第17話 〜あるカラオケシンガーのメモワール〜

    〜フィリピン〜


     =一九八四年=


        九月  



       〈一七〉



  レセプション・ルームで長く待ちつづけていたわたしにそれぞれ好奇心に満ちた視線を投げかけながら、ダンサーたちはドアの外に出ていった。

  「嬉しいな、また会えて、トゥリーナ」。ジョセフはデスクの向こう側に腰を下ろしながらいった。「とうとう僕のセクレタリー兼レセプショニストになる気になったってわけだ?だろう?」

  「また、そんなことを…」。わたしは答えた。「でも、まだセクレタリーを探しているんですか。このデスクにだれもついていないから変だなとは思っていましたけど…。お気の毒なこと。これまで何人の女に逃げられたんですか。四年前にわたしに〈僕の〔私的な〕セクレタリーにならないか〉って声をかけたときから?」

  「何も分かっていないな、君は。僕が狙っていたのは君一人。ほかの女をこのデスクで働かせる気になんかなったことはないんだよ。…いやいや、待ったかいがあった。君はいまでもそんなにきれいだし…」

  そう言いながらジョセフは、これ以上はないといった大きな笑みを浮かべたけれども、ほんの一瞬あとにはすこぶるまじめな顔になっていた。「で、どんな用件だろう、トゥリーナ」

  「また日本に行きたいんです」

  「それは分かってるよ、トゥリーナ。ここに僕に会いにくる女たちは、さっきのダンサーたちのように、みんな日本に行きたいんだ。もっと具体的なことを話してくれなきゃ。…パスポートが手に入らないの?偽の出生証明書がいるの?シンガーとして行きたいの?それとも、ダンサー?あるいは、今度は売春婦として?」

  四年前とおなじように、ジョセフはひどくあからさまだった。あのときのわたしは〈この人はいったい、わたしのどこを見て、売春婦になりたいのかなどとたずねるのだろう〉と、胸の中で怒ったものだったけれど…。

  四年間という長い時間が過ぎていた。多くのことがあのころとは違っていた。

  ジョセフに答えた。「わたしみたいな歌のへたな〔シンガー〕はお嫌いだってこと、分かっていますけど、わたしには踊りの才能なんてまったくなさそうですし、まして、もう一つの方は…」

  「自分を過小評価しない方がいい、トゥリーナ。…どんな意味でも、何についても」。ジョセフは真顔で言った。「だけど、思い出したよ。そうだったな」。ジョセフは急にほほ笑みを浮かべると、隣のスタジオを指差した。「そこでやった最初のオーディションのとき、実際、君はひどいシンガーだった。…売春してもっと大きなカネを稼ごうと考える方が賢いんじゃないか、というような助言をしたんじゃなかったっけ?」

  「ええ、いちおうは。でも、さっき言いましたように、〈僕のセクレタリーにならないか〉とわたしを説得することの方に気が傾いていたようで、売春を勧める方にはあまり熱が入っていないようでしたよ」

  「そう?何てことだろう。あのとき君を売春婦にしておけば、君ならハイクラスの客がたくさんついただろうから、僕はおおいに儲けていたはずなのに。どうやら、あのころの僕は、いまほどにはビジネスライクじゃなかったようだな」

  「とてもビジネスライクだったと思いますよ。だって、最後にはわたしみたいな者にも〔シンガー〕としての仕事をちゃんと見つけてくださったんですから」

  「なるほど…。で、今度も、売春婦としてではなく、シンガーとして行きたいわけだね」

  「ええ。歌もあのころよりはいくらかじょうずになっていると思いますし…」

  「それはいいことだ」。ジョセフは笑った。「シンガーとして君を送り込んだ僕の評判が落ちなくてすむからね」

  「でも、いま、フィリピン人のカラオケシンガーの仕事は、日本でどうなんですか」。わたしはたずねた。「いい仕事に、わたし、すぐに就けそうですか」

          ※

  「〔いい仕事にすぐ〕ね」。ジョセフはちょっと首を傾げた。「そうだな。まず、カラオケシンガーに対する需要のことを言えば、このところかなりなものだよ。…なぜだか分かる、トゥリーナ?」

  「需要が大きいというのはすごくありがたいことですが、なぜかというのは…」

  「第一の、一番分かりやすい理由は、シンガーであれ何であれ、フィリピン人の女を好む日本人の男たちがますます増えてきている、ということだな。なんでフィリピン人の女かって?それは何といっても、日本の男たちがいま〈日本の女たちは一般に〔本当の女らしさ〕や〔家族のために献身するといった態度〕をとっくに失っている〉と感じているからじゃない?日本の男たちの多くは、そういったものを女たちが先祖から受け継ぐべきだった、と思っているんだ。そして、そんな男たちの中には、その〔女らしさ〕や〔献身〕に死ぬほど飢えている者もいるわけだ。そこへフィリピンからどっと女たちが渡ってくるようになったものだから…。

  「トゥリーナ、君は自分がフィリピン女だし、フィリピン女の〔女らしさ〕と言われても、あまりぴんとこないかもしれないけども、それでも、女たちが家族のために身を捧げてつくそうとすること、そんなフィリピンの伝統あるいは文化をばかげたことだとは思わないだろう?日本の一部の男たちの目には、日本の女たちがとうに失ったものをフィリピンの女たちがちゃんと持っているように見えているんだ。つまり、フィリピン人の女たちは、そういう男たちにとっては、そんな、伝統や文化を失ってしまった日本人の女たちの代わりに、なくてはならない存在になっているわけだ。

  「日本のパブやバー、クラブなどの経営者たちにとって、フィリピン女は最初はたんに安い労働力にすぎなかったはずだ。けれども、彼らの中には、少なくとも一部の客の好みがフィリピン人シンガーたちの方へ移り始めている理由を正しく読み取った者がいたんだな。もっと女を送ってくれという催促が日本全国から僕らのところに退きもきらず届くようになったのは、まずは、そういうことからだ」

          ※

  「などと言ったけど、トゥリーナ、正直に言うと、いまの説明は僕が考え出したものじゃなくて、ミスター加藤の意見なんだ」。ジョセフは笑った。「このごろなんでこんなに忙しいのだろうという話を、数日前に、上野の喫茶店でしていたときに、あの人が僕にそんなふうに説明してくれたんだ。僕自身もフィリピン人だからね。フィリピン人の女たちのそんな〔美点〕には馴れすぎてしまっていたとみえて、日本の男たちが彼女たちのそんなところに魅力を感じているなんて、思いつきもしなかったよ。

  「いや、理由はほかにもあるんだよ。一つ目は、たとえばタイの女たちと違って、フィリピンのカラオクシンガーたちは、多かれ少なかれ、英語をしゃべるだろう?日本人の中には、その英語がなんとしても話せるようになりたい者や、英語をあらゆる機会に使いたい者もいるんだよね。そういう者たちが、フィリピン人が働く店にやって来るわけだ。二つ目は、ほら、さっき言ったコストの件。パブやクラブなどの経営者たちの中には、人件費がかかりすぎるようになったというので、韓国人や台湾人の女たちを雇わなくなる者が増えてきたんだよね。それに、韓国も台湾もいまでは、国の経済が発展してきて、その文化も伝統も変化してしまって、女たちは日本の女たち同様に、もう、あまり〔女らしく〕もないし、〔献身的〕でもないらしい。だから、日本の一部の男たちにとっては、彼女たちはそれほどかわいい存在じゃなくなってきているんだな。…なかなかおもしろい説明だろう、トゥリーナ?」

  「本当に」。わたしはジョセフに答えた。…ホステスの半数がフィリピン人だった、浅草のあの店に克久がやって来るようになったもともとの理由は何だったのだろう、とぼんやり考えながら。

  「それに」とジョセフはつづけた。「フィリピンに来れば危険な目にあうんじゃないかという心配もちょっとした要素だな。日本人のあいだで、この国のイメージはいま、かなりひどいものだからね。〈そもそも、フィリピンには銃があふれていて、殺人事件が多すぎる。アメリカ西部劇の中の無法の町みたいに、秩序なんてどこにもないんだから〉みたいな…。

  「一年前にアキノ上院議員が暗殺されてから、そんなイメージがいっそう強まったようだな。本当だよ、トゥリーナ。あの事件は、一年後に、僕らのビジネスにそんな形で影響しているんだよ。〈フィリピンでちょっとのあいだ楽しむために命を危険にさらすようなことはしたくない〉みたいに考える男たちが日本では増えているわけだ。…じゃあ、そういう連中は、フィリピンに遊びにくるかわりにどうするだろう?職場や自宅から遠くないところにある、かわいく温かい笑顔でフィリピン女性が迎えてくれる場所に足しげく通うようになるんだな」

          ※

  「で、君に〔すぐに〕チャンスがあるかどうかだけど、トゥリーナ…」。ジョセフはつづけた。「カラオケシンガーの数やシンガーになりたい女たちの数も急速に増えているってことを忘れないように。つまり、日本での仕事の口数は増えているけれども、仕事の奪い合いはフィリピン人のあいだで、やはり激しいということだ。そんな女たちの数があまりに増加しているものだから、トゥリーナ、シンガーやダンサーに対するオーディションを政府の管理下で標準化しようという動きが出てきているぐらいなんだよ。何てったって、政府にとっては、シンガーやダンサーたちはいまでも、外貨獲得のための、非常にまれで貴重な〔輸出物件〕なんだから、彼女たちの質を落とすわけにはいかない。逆に質を上げ、彼女たちの稼ぎを大きくして、日本からフィリピンへの送金額を増やしたいところだ。そこで考えられたのが政府によるオーディション・システムというわけだ。政府による〔品質の〕直接管理だな。それに、ゆがんだ見方をすれば、皆が知っているように、新しいシステムをつくるということは、役人たちにとっては、彼らの裏の収入源、収賄の機会を増やすということでもある。…ということで、トゥリーナ、このシステムは現実化する可能性があるよ。能力が十分ではないのにこれまでシンガーやダンサーとして通ってきた者たちにとっては大きな障害だな。

  「とは言うものの、トゥリーナ、そのことは君のいまの切実な問題ではない。君は心配しなくていい。事態はそんなには急変しないはずだよ。ただ、〔すぐに〕というのは、いずれにしても難しい、ということだ」

          ※

  どれぐらい〔難しい〕のかとたずねようとしたわたしを手で制し、ジョセフは言った。「ということで、始めようか、トゥリーナ。…写真は用意してあるね?」

  「ええ」。数日前にマビニ通りの写真店で撮ってもらっていた自分の写真六枚をジョセフに手渡した。

  「いい心構えだ。…きれいに写っているじゃないか。この写真が気に入って、ぜひ君を、と言ってくる店やプロダクションがあるかもしれないぞ」。ほほ笑みながら、ジョセフは写真をデスクの上に置いた。

  「そうだといいんですけど」

  「そんな気弱はいけないな、トゥリーナ。事は、最終的に〔だめ〕と分かるまでは楽天的に考えている方がいいんだよ。僕らの人生には、そもそも、心配することが多すぎるんだから」

  「分かりました。努めてそうします」。わたしは応えた。…頭の片隅で、楽天的に考えて始めたセサールとの結婚生活がどんな結末を迎えてしまったかを思い返しながら。

  「パスポートは?」

  「とうに切れています」

  「そう?でも、パスポートの取得はまだ急ぐ必要はないかな。だけど、いつでも申請できる 用意はしておくように。適当なときにこちらから指示するよ。で、君の連絡先は?」

  「きのう電話でお話しましたように、[さくら]の寮に寝泊まりしていますから…」

  「そうだったな。…日本で働いた経験は、福岡が最初で…」。ジョセフはメモ用紙に書き込みながら言った。「次ぎが?」

  「浅草でした」

  「ああ、そうそう。思い出したよ。浅草…。日本は二回だけだったね?」

  「ええ」

  「五回ということにしておこうかな」。ジョセフはボールペンを動かした。「過去の経験、客扱いのうまさを重んじる経営者も多いから。…つまりは〔経験豊富〕と〔美貌〕だな、君を売るためのポイントは」

  「早く仕事が見つかるんでしたら、何をどうポイントにされてもかまいません」。わたしは苦笑しながら応えた。

  「それはいい覚悟だ。その調子だ」。デスクの上の写真に視線を戻しながらジョセフは言った。「だけど、君がどんな〔美貌〕に恵まれていようと、どんなに〔経験が豊富〕だろうと、だね、トゥリーナ、いまの状況だと、君の仕事が見つかるまで、君の順番が回ってくるまでには半年以上かかるから、それは頭に入れておくんだよ。いいね?」

  「そんな…」。わたしは大仰に不満の声を上げた。「半年以上だなんて!わたし、急いでいるんです」

  「〔急いでいる〕って、それどういう意味?冗談だろう?君の前には、いつものように、すごい数の待機者がいるんだよ。そのことは君も当然分かっていると思っていたけど?」

  「よく分かっていますけど」

  「〔けど〕はなしにしてくれる、トゥリーナ?…いや、待てよ。君はいま[さくら]で働いていると言ったじゃないか。あの店の共同オーナーの一人で、日本人の、何という名だったっけ…」

  「花田さんです」

  「そうそう、その花田さんは、日本にもいくつかバーを持っているって話じゃないか。そんなに急ぐんだったら、あの人に…。もう、頼んでみたわけ?」

  「いいえ、まだ」

  「無駄なんです」

  「〔無駄〕?」

  「あの人のお店はみんな名古屋の近辺にあるんです」

  「どこにあってもいいだろう?」

  「これ、言っておかなきゃならないんですけど、わたし、東京に行きたいんです。東京かその近くじゃなきゃだめなんです。それもできる限り早く」

  「本気でそんなこと言ってるの、トゥリーナ?僕のビジネスがどんなふうに動くものかは、君もよく知っているだろう?希望地や店の種類、大きさ…。とにかく何かを特に指定したりすることは、君たちにはできないんだよ。君たちにできることは、日本に働きに行くか行かないかを決めるだけ。それから先のことは全部プロダクションが自由に決めるんだ」

  「それもよく分かっているんです。でも、どうしても東京かその近くに行かなきゃならないんです」

  「そうか。…男だな、トゥリーナ?…だろう?」

  わたしはジョセフに向かってうなずいた。東京に早く行くためになら何でも、すべて、正直に話すつもりになっていた。

  「僕が口出すことじゃないかもしれないけど」。ジョセフは首を振った。「君にはちょっと失望させられたよ、トゥリーナ。君は、僕がこれまで扱ってきた女たちの中では、一番賢い方の一人だと思っていたのに」

  「わたし、賢くなんかありません。賢かったこともないのかもしれません。ですから、どうぞ助けてください」

          ※

  「どのぐらい緊急なの?」。ジョセフはわたしの目を見つめた。「その男にほかに女ができたとか、君が妊娠しているとか?それとも…。どんな状況?」

  わたしはためらわずに答えた。「ボーイフレンドとじかに、できるだけ早く話し合わなきゃならないんです。…二人のあいだの娘のことで」

  「嘘だろう、トゥリーナ。もう赤ん坊がいるの?その、東京に住んでいるという男とのあいだに?」

  「ええ」

  「あ、思い出したぞ。あれは君が二度目にここに来たとき…。何年前だったか、クリスマスの直後にも…」

  「一九八一年でした」

  「そうだったっけ。とにかく、あのときも、君は似たような話を僕にしたはずだ。娘のためにどうしても日本で働きたいんだって。娘の名は僕の姪の名に似ていて…。テレサだった?」

  「よく覚えていましたね」

  「僕の記憶力のことなんかどうでもいいんだよ、トゥリーナ。だけど、あのとき君は、夫に裏切られたとか、そのテレサが父親に事実上捨てられてしまったとか…。だから、また日本で働かなければならないとか…」 

  「ええ、そんな話をしました」 

  わたしの気持ちは、事前に自分にそうであれと言い聞かせていた以上に決然としていた。何を言っても恥ずかしいとは感じなかった。何が何でも、できるだけ早く東京に行かなければならないという思いがすべてに先立っていた。

  「ということはだな、トゥリーナ」。ジョセフは言った。「一九八二年、二年前に、父親に事実上捨てられたんだというその娘、テレサ、のために東京、だから浅草で、働いていたときに、その、いまの男、君の二番目の娘を捨てようとしているその男と出会った、と君は言っているんだ?」

 「大方そういうところです」

 「冗談はなしだよ」

 「もちろん、冗談ではありません」

 「そういうのって、このエルミタでよく聞く、典型的な、愚かな女の、愚かな話だよ、トゥリーナ」

  「そうかもしれません。でも、少しだけ訂正させてください。その人が二番目の娘を〔捨てようとしている〕というのは正確ではありません。…連絡がうまくいかないだけなんです。たがいの意思がうまく通じ合わないだけなんです」

  「そう言いきれる?」

  「ですから…」。わたしは答えた。「それをはっきりさせるために、できるだけ早く東京に行かなくちゃならないんです」

          ※

  予定表やヴィザ関連書類、履歴書、写真、さらにはだれかのパスポートまでが挟まれた、厚さが一〇センチ以上もあるファイルのページを繰っていたジョセフが視線を上げた。「いまざっと見てみたところでは、僕がいますぐ君のためにしてやれることは何もないようだ」

  「それでも、できるだけ早く」

  「えこひいきは僕の好むところではないけども、何しろ、君はいつか僕のセクレタリーになる女性だからね」。ジョセフは冗談っぽくほほ笑んだ。「ちょっとは優先してやらなきゃいけないかな」

  「ええ、是非とも」

  「だけど、期待しすぎないように」 

  「期待しています、わたし」

  「分かったよ、トゥリーナ。とにかく、求人の指示は少なくとも毎月二回、ミスター加藤から来ることになっているから、二週間おきにここに顔を出したらいい。何か新しい進展があるかもしれないからね」

  腰を上げるときが来たようだった。わたしは精一杯の笑顔をつくって言った。「本当にありがとうございます」

  「礼を言うのは早すぎるよ。まだ何も保証されてはいないんだから」

  「いえ、おかげさまで、状況はいくらか前に進みました」

  「そうか。…ところで、君の、その二番目の娘に、僕の〈ハロー!〉を伝えてくれる?…その子、何という名だっけ?」

  「ユキです」

  「ユキ?…日本人の名だよね、それ?何か意味があったと思うけど?」

  「スノー、雪です」

  「ああ、そうだった。スノーだったね」。ジョセフは少し間を置いてからつづけた。「余計なことだと承知して言うと、それ、その名から自分がどんなふうに生まれた子かをユキがいつか理解してくれるようになればと考えてつけた名かもしれないけども、トゥリーナ、そんなものを彼女がありがたがるようになるかどうか…」

  わたしは何も応えなかった。代わりに、その名を誇りに思えるような人生をユキには必ず送らせるんだ、と自分に言い聞かせた。

  ジョセフは言い足した。「でも、その名、僕は好きだよ。なかなか新鮮で、きれいな名だよ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る