先導〜沖縄に行き隊〜

 修学旅行で行って以来、沖縄の地はまた行ってみたいくらい良くも悪くも魅力的な土地になった。高校の時、「沖縄に行く」と話したら母は「いいわね、沖縄」と言っていた(母の修学旅行先はどうも九州だったらしい)。先生曰く「平和学習のため」だったらしいが(そういう側面もあったが、大部分はどう考えても学校公認制限付きホリデーとしか考えられなかった)、それを踏まえてみても、とても楽しい思い出であることに違いはない。透き通った海の中に入ることは叶わなかったが、海岸でサンゴや綺麗な貝殻を拾い、写真立てをデコレーションしたことや、サトウキビジュースを飲ませてもらったり、美ら海水族館に行ったりと思い出はたくさんあるのだ(この時、後輩にジンベエザメマスコットと自分用にボールペンとキャンドルを買っていった。他にもお世話なった先生方に向けて黒糖を購入したり、お土産選びも立派な思い出の一つだ)。

 そんな沖縄だが、私は最初不発弾やら米軍基地云々で警戒していた。というのも、プレ学習という名目で何回か学年全員で映画館へ足を運んだのだが、そこで戦争関連の映画を見せられたせいか沖縄には二面性があるのだと知ったのだ。南郷であり、冥府であるという二面性は私に恐れを抱かせるには充分なものだった。

 けれど、いざ行ってみると方言が外国語レベルで通じにくいものの、日本としか思えない要素がたくさんあった(とあるホテルには太鼓の達人やカービィのぬいぐるみがあったので安心感を覚えた)。中でも、「いただきます」と「ごちそうさま」があるというのが一番安心したものである(この二つの感謝の文句は日本にしかない為)。それでも外だけならしっかり別世界である。観光地として栄えているのも理解できるレベルで。

 美ら海水族館にはたくさんの海洋生物がいたのだが、ヒトデに触れるコーナーは特に楽しかった。同時に、ヒトデの硬さに驚愕した(触感としてはむにむにで丈夫)。昏く、幻想的な水槽にいる魚達は皆輝いて見えた。

 また行きたいというのが必ずしもリピーターといえるかどうかは分からないが、踏破したことのない場所も含めて沖縄には行きたいと思っている。楽しい思い出があったからこそ、更に楽しみたい。

 ちなみに、アメリカの統治下にあったせいなのか沖縄にはアメリカンなスーパーがあったり、アメリカンな店が多く見られる。その一方で手付かずのマングローブ林なども見られるので、教育目的以外で来ても損はないだろう(どうせならバードウオッチングや、釣りに来てもいいかも知れない)。

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