婚約破棄しないで!! 私の穿いているパンツあげるので!

一ノ瀬 彩音

第1話 婚約破棄を防ぐコツ

私事、園崎梓ソノザキアズサは23歳で地味なOLです。


そんな私には以前から大好きな人がいまして、

その人とは以前から婚約しているのです。


婚約者のお相手は三浦達也ミウラタツヤ

年齢28歳で三浦家の御曹司です。


達也さんは私より5つも年上で本当に憧れるというか、

すごいっていうか、尊敬しているのです。


私なんて地味なOLなのにごく普通の女性で取り柄が

あるようでないし、趣味もそこまで多くありません。


それに比べて達也さんは趣味も多くてさすが御曹司

かなって思ってしまいます。


それでも私と達也さんは仲が良くて相性も良くて

お話してても飽きないくらいにしているのです。


デートしてても達也さんが優しくて私にはもったい

ないくらいなのですが、それでも楽しい一時を

過ごしているのです。


ただし、未だに達也さんの自宅には招待された事が

なくてどうしてなのかなって思っているのです。


もちろん達也さんは私の家にも遊びに来てくれません。


基本的にデートする際は達也さんが決めてくれてて、

その通りにデートしているという感じです。


私より達也さんの方が色々と詳しいので助かっている

部分もありますから、そこは感謝しています。


しかし、ある日、達也さんとデートしている時、

達也さんが連れて行きたい場所があるというので

私はついて行く事にします。


しばらく私と達也さんが歩いていると公園が

見えてくるのですが、達也さんが公園に行こうと

言うので公園へ行く事になります。


私と達也さんは公園の中へ入ると、ベンチがあるので

ベンチに座るのかなって思っていると、いきなり達也さんが

私にキスしてくるのでびっくりしているのです。


その場で達也さんがお話があるという事でお話します。


「梓、いきなりキスしてごめんな」


「ううん、キスしてくれて嬉しかったよ」


「それでな、大事なお話がある」


「は、はい」


今まで楽しい雰囲気というか、明るい雰囲気が急に重たい雰囲気に

なってくると何かあるのかなってわかります。


「以前から婚約していると思うが、婚約破棄させて頂きたい」


「婚約破棄するという事は理由があるの?」


「ああっ、あるさ」


「達也さん、教えて下さい」


「実はな、別に大好きな女性が出来てその人と結婚しようと

思っている」


「そうなんですか」


「もし良ければ婚約破棄を了承して欲しい」


「それは出来ません」


「どうしてだ?」


「私は達也さんの事が大好きで愛しているのに

婚約破棄されるというのはつらいです」


「そうだよな………………」


私も達也さんも悩んでいるのですが、どうしたらいいのかなって

私も考えているのですけど、ある1つの方法しかないって思います。


「達也さん、婚約破棄を取り消して下さい」


「それは出来ない」


「わかりました」


私は周りに誰も居ない事を確認してから衣服を脱いでパンツに手をかける時、

達也さんがこう言ってくるのです。


「な、何をしているんだ?」


「見ればわかるでしょ」


私は穿いているパンツを脱ぐとすぐさま衣服を着て穿いていたパンツを

手に持っているのです。


「これを差し上げます」


穿いていたパンツを達也さんに渡すと達也さんは受け取ってくれているので

私は嬉しかったのです。


「その穿いていたパンツをあげるので婚約破棄しないで!」


「もらえるのは嬉しいが、婚約破棄はさせてもらう」


「どうしてですかっ!? 大好きで愛している人の穿いていたパンツですよ!?」


「まぁ、何というか、そこまでして俺と一緒に居たいのか?」


「はいっ!」


「参ったな」


達也さんは頭を抱えて本当に困っている様子で私もどうしていいのかわからずに

いると、達也さんがこう言ってくるのでした。


「婚約破棄はこのパンツでなしにしようじゃないか」


「本当ですかっ!?」


「ああっ、嘘はつかない」


「ありがとうございます、達也さん」


私は達也さんに歩み寄ると達也さんにキスしている私がいます。


キスしていると達也さんもキスしてくれているので本当に

感激というか、穿いているパンツをあげて良かったのかなって

思いますけど、後悔していません。


その後、達也さんは別の大好きな女性とは別れて私とのお付き合いに

専念してくれて私は幸せ者です。


それからというもの、私と達也さんは婚約しているのでしっかりと

結婚もして夫婦となると幸せな日々を送っているのです。


私は私なりに尽くしているので問題ないと思いますけど、

また何かあれば穿いているパンツをあげれば何も

心配は要りません。


それに達也さんも私に尽くしてくれているので心配ないと思う。


私と達也さんはきっと結ばれる運命だったのかなって感じます。


本当に幸せを手に入れた私は幸運だと思うし、これからも

この幸せを手放さないように努力して頑張ります。

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婚約破棄しないで!! 私の穿いているパンツあげるので! 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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