第2章 聖皇庁の秘宝
第25話 一時帰国命令
天界時間18:54 聖皇都内マンション
ケイン:一時帰国・・・ですか?
善景:ええ、緊急の案件がありましてね。
ケイン:緊急の案件?
善景:ケインさんは、
ケイン:はい、かつて天界宇宙中央政府が発足された時まで使われていたという天界宇宙の政治の中心部でしたよね。それが何か?
善景:4大メガバンク総裁会議の場で聖皇庁についてある疑惑が浮上しまして。
ケイン:そのある疑惑とは?
善景:旧天界宇宙軍が秘密裏に人工カオスを貯蔵しているというものです。
ケイン:疑惑があるというだけで確証は無い・・・と。
善景:その通りです。そのため、ある物を渡すので一度帰国してほしいのです。
ケイン:手渡しでないと駄目なのですか?
善景:郵送で送ると天界宇宙中央政府側から
ケイン:成る程。ですが、それでは手渡しにしても同じなのでは?
善景:それがそうでもないのです、そのある物というのは所有者が変わる度に所有権のある者以外が中を見られない仕組みになってるようで。
ケイン:それで
善景:その通りです、待ってますよ。
通話を切る
亜紀:一旦帰って来い・・・か。
由紀:次のターゲット
ケイン:2人はどうするんだ?
亜紀:ケインが居ない間にでと聖皇庁に潜入して探ってみる。
由紀:では私は外部から探ってみるとしよう。
ケイン:そうと決まれば荷造りでもしてくるか。
リビングを出る
由紀:お主、どう思う?
亜紀:こういう手合いの背後には大抵ロクでもない奴の名が出てくるもんさ。
由紀:いずれにせよ、真っ当な奴等ではない事だけは確かだ。
『同時刻 天界宇宙某所』
デニス:何処から嗅ぎつけたのか、聖皇庁に例の物の存在を知られてしまいました。
???:困りましたね、アレが公になってしまえば相当面倒な事になりますねぇ。
デニス:現在、警察庁総出で証拠隠滅に駆り出しております。
???:万に一つの事態があってはなりません、頼みましたよ?
デニス:お任せください!
空間転移でその場を去る
警官:し、失礼致します!
デニス:どうした?
デニスに耳打ちする
デニス:なんだと?それは本当か!
警官:間違いありません!
デニス:地獄界検事局、どこまでも目障りな奴等だ!
警官:い、如何致しましょうか?
デニス:領内侵犯とでも適当な理由を付けて追い出せ‼︎
警官:ハッ!
デニス:怪盗アマヤドリといい、朝珠検事といい余計な真似を!
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