第12話 隠し子?
天界時間18:31 聖皇都エデンクラウン内マンション
亜紀:お〜い、頼まれてたの買ってき・・・
マンションのリビングに赤ちゃんの鳴き声が響き渡る
ケイン:よ〜しよし、頼むから泣かないでくれよ〜!
亜紀:ケイン・・・お前とうとう誘拐を・・・
ケイン:ち、違うって!ほら、この前の仕事の時エデンクラウンに戻った後用事があるからって別れたろ?どうもマンションに帰る途中でいつの間にか背中にしがみ付いていたんだよこの子。
赤ちゃん:ほんぎゃーーーっ!まんまーーーーっ!
亜紀:まんまって言ってる時点でお腹減ってるって分かるだろうに。
買い物から帰ってくる由紀
由紀:オムツに神族乳児用粉ミルク、これで良かったか?
ケイン:助かるよ〜!
モニターに映る善景
善景:やあ諸君、ご機嫌如何・・・おや?赤ちゃんですか?天里君困りますね〜、お子さんが生まれたら上司なり報告しないと。社会人としての常識ですよ?それに、そうしないと私も出産祝い出来ませんよ〜♪それで、男の子ですか?女の子ですか?
ケイン:だから、違いますって!
善景:ハッ!まさか、一夜の過ちで産ませた子なのですか⁉︎ダメですよ〜、父親ならちゃんと認知してあげないと〜。で?何処の方なのですか?ご両親には挨拶したのですか?
ケイン:誤解ですって!
善景:おや、違うのですか?では何処の子ですか?その赤ちゃんは。
ケイン:こっちが聞きたいくらいですよ〜!
善景:まぁ、良いでしょう。それでは次の特別出向ですが・・・
モニターがある
善景:今回のターゲットはこの
亜紀:守谷堅児か、聞いたことがある。奴は猪倉の金庫番と呼ばれるほどに猪倉から信頼されているらしい。
ケイン:その重要な証拠品を盗み出せと?
善景:そう命じたいところなのですが、1つ問題が発生しましてね。
ケイン:問題?
善景:証拠品を隠した隠し金庫の鍵が何者かに盗まれたらしく、彼自身が
ケイン:どんな形の鍵ですか?
善景:常に身につけられる様に腕輪になっているんですよ。特殊な金属で加工されていて、サイズが自由に変化できるのです。特徴は金色で・・・
腕輪を外して遊ぶ赤ちゃん
赤ちゃん:あ〜う〜。
善景:真ん中に青い宝石、その周囲には小さな赤い宝石の装飾があり・・・
赤ちゃん:お〜っ!
善景:目印に赤い宝石は水などに濡れると白く変化するのです。
赤い宝石に
赤ちゃん:あぶぅ〜っ‼︎
由紀:・・・なあ。
ケイン:ん?
由紀:この
赤ちゃんの持っていた腕輪に注目する一同
ケイン:あ、あった。
亜紀:何でこの子が持ってんの?
ケイン:さ、さあ?
次回へ続く・・・
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