第10話 悪の生命線を奪え!
天界時間19:36 猪倉源助邸
執事:旦那様、旦那様宛にこの様なものが届いておりました。
源助:ん?なんですかそれは?
封筒の蜜蝋の紋章に驚愕する源助
源助:こ、これは!怪盗アマヤドリの予告状!
『金銭欲に塗れ天界の政界に巣食い善意ある人間から金銭を騙し取る虚飾の
源助:政治生命に関わる生命線だと?・・・ま、まさか⁉︎
同時刻 ドクトリア王国 ジョウザイ刑務所司令室
???:所長は何処だ!
警備兵:こ、これはデニス・ガンヤク副所長!所長は例の地下機密エリアに
デニス:なんだと⁉︎何故通したのだ!
警備兵:そ、それが、立ち入りを禁じた筈のカテーテル大臣がご同行なさっておられて、ご
???:お取り込み中失礼しますぞ!
『地下機密エリア最深部』
最深部の扉のロックを解除中のアマヤドリ
亜紀:なあ、これ急いだ方が良いかもしれないぞ。
アマヤドリ:ん〜?何で?
亜紀:雛形の姐さんが来てる。
アマヤドリ:な、なんだって⁉︎
『司令室』
デニス:誰だ貴様は!
静:自分は4界警特権課の雛形と申します!こちらにアマヤドリが現れたとの情報を得て逮捕しに参りました!
デニス:これは我が国の問題だ、警察には用はない!
静:かの伝説の大怪盗アマヤドリが現れたとなればこれは4界警の管轄、そうなれば管轄エリアは4界宇宙全てが捜査権の範囲内となる事を知らないわけではないでしょう!
デニス:ここは新生反魔党の猪倉源助幹事長閣下も関わる重要なエリアもあるから如何に4界警特権課といえど・・・
デニスの反論を無視して進む静
デニス:ま、待て!それ以上の勝手な行動は許さ・・・
静:たとえ何処の
デニス:うぐっ!
静:行くぞお前達!
警官隊:はっ!
司令室を出る静と警官隊
警備兵:い、如何なさいましょうか?
デニス:・・・アレを出せ。全員アレに始末させろ!
警備兵:えっ!あ、アレを向かわせるのですか⁉︎それこそあの4界警にバレたら我々はタダでは済みませんよ!
デニス:どうせ見られたら全員始末する様に猪倉幹事長閣下に言われているのだ、分かったら早くしろ!
警備兵:ははっ!
『地下機密エリア最深部』
亜紀:おいおいおい、真っ直ぐこっちへ向かって来るぞ!
横から画面を覗き込む由紀
由紀:む?
アマヤドリ:オイオイ、悪い冗談はやめてくれよ〜・・・ん?待てよ、雛形の姐さんが来るならこの先にあるものは俺達にとっては逆に好都合か♪
亜紀:そりゃどういう事だ?
アマヤドリ:そいつは見てのお楽しみ・・・お?開いたな♪
静:みぃ〜つけたぞアマヤドリ〜!たぁ〜いほだーーっ!
アマヤドリ:来たね、雛形の姐さ〜ん♪それより、俺等の相手をしてて良いのかな〜?
静の背後を指差すアマヤドリ
静:何?背後だと?
背後を振り向く静
静:警備兵?・・・いや、違うな。この感じ、貴様等ヴァルキリーだな?
ヴァルキリー:・・・・
戦闘態勢に入るヴァルキリー
アマヤドリ:どうやら俺等を生かして帰さないようだぜ♪
静:むむぅ!
アマヤドリ:姐さん、ここは一旦休戦しないか?
静:グッ!その方が良さそうだ!
宙に浮いた無数の魔法陣から小型のレーザーキャノンを召喚する静
静:戦闘用に造られ機能しているなら法律上破壊行為が許されている!手加減は出来ないぞ‼︎
亜紀:こっちは予定通りターゲットは転送したぞ。
アマヤドリ:そんじゃ、撤収といきますか。雛形の姐さん、俺等はここでの用事済んだから後頼むわ♪
空間転移するアマヤドリ達
静:あ、お前ら!
『ジョウザイ刑務所外海』
亜紀:撤収しといて言うのもなんだが、雛形の姐さん置いて来て良かったのか?
アマヤドリ:だ〜いしょうぶ、だ〜いしょうぶ。ドルトン屋敷ん時も1
由紀:捕まったらお仕舞いだからな。
『地下機密エリア最深部』
駆けつけるデニス
デニス:なっ!ヴァルキリー6体が全滅・・・だと⁉︎
背後から手錠をかける静
静:ドクトリア王国ジョウザイ刑務所副所長デニス・ガンヤク、ヴァルキリー違法所持並びに戦闘使用の現行犯で逮捕する!それと、これらの品々に関してもキチンと白状してもらうぞ♪
デニス:こんな事して、女王陛下が黙ってはいない・・・
???:私が何ですって?
デニス:なっ!ど、どうして本物がここに⁉︎
静:本物?それについても聞く必要があるようだな♪
デニス:し、しまった!
静:連行しろ!
警官隊:はっ!
静:陛下にカテーテル大臣閣下、それにツェッペリン氏にも詳しい話を聞かせてもらいますぞ。
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