第7話

「秩序」






 行方不明として生徒を作品へと昇華した後は警察の捜査が未解決として処理されたタイミングで次の高校へ赴任する。そしてまたターゲットを見つけ、証拠を残さないように狩る。そんな日々を数年続けていた。








 そんなある時、闇サイトの住人から私宛に警告が届いた。どうやら警察が未解決事件として行方不明の女子高生達を探し始め、しかもその少女達がすべて私の作品らしいということだった。






 私はすぐさま証拠をもみ消す為に奔走した。

 活動はしばらくやめて、アトリエの家はパトロンに壊してもらい、過去作品はパトロンの所有する倉庫に隠してもらった。闇サイトの履歴がバレないようデータを削除した上でパソコン毎壊した。パトロンとは手紙でやり取りをして読み終わったら必ず燃やしていた。赴任中の高校は動かない方が怪しまれないと考えて辞職しなかった。

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