選択肢がなくなれば実行するしかなく
12/30 18:56
自分の体調は自分で把握出来ていたが天候に追い打ちをかけられた。
体の震えがじわじわ大きくなり、それならそれで選択肢が一つしかないので残った気力を集めて立ち上がりスキー板の状態をチェックする。
折角チェックした天気予報が無駄になったが、板の手入れを怠ったことはない。
ブーツのバックルを締め直すためにしゃがむだけでふら付いたが、それ以外に極端に体が動かない、なんてことはなかった。
体の震えは止まらないのだけど。
それでも僕も雪も助かるにはどちらかが山を下りて、助けを呼ぶしかない。
この天候が何時まで続くかも分からないのなら。
普段よりもブーツを重く感じる体に不満を持ち、スキー板を持ち上げるとそれも重くて。自分の調子に不満と不安を抱えながら洞穴の出口へ向かった。
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