08 罪のない旅人を犠牲に
ただ通りかかっただけの旅人を巻き込むのは筋違いだろう。
残っていた理性では、少女もそれくらいの事は分かっていた。
しかし分かっていても、少女は徹底的に生き残っていた人間の息の根を止めていった。
そうして、地下に逃れたり、頑丈な建物の中に隠れて生き延びた人間を探し出して、一人残らず国民を殺した。
その中にはやはり、国民でない者もいた。
たまたまこの国を訪れた旅芸人、商人、ただの旅人。冒険家。
それらの人々は、国民よりも関係のない人間だが、心のない少女は哀れに思う事が無い。
ただ殺戮を振りまくだけだった。
結果、生きのこった者達も全て見つけ出して、一人残らずとどめをさしていった。
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