応援コメント

2000年3月7日」への応援コメント

  • 神秘なエアーズロックはやっぱり遠くから眺めてるのかいいんですね。
    昔、映画「クロコダイルダンディー」で先住民アボリジニと共に暮らしていた主人公(白人)ミックの活躍に胸踊らせていました。
    まさかそんな黒い歴史があったなんて……
    とても勉強になりました。

    作者からの返信

    いつもコメントありがとうございます!
    年末まであっという間ですね!
    本作最終章のラストを昨日描き上げました。
    あとはエピローグとあとがきを書いて仕上げたいと思います。
    長い旅になりましたが、ようやく帰着できそうです。

    さて、今回はエアーズロックということで、
    あまり知られていないオーストラリアの黒歴史を少し触れてみました。
    そもそもこの旅行記全般に言えることですが、
    私は有名な観光スポットなどを描くのが下手で、
    どうしても斜に構えてみてしまう癖があります。

    迫害された側や被害者は、とかく誇張されて語り継がれるものですが、
    現地におけるアボリジニ社会の実態はひどいもので、
    飲酒、貧困、暴力、ドラッグなど、ありとあらゆる負を背負っており、
    結果的に一般社会では子供のころから”近寄ってはいけない存在”として
    大人たちから教育をされてきています。

    これを差別というか、区別というか、非常に微妙な問題で、
    私がもし一般的な子持ちのオージーなら、やっぱり子供たちに
    「あの人たちには近づいちゃダメ」というと思います(残念ながら)。

    この問題を引きで見ると、そもそも原住民を迫害し、我が物顔で
    オーストラリアを奪った白人が悪いということなのでしょうが、
    いったん今の白人社会とは切り離して考えるべきだと思います。
    もちろんアボリジニから政治家や実業家になり、
    社会貢献を目指している人もいるので一括りにはできません。
    ただ私が見た限りでは、あまりにも自堕落で、救いがたさがありました。

    そういう一連の中に”アボリジニの聖地エアーズロック”を位置付けると、
    何とも違和感が残ってしまった、ということを描きたかったわけです。


    新たな登場人物として”後輩坂下君”というヤツが出てきました。
    彼は実在で、この10月も我が家に子連れで遊びに来てくれました!
    しばらく後輩坂下との道中記が続きます。

    乞うご期待!

  • あまりにもステレオタイプな風景には却って白けてしまうという場面は旅にはちょくちょくありますね。

    アボリジニーの人々が現在に至るまで歪んだ歴史、政策の犠牲者になっている描写も興味深いです。

    作者からの返信

    いつも愛読していただきありがとうございます。

    だんだんツアー旅行もありがたかったりしますが、やはり旅の醍醐味とは、自分だけの景色を見つけることかなと思います。何でもない景色の中にも、自分にとっては妙に心動かされることがあったりしますね。

    子供のころ、アボリジナルアートの壁掛けをお土産で頂いて以来、アボリジニについて興味を持っていました。彼らがいかに歴史の中で虐げられてきたかを描くのは容易ですが、現代における彼らの内包的な課題をすべて歴史に紐づけるのは無理があると思います。たしかに歴史の中で彼らが自尊心を砕かれてしまったことは事実ですが、飲酒問題やDVなどの遠因まで歴史にかぶせるのは安易かなと感じます。

    未来を持てば、いつでも自立できる。言うは易しかもしれませんが、今回の作品において一貫したテーマである「自制」にもかかっています。

    アートなど切り取られた一部分だけでなく、歴史ある民族としてトータルで評価されるように誇りを持ち続けてほしいという願いを込めました。そう、何と呼ばれようとスクッと立ち続けるエアーズロックのように…。

    いつもコメントありがとうございます。毎回読んでいただくのを楽しみにしております。心より感謝いたします!