私が飴玉を好む訳

 突然だが、私は大好物という訳ではないものの飴玉が好きである。というのも、噛み砕ける上に甘くて美味しい。のど飴の中にはノドがスースーするものもあるのでソレ目当てで買っている側面もある。移動中にも食べられるし、溶けはするが腐りはしない。それに、万が一溶けてしまったら限界まで溶かして飴細工を作ることだってできるだろう(作ったことはないが)。

 噛み砕けるということは、歯を使ってストレスを解消出来るということでもある。昔から私自身はきゅうりやキノコなどの噛み砕けるものばかりを好んできたが、物心つく前からストレスが多かったのだろう(確信的ではないし、単に好みの問題である可能性もある。また、噛み心地がよくても味が不味ければ意味がない)。そういった意味では、飴玉は噛み心地と甘さのバランスが取れた至高の食べ物だともいえるのだ。本来は舐める為にある(友人曰く、1時間舐められるキャンディもあるらしい)ようだが、私は食べ物なのだから噛んだって別に構わないと思っている。それに、ものによっては可愛らしい色もあり見ているだけで心が躍る。

 水飴も味がマイルドで好きだ。色は関係無しに、ただただ味だけを楽しんでいる。私の舌はごく薄い味まで拾うので、感じ取れない味など殆どないといえる(唾液の味は拾えないので、味がないと言えば唾液の味を指すのだろうと思っている)。たまにしか出来ない贅沢でもあり、あんずだかすももがくっついているやつが売られているのを見たときは、甘酸っぱくて美味しいという気持ちともっと水飴を味わいたかったという気持ちが同居していた。かといって数日味わうと、途端に飽きてしまう。

 綿飴も好きだ。上手く口に入れないとベタベタとくっついてしまうが、ぎゅーっと圧縮して噛むとイケる。子供の食べ物なのだろうが、お菓子に年齢制限などないと私は考えているから、いい大人が綿飴を大人買いして貪り食うのもアリだ。カラーリングは味さえ良ければこだわらないし、パッケージにもこだわりはない。舌で楽しめるならばそれでいいのである。近頃はスーパーなどでも売っているが、やはり雰囲気を大事にしたいのなら縁日で売っているものが一番だ。

 グミは飴の中では、中の下に入る。一番ネックなのは噛み心地。噛めるのはよいが、ガリガリという音がしないのだ。あの音こそ最高なのに、と思っているがグミにもいいところがある。ソレは、カロリーを気にせず食べられること、コラーゲンが含まれていることである(グミの原料であるゼラチンはコラーゲンの塊である)。カロリーについてはこの際置いておいて、コラーゲンは美容にいいのでサプリ感覚でグミを食べるのもありかもしれない。

 ところで、私はいつもカバンの中に飴玉を大量に常備しているのだが、ネッ友曰く「大阪のおばちゃんみたいだ」とのことだった。一応コレには訳があるのだが……。

 

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