第5話 決行!ドルトン屋敷(後編)
潜入開始より2時間後 天界時間24:00 ドルトン屋敷特別保管室
静:見せたいものだと?
アマヤドリ:こっちだ。
保管室奥にあるブライの肖像画の前に立つアマヤドリ
静:この屋敷の主ブライ・ドルトンの肖像画ではないか。これが何だというのだ?
アマヤドリ:まぁ、そう慌てなさんなって♪ここをこうしてっと・・・
取り出したデバイスから
静:なっ⁉︎
アマヤドリ:天界宇宙政界の闇の中枢である袋井耀蔵の画像に反応して仕掛けが作動するって事は、それだけでこの屋敷の主が奴と深い関わりがあるって証拠になる。もっとも
静:この先に何があるというのだ。
???A:そこまでだ!
???B:その先に進む事は我等が許さぬ!
静:ん?メイド?
アマヤドリ:一見天族のメイドに見えるが、ソイツ等ヴァルキリーだぜ♪
静:造るだけでも大罪なのにさらにそれを起動させてるだと⁉︎
アマヤドリ:起動させるだけでは罪にならないさ。あのオッサン、万が一ヴァルキリーとバレた時のために平和利用の名目で造ってたってわけさ。しかも隠しコマンドで戦闘用とバレない様に細工を施してな♪
静:なんという事だ!
アマヤドリ:悪いが、俺等はどうしてもこの先に行かなきゃならないからね。亜紀、由紀あとヨロシク♪
銃を取り出す亜紀
亜紀:やれやれ、やっと出番かい。
戦闘態勢に入る由紀
由紀:量産型とはいえ、
亜紀:そっちこヘマするんじゃないぞ♪
アマヤドリ:よっしゃ!行くぜ、雛形の姐さん♪
静:う、うむ。
ヴァルキリーA:ま、待て!
2体のヴァルキリーに立ちはだかる2人
亜紀:おっと、お前さん達の相手は私等だ♪
由紀:一歩たりとて行かせはせん!
ヴァルキリーB:クッ!
『保管室最奥隠し部屋』
静:こ、これは⁉︎
アマヤドリ:お〜お〜。あるわあるわ、悪事の動かぬ証拠という名のお宝が♪
メモリースフィアを取り出す静
静:これは、タイタン建設グループ社長、ゲオルグ・タイタニアのメモリースフィア⁉︎何故ここにあるのだ?
更に1枚の書類を取り出す静
静:こっちは・・・旧カレイド王国の次元エネルギー精製プラント地下ヴァルキリー秘密工場建設発注書控え⁉︎更にこっちはその見積書の控えだ!
アマヤドリ:こっちにはその建設の関係者かまたはそれを知られちゃヤバイ奴の抹殺リスト、その中に今アンタのお仲間が追ってる
静:むむむっ!袋井耀蔵を筆頭にビルドルフ合衆国大統領ジョージ・ビルドルフとゲオルグ・タイタニア、そしてブライ・ドルトンの連判状だと⁉︎
警部補:それにしても警部、何で他人のメモリースフィアがここにあるんでしょうかね?
静:おまっ、何処に居たんだ?
警部補:何処って、警部を追ってたらこの先で
静:簡単な事だ、互いが裏切ったらバラすと脅すためだ。
アマヤドリ:半分正解、半分不正解♪メモリースフィアって、天族の魂と繋がってるだろう?
銃を構える警部補
警部補:あ、怪盗アマヤドリ!大人しくお縄につけ!
静:待て警部補。アマヤドリ、続きを聞こうか。
アマヤドリ:もし誰かがしくじりそうになったらコイツを壊して始末するため。証拠も残らず同時に持ち主も始末出来て一石二鳥って寸法さ♪
静:なんという周到さか。
亜紀:お〜い、いつまで喋ってるんだ〜。
由紀:こっちはとっくに終わったぞ。
アマヤドリ:首尾は?
2つの保管カプセルを出す2人
亜紀:この通り。
由紀:2体のヴァルキリーは捕獲しておいた。
2つの保管カプセルを静に渡し罠を解いて中央の台座を取るアマヤドリ
アマヤドリ:これ全部雛形の姐さんに任せるわ♪
静:お、おう。
ブライ:なっ!これはどういう事だ!あのメイド達は何をやっていたのだ⁉︎
静:その前にドルトンさん、この部屋について4
ブライ:そ、そそそ、それは!
アマヤドリ達が居なくなってるのと1枚のカードに気付く警部補
警部補:け、警部!コレを!
静:ん?
『お宝は確かに頂戴した、姐さん後頼むわ♪怪盗アマヤドリ』
静:ぐぬぬっ!してやられた!奴等いつの間に‼︎
警部補:あっ!ドルトンが逃げますよ!
宙に浮いた無数の魔法陣から手錠を飛ばしドルトンを捕らえる静
静:逃さん!
ブライ:グフッ!
静:地精重工グループ社長ブライ・ドルトン、ヴァルキリー密造容疑並びに戦闘用使用の現行犯で逮捕する!
ブライ:クッ!ここまでか。
『屋敷中庭』
念話で話す3人
亜紀:このマントのお陰でこうして堂々とトンズラ出来るわけだ♪
由紀:うむ、そういう所はアマヤドリ様々だな♪
アマヤドリ:それほどでも〜、あるけ・・・ファックショイ‼︎
くしゃみと同時にマントが
警官隊:いたぞー!怪盗アマヤドリだー‼︎
亜紀:このおバカ!何で毎度肝心な時にこうなんだ!
由紀:フッ、いつもの事だ♪
静:ア〜マ〜ヤ〜ド〜リ〜!た〜いほだーー‼︎
アマヤドリ:やべっ!姐さんだ、にっげろーーーっ!
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