第3話 Valentine day

戦争を乗り越えて帰ってきたぜ。
















今年は去年より40人も渡す人が増えた。

よって60人近く渡すことになった作者こと翡翠だ。






…キッチンにはバターとチョコレートの匂いが溢れかえり、オーブン二つフル稼働だからとても室温が上がってくる。





そんなキッチン全面戦争から帰還してきた。














が、しかぁし!

Valentine dayという戦争の本当の意味での戦争はここから始まる。



今年のバレンタインデーは何と金曜日。

よってだな。

つまりはだな。







2月14日があるその一週間、

みんなからチョコレートをちびちび貰い続けることになる。ということだ。





















あぁ!なんてことでしょう。






一週間で体重がどんどん増えていくじゃないですか!これって結構女子高生の中では重大で深刻な悩みの一つ。



みんなから貰っちゃったし、手作りだから早めに食べないと!→あー!甘い!おいしい!→止まらんわー!→はっ!気付いたら今って21時?!→太った。







だいたいこうなる。でね、でね。

食べてるときにね、気付くんですよ。

  

  



  あっ!〇〇ちゃんから貰ったのに

  私〇〇ちゃん用のチョコ作ってなーい!




っていう事態がね、最低でも3件くらいは起きます。断言しとく。




で、夜な夜な手作りのチョコ作りコース。

しかも親とか兄弟起こさないように、静かーに。静かーに。





で、寝るとき24時回るっていう。



で、次の日も貰って、食って、作って、太って。



の繰り返しを一週間も過ごすんだよ。

翡翠??もちろん太りました。

みんなありがとう。おいしかった。





で、ですね。そんな大変な内情なんて知らなくていいんだよ。っていう人ね。やっぱり、こう、甘酸っぱい青春みたいな感じの欲しい人たちのためにね。





ちょっとエピソード貯めてきました。





ちょいね、私の中で激アツだったのがね。


クラスのたったひとつだけのカップルの話なんだけどね。

そのカップルの彼女ととっても仲が良きな翡翠なんだけど、(いつも惚気聞いてる。だから彼氏が欲しくなるんだけど…その話は後ほど。)

彼女がね、すんごく悩んだ顔しながらこっちに話しかけてくるのよ。



    彼のために何作ろうかなぁ?



って!それだけでもかんわいい。




って。翡翠はきゅんきゅんしてるのに。

その後にね。




    私料理下手やからどうしよ!





って!めちゃめちゃ悩んでるの!

しかも、





   彼、チョコレート嫌いやし…!





っっっっ!めちゃめちゃ彼氏のこと考えながら、悩みという惚気をかましてくる。マイフレンド。可愛い。





でねでね、そのあとね、料理下手やから、翡翠と一緒に作ろうかなぁ!って言ってくたから、私の家で一緒に作ることになったんやけど…

作りに来たときにね、



  彼ケーキ屋さんの息子だから、まずいって

  思ったりするかなぁ?


とか

 

  喜んでくれるかなぁ?



とか言いながら

すんごい楽しそうにクッキーを焼くマイフレンドを見ながら、翡翠はいろんな意味でお腹いっぱいになったことをここに記しておきます。






しかもね。渡すところまではっきりと!

瞬きせずに翡翠見てた。



その時のね?彼氏のね。喜びようね。


  えっ?!お前料理下手だったんちゃうん?!

  お店に売ってるやつよりもおいしい!

  秒で食べてしまうわ!




って言いながらね、

すんごい嬉しそうな感じで食べててさ…

…なぜか私は作ってないのに、

…彼氏もいないのに嬉しくなった。






…彼氏ホシィ。







そのあとね、その彼氏がインスタのストーリーで、ご馳走って書いて、クッキーの写真あげてた。


思わず彼女にメッセージ打ったらさ、秒で返事返ってきてですね。





   嬉しすぎてスクショしてしまった!




って。

あ、あまーい。

砂糖供給過多もいいところだなぁ。と思った今年のバレンタインデーでした。












そうそう。


私の中の重大なバレンタインデー事件。

No. 1は本命をさりげなく本命にあげたことかなぁ。





頑張った。

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