大袈裟にいうと「視点」が小説家の収入源(らしい)〜続・シナ説変換法

吾奏伸(あそうしん)

【0】まえがき

カクヨム住民のみなさま、御無沙汰しています。吾奏伸(あそうしん)です。以前したためた『シナ説変換法』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054880716109)で扱わなかった、小説技法の最重要課題=「視点」にまつわる考え方やテクニックをまとめましたので、ご笑覧いただければと思います。といいつつ、前作が未読の読者様に対しても配慮し、独立した創作系読み物として成立することを目指しました。


本ドキュメントは次の5節に分かれています。


【1】視点に取り組むべき理由

【2】誰の視点から描くべきか

【3】視点の移動を使う

【4】視点の移動を使わない

【5】稼ぐのは「人物視点」か「カメラ視点」か


以下、自ら実践している手法や読書経験から得た感覚を、さまざまな例文を交え、なるべく平易に書き下そうと思います。もしも作家様が「これから小説を書こうと思うんだけど、一人称か三人称か、どっちがいいのかなぁー」等と迷っている場合、【5】がお役に立てるかもしれません。


著者について:

本職はテレビ・Webの映像プロデューサー/ディレクターです。キャリアはおよそ15年で、脚本家としてショートアニメのコントを書き下ろし、本職の声優陣に演じていただいた時期もあり、映像畑のプロと考えていただいて差し支えありません。また副業として『WIRED(コンデナスト・ジャパン)』の技術系ライターを勤めており、小説以外の物書きとしてはこの10年ほど収入を得られています。


また、あらかじめお断りしておきますが、当方は文学研究者でもプロの編集者でもないため、ご活用いただく際は自己責任でお願いいたします。小説の執筆、あるいは小説以外の創作行為を目指す方々にとって、何かのお役にたてれば幸いです。

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