〜盗塁〜

先日、社内の男性社員とのお話を軽く書かせて頂いたが読者の皆様は覚えているだろうか。その後、私から連絡をし、彼と食事に行くことになった。私としては、本当に彼が食事を楽しみにしていたのか疑心暗鬼だったが、魔女とモテ女の友人はるちんが「彼は楽しみにしてる!」と言い、なんなら「あんたは相手の愛情を受け取ってなさすぎる!」と怒るので、私としても前向きにコトを進めることにした。


正直、食事に行くまでの時間もなかなか楽しいものだった。向こうも仕事する席を移動したり、目が合ったり、挨拶したりなど社内だからできることがたくさんあった。


当日はなぜか、いつもと違う服装だった。席まで声をかけに行こうと思ったのだが、私がお手洗いを済ませたいと言ったこともあり、彼は外で待っていて、私が合流して一緒にお店に向かう形となった。最初は彼から質問されて、私が答えていたのだが、質問を聞き返したところから9割彼が喋っていた。社会人になってから、今に至るまでの仕事の話や考え方がメインの話の内容だった。年収やその日の朝に上司に提案した内容まで教えてくれたのだが、その内容私に話して大丈夫なのかな、と思うような話も結構あった。お店もお料理も気に入ったようで、メニューは、私が頼む予定だったものと迷っていたので、私の料理を少し分けてあげる形となった。ずーっと喋っていたので、2人とも時間を忘れていて、彼は次のミーティングを遅れて参加する形となった。お会計時に出されたゴールドカード(私はクレカ事情や金融方面はめっぽう弱いので、すぐに気づけない・・・)を出しており、領収書を切られた。


領収書を切られて「え・・・・。」となった私は、彼と別れてすぐに魔女とはるちん、そしてあきちんと後輩のふゆこに連絡をした。話を聞いてもらい、一度客先に訪問をした後、魔女に電話をした。魔女はちょうど世の中の新型ウイルスで在宅勤務をしており、電話がすぐできる環境は非常にありがたかった。(仕事ができる魔女は在宅勤務では体力もパワーも有り余っていて、本当に本当に暇を持て余しているので、誰か彼女のもとへ遊びに行ってあげて欲しいと心底願っている。)


領収書の件は、理由不明だが彼としては時間が経つのも忘れるくらい楽しかったようだ。確かに「またゆっくり行きましょう!」と言っていた。


その後、会社でうろうろしており、遂には私の上司の元にやってきた。たまたま私は別の社員から声をかけられていたので、話はできなかったが、空気のキャッチボールはちゃんとしていこうと思う。


この件は、不二家の話と並行して進められればと思うので、しばしお付き合い願いたい。

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