第22話 小さくとも前へ進む

 実に一週間ぶりのログインだ。クロスポイントのギルドホームがあるセーフシティ・エーケンに出現したピジョンブラッドは「帰ってきた」あるいは「戻ってきた」という感覚を覚える。

 自分はこのゲームに強い愛着を持っているのだとピジョンブラッドは自覚する。そうでなければここが非現実でありながらも日常の一部としては感じないはずだ。

 メニューデバイスで仲間たちのログイン状況を見る。スティールフィストの名前の横にある「ログイン中」の表示を見るとピジョンブラッドはホッと安堵する。

 ピジョンブラッドは早速スティールフィストへ電話をかけた。今は早く彼の声が聞きたい。手の話せない状況にないことを願いながら待つと、わずか数コールで出てくれた。


『やあ、一週間ぶりだな』


 こころなしかスティールフィストの声が嬉しそうに聞こえる。彼もこちらの声を聞きたがっていると思うのは自惚れだろうか。


「少しだけ久しぶりね。今からどこかに行かないかしら?」

「いまはどこに?」

「エーケンのポータルステーションよ」

「わかった。そこで少し待っていてくれ、すぐ行く」


 プラネットソーサラーオンラインでは探索中を除けばさほど移動に時間はかからない。アイテムを使えばダンジョンの最深部だろうと瞬時にセーフシティへ戻れるし、セーフシティ間もポータルであっという間だ。スティールフィストがどこにいるにせよ、数分でやってくるだろう。

 しかしピジョンブラッドは僅かな数分ですら待ち遠しかった。

 周囲に立ち並ぶポータルの1基からスティールフィストの姿を見た時、とても嬉しかった。


「おまたせ」


 対して離れていないのにスティールフィストが小走りで駆け寄ってくる。


「ううん、対して待ってないわ」


 平静を装いつつも実は心臓の鼓動が早まっている。スティールフィストは初めてであったときから好ましい人と思っていたが、彼に対する恋心をはっきりと自覚した上でとなると話は違ってくる。


「どこに行こうか?」


 行き先の希望を尋ねるスティールフィストにピジョンブラッドは答える。


「それなら重要クエストを進めたいのだけど良いかしら?」

「ああ、そうか。ここ最近、スタールビーを完成させるための素材集めしていて重要クエストは止まってたな。どこまで進んでた?」

「ダーグステン戦場跡地に行けるようになったあたり」

「もう極道会編か。もうすぐ俺に追いつくな」


 重要クエストによって展開されるプラネットソーサラーオンラインのストーリーはいくつかのエピソードに区切られている。極道会編は現時点での最新のエピソードだ。

 ピジョンブラッドがこれから受けようとする重要クエストは、極道会編の最初のものであり、巨大な犯罪帝国である極道会はMエネミーと同様、人類の脅威とみなしたプラネットソーサラーが、プレイヤーに極道会が支配するセーフシティを調査するよう依頼するという内容となっている。


「そういうわけで、今日はダーグステン戦場跡地を抜けてセーフシティ・チョウハンまで行きたいのよ」


 ダーグステン戦場跡地は極めて強力な敵が出没するフィールドではあるが、飛行機能を持つスタールビーを使えば簡単に突破できるだろう。しかしピジョンブラッドはそうしない。スティールフィストを呼んだのは単なる戦力としてではない、純粋に彼とこのゲームを楽しみたいからだ。


「わかった。じゃあ早速いくか」

「ええ」


 二人きりでパーティーを組むのは随分久しぶりな気がする。ピジョンブラッドは少し心が弾む。

 ポータルを使ってダーグステン戦場跡地の外縁部へと向かうと、真っ先に目が行くのはあまりに巨大な骨だ。


「あれが、マザーエネミーの死骸? ものすごい大きいのね」

「ああ、そうだ。設定じゃ200メートルを超えるらしい」


 マザーエネミーはMエネミーを無限に生み出す力を持った存在だ。ピジョンブラッドはNPCからその存在を聞いていたものの、実際に見るとその巨大さは想像以上だった。

 ここはマザーエネミーの討伐が行われた場所だ。第3地球の人類は最終的にはマザーエネミーを倒すせたが、それは勝利というよりも相打ちに近い。この戦いで力を使い果たした人類は文明を維持できなくなってしまい、生き残ったMエネミーを完全に滅ぼせぬまま現代に至る。

 目的地であるセーフシティ・チョウハンは現在位置からマザーエネミーの死骸を挟んだ反対側にある。

 ダーグステン戦場跡地に踏み入れると、そこかしこにかつて行われた戦いの凄惨さを物語るものがあちこちにあった。


 ゲームの都合上、プレイヤーが倒した敵キャラクターの死骸が残らずに消滅するが、演出用のオブジェとしてなら話は別だ。膨大な討伐されたMエネミーの骨があちこちに散乱している。

 また、同じくらいの兵器の残骸や弔われず放置された人の骨もあった。

 ピジョンブラッドとスティールフィストはお互いの背中を守り合いながら進んだ。ここは他の場所よりもずっと背後を警戒しなければならない。兵器の残骸や大型Mエネミーの死骸が敵を隠してしまうというのもあるが、ここに出現するあるMエネミーの能力を警戒してのことだ。

 それはすぐに現れた。比較的で小型の犬のような姿をするそれはピジョンブラッドの視界にトリックコヨーテ:レベル80と映っている。

 トリックコヨーテはピジョンブラッドを狙って襲いかかってくる。

 ブルーセーバーを構えてピジョンブラッドは迎え撃とうとするが、間合いに入った瞬間にトリックコヨーテの姿が消えた。

 直後、背中側から鋼の拳が肉を打つ音とトリックコヨーテの悲鳴が聞こえてきた。


「助かったわ」

「なに、お安い御用さ」


 トリックコヨーテは短距離の瞬間移動能力を持つ。プレイヤーの目の前から姿を消して背後から襲いかかってくるのだ。

 これに対する最も単純で効果的な対策は、二人以上でお互いの背中を守り合うことだ。そうすれば瞬間移動されても後ろを攻撃されることはない。

 その後もトリックコヨーテは何度も瞬間移動でピジョンブラッドたちを翻弄しようとするが、二人はしっかりと背中をかばい合っているので、出現した敵を冷静に攻撃すればよかった。

 背中側のスティールフィストを頼もしく思えた。父に、いや父だった人に殺されかけた事件以降、自分の背後に誰かがいるということは身の毛がよだつほどの恐怖だったが、今は安らぎすら覚える。


 トリックコヨーテを難なく倒した二人は先へと進む。

 不意打ちを受けないように注意しているので足取りはゆっくりだが、それを除けば順調そのものだった。トリックコヨーテ以外にもいくつか強力なMエネミーは出没するものの、正面から戦う分にはピジョンブラッドとスティールフィストの敵ではなかった。

 しかしここは現行バージョンでは最高難易度のフィールドの一つだ。出てくる敵をたやすく蹴散らしてらくらくと突破、というわけには行かない。

 道のりの半分、ちょうどマザーエネミーの死骸の足元にたどり着いた時、それは現れた。


「あら、他のプレイヤーかしら?」


 それはテンガロンハットとポンチョを身に着けた西部劇のガンマン風の機人族だった。


「いや、違う。まずいなこんな時に遭遇するなんて」


 風来坊のジャンゴ:レベル100。その表示が視界に映るのを見て、ピジョンブラッドはこの機人族がプレイヤーではなく敵キャラクターだと知る。


「ボスキャラ? でもボスって決まった場所にいるんじゃないの」

「あいつは例外だ。やつは極道会若頭三人衆の一人で、極道会勢力圏のフィールドでランダムに出現する」


 強力なボスが定位置を持たずに徘徊している。さすが最高難易度のフィールドだとピジョンブラッドは思った。


「気をつけろ。聞いた話じゃジャンゴの手が動いたと思った瞬間にはもう撃たれているそうだ」

「早撃ちの達人ってわけね」

「どうする、逃げるか?」


 目的はダーグステン戦場跡地を抜けてチョウハンにたどり着くことだ。戦って倒されて振り出しに戻ってしまう。


「戦いもせずに逃げたくはないわ」


 べつに敵を叩きのめしたいわけではない。目の前の障害に一度も挑戦せず逃げるのが嫌なのだ。


「わかった。俺もチャンスがあったら援護する。ただし、危なくなったら逃げよう」

「ありがとう」


 スティールフィストと少しも嫌がる素振りを見せずに付き合ってくれた。ピジョンブラッドはそれを嬉しく思った。


「それじゃ、私から仕掛けるわね」

「ああ」


 ピジョンブラッドはブルーセーバーを構えて全神経を集中させる。

 ゆっくりと近づいてきたジャンゴが足を止める。

 呼吸をすることすらはばかれるような強烈な緊張感が二人の間に流れる。

 ジャンゴが腰の拳銃に手を伸ばす。

 ピジョンブラッドはパワードスーツのスラスターを使って横へ移動する。

 ジャンゴは拳銃を機関銃のように連射し、わずか1秒足らずで6発の弾丸を放った。

 一瞬前までピジョンブラッドがいた場所を弾丸が貫く。恐ろしいほどの早撃ちだ。他のプレイヤーならばまともに戦えずに倒されていただろう。

 ジャンゴは弾を全て撃ち尽くした。再装填するまでの間が攻撃のチャンスだ。

 ピジョンブラッドはスラスターで一気に間合いを詰めてブルーセーバーを上段から振り下ろそうとする。


 対してジャンゴは弾切れとなったリボルバー銃をホルスターに戻した。別の武器を使うつもりなのだろうか。

 違う。

 半ば本能的にピジョンブラッドは攻撃を中断して回避行動を取る。

 直後、ジャンゴが電撃的速度で銃を抜くと、弾切れだったはずのリボルバーから一斉に弾丸が発射された。おそらくホルスターに戻した際、魔法を使って一瞬で再装填したのだろう。ピジョンブラッドは自らの直感に感謝した。

 もっと早く。鋭く。いかに至近距離まで持ち込むかが肝要だ。赤木流には相手が武器を取ろうとするのを妨害する技がある。それは剣だろうと銃だろうと同じだ。

 ジャンゴが銃をホルスターに戻そうとする。


「アクティブ!」


 後方からスティールフィストが電撃の魔法:ジャベリンの型を放った。

 ジャンゴは電撃の槍をポンチョで受け止める。ダメージが生じた様子はない。単なるポンチョではなく魔法の防具なのだろう。


「助かる!」


 だがスティールフィストが攻撃してくれたお陰で、ジャンゴはまだ銃をホルスターに戻せていない。

 ピジョンブラッドは間合いを詰めブルーセーバーを水平に振るう。

 ジャンゴは後ろに跳んで避けた。同時に銃をホルスターに収める。再装填されてしまった。

 ピジョンブラッドが側面に回ったのとジャンゴが射撃したのはほぼ同時だった。

 弾丸がパワードスーツの装甲を削る感覚が伝わってくる。幸いにもダメージ判定は発生しなかった。

 ピジョンブラッドは逆袈裟に刃を振り上げる。この攻撃もジャンゴに回避されてしまう。


 ジャンゴは銃をホルスターに収め、すぐさま射撃する。

 ピジョンブラッドは上半身をわずかに反らして回避する。距離を置くつもりはない。離れているよりも至近距離のほうが小さな動作で攻撃を回避しやすいからだ。

 それはピジョンブラッドだからこそ出来る芸当だ。動作補正系技能に頼っているプレイヤーが同じことをすればたちまち倒されるだろう。

 ピジョンブラッドの攻撃。三度目のそれはまたしても回避される。ジャンゴはすでに銃をホルスターに収めて射撃準備ができている。だが、これは敵の回避パターンを見抜いた上でのことだ。

 ガンマンのジャンゴは常にプレイヤーから離れるように回避する。それを利用してピジョンブラッドは狙った方向に誘導したのだ。

 スティールフィストがいる方向へ。


「もらった!」


 スティールフィストは自分側へ後ろ向きに跳んできたジャンゴめがけて飛び蹴りを繰り出した。

 背中に痛烈な一撃を受けたジャンゴが地面を転がる。

 ピジョンブラッドはスラスターを吹かせて刺突を繰り出す。

 ジャンゴは身を起こした状態で銃を抜いた。

 荒野に6つの銃声が立て続けに生じる。

 ブルーセーバーの刃がジャンゴの胸に突き刺さっている。

 対してピジョンブラッドは頬に赤い筋があった。弾丸の一発がかすめていたのだ。高レベルボスの攻撃だけあって、かすっただけでもHPの3割が持っていかれた。

 ピジョンブラッドがセーバーを抜くと、ジャンゴは力尽きて動かなくなり、ゲームシステムがその体を消滅させた。


「やったな」

「ええ。あなたの援護のお陰よ」


 二人は互いの手をたたき合う。

 今回の勝利は二人で手にしたものだ。一人では攻撃をジャンゴに回避され続けていただろう。


「あら、なにか落ちてるわね」

「アイテムをドロップしたのか?」


 地面に落ちていたのはジャンゴが使っていた拳銃だった。拾い上げると名前と説明文が表示される。

 

『シンボル・オブ・ウェスタン:第1地球の西部開拓時代に作られたコルトSAAに魔法の力が宿ったもの。ホルスターから抜いて1秒間、ダメージが10倍になる。この銃をホルスターに収めた際、インベントリから弾丸が自動で装填される』

 

 条件付きとはいえ極めて強力な伝説等級のレア武器だ。


「拳銃かぁ。レアだけど私達のプレイスタイルには合わないわね」

「後でハイカラさんに使うか聞いてみよう。もし使わなくても、他のプレイヤーに高値で売れるだろう」

「そうしましょ」


 ピジョンブラッドはレアアイテムをインベントリに収める。

 それから残りの道中はさほど障害と呼べるものはなかった。トリックコヨーテの瞬間移動にさえ注意していれば、特に窮地に陥ることもない。

 やがてダーグステン戦場跡地を抜け、セーフシティ・チョウハンの防壁が見えてきた。


「ひとまず、今日はここまでにするわ」


 チョウハンには入らない。ここは他のセーフシティと違って犯罪組織が支配しているので、ゲーム上では安全地帯ではなくダンジョンの一種として扱われている。

 次にログインした時にここから再スタート出来るよう、ピジョンブラッドはビーコンを設置した。次にログインした際は、ポータルからビーコンを設置した場所に移動できる。

 ビーコンは一方通行の行き先を指定するアイテムなので帰りには使えない。なので帰還用のインスタントポータルを使って二人はギルドホームに戻った。

 ホームには他のメンバーの姿はなかった。


「誰もいないね」

「そうだな」


 仕方がないので手に入れたシンボル・オブ・ウェスタンはギルドの共有倉庫に保管し、連絡用の掲示板にそのことを書き込んでおく。

 メニューデバイスで現実世界の時間を確認すると夜もだいぶ更けていると分かる。明日のことを考えれば、そろそろログアウトしなければならない。

 しかしピジョンブラッドは名残惜しく感じていた。ゲームから現実へ戻ることではない、スティールフィストと分かれることを惜しんでいるのだ。

 自分は彼のことが好きなのだと、ピジョンブラッドは改めて自覚した。


 ピジョンブラッドは鋼治に相談を持ちかけられたときのことを思い出す。彼が想いを寄せる女性が何者であるのか全くわからないが、しかし他人事とは思えなかった。

 自分と同じように心に深い傷を負った人がいる。その人のために何をするべきかと考えるのは、鳩美が何をしてほしいのかを考えるのに通じていた。

 あの時鋼治に答えたことは、鳩美がスティールフィストに望むことでもある。

 今こそそれを伝えるべきだ。今まで隠していたものを晒すことに恐怖が湧いてくる。しかし、真にスティールフィストと心が通じ合うためには避けて通れないものだ。


「オフ会、もうすぐだね」

「ああ」

「現実の私を見たら、がっかりしちゃうかもよ? こんなふうに振る舞えるのはゲームの中だけだから」

「がっかりなんてしない」


 スティールフィストの口調はきっぱりとしたものだった。


「人は環境が変われば振る舞いも変わってくる。俺はピジョンブラッドを最高のプレイヤーだと思っている。同時に、無敵の強者ではないことも理解している。心が傷つくこともあれば、弱さや欠点を抱えていて当然だと思っている。でも、それがどうした。お前にそれがあるからと言って、俺の気持ちは変わらない」


 スティールフィストは目をそらさずにまっすぐに言った。


「正直に言おう。俺はピジョンブラッドが好きだ」


 スティールフィストの機械じかけの瞳がピジョンブラッドを見る。現実の生身の瞳とおなじ熱がそこに宿っていた。


「好きだから現実世界でも会いたい。現実でしか知り得ないお前の多くを知って、もっと好きになりたい。それが弱さや欠点だろうとも、俺はそれを受け止めたいと思っている」


 プラネットソーサラーオンラインにおいてプレイヤーは涙を流せない。処理の負荷を下げるため、ゲームを楽しむ上で必要のない現象は発生しないようになっているからだ。

 しかしピジョンブラッドは泣いていた。心で泣いていた。弱さを受け入れると言ってくれたスティールフィストの優しさを嬉しく思う涙を流している。


「ありがとう」


 ピジョンブラッドはスティールフィストをひしと抱きしめた。

 スティールフィストもピジョンブラッドを抱きしめ返す。儚く繊細なものに触れるかのような優しい包容だ。


「実はオフ会に出るのを躊躇してたの。本当の私は、他人に怯えるばかりの情けない人間。それをギルドのみんなはもちろんのこと、なによりもあなたに知られるのが怖かった。現実の私を知られて、好きな人に失望されるのが怖かった。だから弱さと欠点があっても許してくれることが本当に嬉しい」


 それは勇気を言うにはあまりに小さな力。決断的に踏み出す一歩ではなく、怯えながら恐る恐る踏み出すものだ。しかしそれは紛れもない前進だ。一切の迷いなく明鏡止水の心を持って踏み出す一歩のみを価値あるものとし、それ以外を惰弱と切り捨てると、人生は何も変わらない。

 まずは一歩。そこからすべてが始まるのだ。

 ピジョンブラッドは、鳩美はその一歩を踏み出そうとする。


「現実世界で会いましょう。そこで私の違う側面を見て欲しい」

「ああ、会える日を楽しみにしている」

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