第17話 スポーツ大会①

 今日はスポーツ大会の本番だ

 俺たちのクラスは1回戦目は1年生相手にギリギリであったがなんとか勝てた

 俺はたまにレシーブをしただけでほとんどなにもしなかった


「橘!ちょっと上手くなったんじゃねぇか?」

「瑠奈と練習したからな…」

「え!?加藤さんと練習しただと?」

「そうだが?それがどうかしたのか?」

「羨ましいぜ 俺たち2年の美少女No,1の加藤瑠奈と練習出来るなんて夢のようだよなぁ」

「俺からしたらそれが当たり前だからわかんないんだよなぁ…」

「なんかうぜぇな〜」


 すると瑠奈が来た


「亮〜くん!お疲れさま!」

「瑠奈もお疲れさま!瑠奈はまだ1回戦目やってないのか?」

「そうだよ 後1試合後かな?」

「なら応援しに行こうかな?」

「ほんとに!?嬉しいなぁ〜」

「頑張れよ?目指せ優勝だ」

「うん!私本気出しちゃう!」


「加藤さん!」

「ん?なに?」

「加藤さんは橘と付き合ってるの?」

「最近付き合い始めたんだよ!えへへ〜」

「マジかよ!おい橘!なんで教えてくれなかったんだよ〜」

「聞かれたら答えるつもりだったんだ 」

「ほんとかよ〜?どうせ橘は恥ずかしいから言わなかっただけだろ?」

「そ、それもあるかもな?」

「絶対そうじゃん!」

「橘くん付き合ってたんだ!」


 クラスの女子が話しかけてきた


「あぁ 最近付き合い始めたんだよ」

「羨ましいなぁ瑠奈っちは…」

「え?」

「だって橘くんかっこいいし、優しいし、私たちからしたら理想の彼氏なんだよ?」

「そうだったのか…初めてそんなこと言われたぞ?」

「みんな言ってないだけで心の中では思ってるよ?」

「そう言われるとなんか照れるな…」

「亮くん!なにデレデレしてるの!」

「べ、別にしてねぇよ」

「女の子から褒められて鼻の下伸ばしてなんでしょ!」

「ちょっと伸ばしてたかな 女子からかっこいいだの優しいだの言われた事なかったからなぁ」

「亮くんって自覚なかったんだね…」

「俺は当たり前の事をしてただけだから何とも思わなかったよ」


「橘くん!も、もしね?瑠奈っちと付き合う前に告白してたら付き合ってくれてた?」

「う〜んどうだろ…多分断ってたかな!俺は瑠奈一筋だったから」

「ちょっと…亮くん恥ずかしいよ…」

「きゃぁぁぁ 瑠奈っち照れてる〜!」

「ちょっとみんなやめてよ!もう!亮くんのせいなんだからね」

「ごめんごめん でもほんとのことだからなぁ」

「橘くんは瑠奈っちにベタ惚れなんだね〜!」

「え?俺って瑠奈にベタ惚れなのかなぁ?」

「付き合ってもそんなこと言ってくれる人橘くんぐらいしか居ないよ〜?」

「そうなのか?むしろ俺は男として当然だと思ってたよ」

「やっぱり橘くんって紳士だよねぇ 瑠奈っちが羨ましいよ」


「おーい橘!ってお前めっちゃモテてるな…」

「たまたま女子が俺の周りに来ただけだって!」

「嘘つけ!加藤さんだけでなく他の女子にまで手を伸ばそうとしてるんだろ」

「そんなわけねぇよ!」

「っとそろそろ俺たちの試合だぜ?」

「ほんとか?じゃあ瑠奈の試合は見に行けねぇな」

「残念だったな」

「おいなんでそんな笑顔なんだよ」

「なんでだろうなぁ〜?」



「瑠奈今から俺たち試合だから瑠奈のとこ見に行けなくなった…」

「残念!でも1回は見に来てよね?約束だよ?」

「あぁ 見に行ってやるよ」


 そんなやりとりをしつつ俺は試合の準備をする



 ある女子が影からずっと見ていたことに気付かずに…



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 新キャラ登場します。2人が出会うのはもう少し先になります


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