第11話 警部と怪盗
天界時間19:32
亜紀:なぁ、あんな大仕事してなんで打ち上げが居酒屋なんだよ。
ケイン:由紀の強い希望なんだよ、突然日本酒が飲みたくなったらしくってね。
由紀:うむ!
ケイン:それじゃ、大成功を祝してカンパ〜・・・
突如ケインの口を塞ぐ由紀
由紀:待てっ!なんだか物凄く嫌な気配を感じる。
入り口の方から聞き覚えのある女性の声が聞こえる
静:な〜にやってんだ!早く来い‼︎
警部補:待ってくださいよ警部、流石に飲み過ぎですってば!
ケイン:うおっ!雛形の姐さん何で居んだよ。
由紀:一緒に居るところを見られたらマズい、我等は見つからぬ様に店を出るからすまないが支払いは頼んだ。
ケイン:分かった、気を付けろよ。
2人が店を出たと同時に隣の席に座る静
静:大将、
店主:あいよ〜。
警部補:それにしても何で毎回アマヤドリは逃したままにしとけって上は言うんでしょうね?ま、結果的には天界宇宙に巣食う
静:奴等は義賊のつもりなのだろうが、やってる事は犯罪だ!
店主:はいよ、熱燗とウチのお勧め魔界宇宙は
警部補:おっほ〜、美味しそ〜♡
静:
ケイン:・・・・
ケインのバッジに気付く静
静:そのバッジ、魔界宇宙4大メガバンクの妖魔銀行のものだな・・・ん?ケイン、お前ケインなのか⁉︎
ケイン:ひ、久し振り〜。
静:久し振りだな〜、最後にお前と会ったのはお前が小学2年生の頃か〜♪
警部補:警部、知り合いですか?
静:ああ、一時期魔界に住んでいた事があってな。ケインはその時マンションの隣に住んでいたんだ♪
警部補:へぇ〜。
静:それにしても、あの大銀行に就職していたなんてな〜。立派になったもんだ♪
ケインに抱きつく静
静:さっきまで腹が立ってたが、ケインに再会出来てイライラも吹っ飛んだ‼︎今日はとことん飲むぞ〜♡
警部補:ま、まだ飲む気ですか!
ケイン:ここは俺に任せて先に帰っててください。
静:そうだそうだ、サッサと帰れ〜♪
警部補:そ、それじゃお願いします。
居酒屋を出る警部補
暫くして・・・
ケイン:という事は、4界警特権課になる前にアマヤドリの専属捜査官を申し出た時に反対してたのは天界宇宙国際警察の長官だったんだ。
静:・・・そう、今思えばおかしな事だらけだった。国際犯罪者である怪盗アマヤドリが沈黙を破って復活したというのに何故反対するのかとな。
ケイン:(確かに不自然だ、これは総裁に相談してみるか)姐さん、俺明日仕事で早いから帰るね。
静:お〜う、気を付けて帰れよ〜♪
ケイン:な〜に言ってんの、姉さんを送るから一緒に帰るんだよ。
静を担いで立つケイン
ケイン:はい、お代。
店主:あいよ〜♪
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