第47話 魔法使いになりたい
おはようございます。朝ですよ!
昨日は【火炎魔法】のスキルオーブが出た所で、ナオさんに早く寝る様に怒られた訳で、楽しみでちょっと眠れなかったとかそんな事は、……無かったわ。
枕元で丸くなって寝ているナオさんのふわふわの背中の毛とか、規則正しい寝息を聞いていたら割とスコンと眠りに落ちてました。
まあ、起き抜けにスキルオーブ行き成り使って火炎魔法ぶっ放すとか、大人なのでやりませんよ。
朝起きたら先ずは身支度です。
「ダンジョン内だと魔法練習する場所って無いわよねえ」
朝食も新しく作ったリビングに卓袱台を運び込んで取る事にする。というか、木工覚えた子に大き目のテーブルと椅子を作って貰う様に頼んでおこう。卓袱台だとちょっと小さすぎて、上に乗せられるお皿に制限が出て来ちゃうのよね。
本日の朝食はホットケーキ巻とポテトサラダとベリー類色々。
ホットケーキ巻は薄目のホットケーキでチーズとかハムとかを巻いてある奴ね。ホットケーキはほんのり甘くて、中の具材がしょっぱくて無限に食べられる危険な奴です。中身をバナナとかチョコとかにするとデザートにもなるのよ。
ポテトサラダは玉ねぎと人参とキュウリとハムの入ったベーシックな物。私これに林檎とか入れるの割と好きなんだけど、あんまり見掛けないのよね。
ベリー類は蜂蜜を掛けてからちょっと凍らせてシャリシャリさせてあるの。美味しいわ。
卵はまだ飼育を始めた鶏さん達の数が足りないから、
という事ですが、洗顔歯磨き良し、朝食良し。済ませるべきルーチン片付けて、スキルオーブを使う時が来ましたよ。
ダンジョン内で使って暴発でもさせちゃったら、皆に怒られるから外に出ないとだけど。
あ、ちなみにダンジョン内の移動なんだけど、白銀に頼むと各層の入り口に飛ばして貰えるのです。
うちのダンジョンまだ迷路みたいにはなって無いけど、一辺一キロとか二キロとかのエリアが広がってるから、全部通り抜けて外に出ようと思ったら結構時間が掛かるしね。
但しこれは、ダンジョンマスターとサブマスターがコアに接続されているから出来る事で、ダンジョンモンスター単独では無理らしいです。
つまり私やナオさんだけとか私とナオさんと一緒なら移動出来るけど、それ以外場合は自力で移動しないといけないって事です。
まあこれは、ダンジョンが成長すれば配置転換とか言うスキルを覚えて、それを使えば任意の場所に移動させる事が出来る様になるらしいんだけど、結局ダンジョンモンスター自体が移動スキルを手に入れる訳では無いのよね。
兎も角白銀に頼んで入り口まで飛ばして貰って、ダンジョン外に出た所で、【火炎魔法】のスキルオーブを取り出して使用する。
使用したスキルオーブは手の平に吸収される様に消える。
これで私も魔法使いね!
「よ~し、フレイムボムよ!」
火炎魔法で一番最初に覚える魔法を使ってみる。
頭の中で火炎魔法を使うぞ~って考えると、どれを使うのか何となく選択肢が浮かんで来て、どれか選ぶと暫く魔力を溜める様な時間を置いて、狙った位置に魔法が飛んで行く。
ぽっすん!
飛んで行く筈なんだけどね……?
「不発だったニャー」
足元からナオさんの残念な子を見る様な視線を感じるわ……。
ていうか、ナオさんだけじゃなくて、その他の子達も手の空いてる子は皆来ているのはどうしてなのかしら。
練習とかそっとしておいて欲しいんだけど。
「魔法は魔力操作のスキルが無いと、使うのは難しいんですよ」
と、多分魔法系のスキルを持っているだろうフレイヤさんが教えてくれる。
「魔力操作……」
それはあれですかね? 体内でチャクラを回すんだ~! とかいう種類のあれなのかしら。
魔力よ回れ回れ~って丹田辺りに手を当てて、ぐるぐる回していたらぽわわって光ってしまった。
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