エピローグ



 とある勇者の日記。


 一夜にして、一つの国を滅ぼした魔女がいた。

 そいつは、近隣の国々も蹂躙し、多くの人々を殺戮していった。


 その魔女は、とても力が強くて、そしてとても賢かった。


 人類滅亡の危機に立たされた者達は、これまで互いに争い合っていた行為をやめ、互いに手をとりあった。


 そして天使からの加護を受け、聖なる力を受け取った人々は強くなった。


 だから、討伐隊を組織し、多くの人々が魔女の元へ向かった。


 苦労を乗り越え、障害を飛び越えた人々は、それから多くの仲間をあつめ、力をつけて、凶悪な魔女と相対した。


 戦いは熾烈を極めたが、からくも勝利を手にした。


 人々の正義の心が、正しい行いが、勝利をもぎとったのだ。

 やはり神様は見ていてくださったのだ。


 悪しき者や間違った者は、必ず報いをうける。

 それがこの世界なのだ。


 魔女の首をもって帰還した者達は、多くの人々から祝福の声をもらった。

 魔女を殺した英雄は、勇者としてもてはやされた。


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かつて善人だった少女は復讐の道だけを突き進む 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

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