第3話 雛形警部登場!
天界時間14:00 天界宇宙国際警察
『長官室』
長官室に女性の怒号が響く
???:何故でありますか長官!こうしている間にも
長官:雛形君、そう怒鳴らなくても聞こえている。
物陰から様子を伺う警部補
警部補:彼女は秩序の女神で
静:ならば何故!
長官:母娘2代でアマヤドリを追いたい気持ちは分かるし、追ってもらいたい。しかしだね、今回のターゲットは相手が悪すぎるのだよ。
静:地精重工グループの社長が大の警察嫌いというのは知ってます、しかしですな!
長官:この件に関しては上から待ったがかかってるのだよ。聞き分けてくれたまえ!
静:貴方は天界宇宙国際警察のトップでしょうが!その上とは何処の誰なのでありますか!
長官:中央政府のお偉方としか言えない。
静:クッ!
長官室を出る静香
長官:君に地精重工グループに手を出されては困るのだよ。
『6時間後 居酒屋松屋』
静:ふっざけんじゃないわよ!何故目の前の犯罪者を追ってはならんのだ!
警部補:警部、もう酔ってるんですか?言葉がめちゃくちゃですよ〜!
静:これが呑まずにいられるかっての!
???:
静:あ〜ん?
横の席に座っていた猫神族を見て驚き立ち上がる静
静:あ、あんたは、ゲン・サトウ警部⁉︎
警部補:この猫神族は4界宇宙統合国際警察で権力犯罪強制取締課の警部をやってるゲン・サトウさん。愛称はおやっさんで、14天界王の1
ゲン:そっちのお嬢さんは1柱で何ブツブツ言ってるのにゃ?
静:あ、いつもの事なので空気の様に思ってください。
警部補:ヒドイッ!
ゲン:まぁ、いいか。それはそうとお前さん、4
静:おやっさんの所に?
ゲン:ウチなら問答無用で追う事が出来るにゃ。それに・・・
警部補:(あれ?何処かで聞いた様な台詞?)
※
静:それに?
ゲン:あの長官の下でやってたら一生追えないぞ。
静:それはどういう意味ですか?
ゲン:それはお前さんトコの長官と地精重工グループがある事で見返りを受けてるからにゃ。
静:あ、ある事ですと⁉︎そ、それは何でありますか!
ゲン:それは言えないにゃ。たとえ天下の14天界王様でも捜査内容は言えないのはお前も知ってるだろう?
静:・・・分かりました。私、4界警に志願します!
警部補:えっ⁉︎
静:お前も来い!どうせ一蓮托生だ♪
警部補:うぅ、分かりましたよ!どうせあそこに残ってもロクな事なさそうですし。
ゲン:話は決まったかにゃ?
静:はいっ!
ゲン:ならあのお方に話は通しておくのにゃ。店主、お代置いてくにゃ。
店主:あいよ〜。
静:こっちもお代置いてくよ!
店主:あいよ。
警部補:ま、待ってくださいよ〜!
『翌日 長官室』
長官:い、今何て言った?
静:ですから、ここを出て4界警に移籍すると言ってるんですよ。
長官:何を勝手な事を!4界警への移籍は君の独断で出来ないのは知ってるだろう。そのためには所属警察機関長官以上の紹介状が必要で採用試験も受からないといけないだろうに!私が認めなければ試験は受けられんよ。
1枚の紹介状を突き付ける静
長官:ん?『天界宇宙国際警察警部、雛形静を4界宇宙統合国際警察移籍を認めるものとする。4界宇宙統合国際警察長官殿何卒宜しくお願い申す。14天界王クロノロード帝国皇帝クロノス』だと⁉︎
静:所属警察機関の長官以上の紹介状、これなら文句ありませんよね?それに私、採用試験受かってますから♪
長官:うぐぐっ!
静:警部補も同様に紹介状があって試験も受かっているので彼女も連れて行きますね♪
長官に敬礼する静
静:では失礼します♪
長官室を出る静
長官:マズい、これは非常にマズいぞ!
何処かへ通話する長官
長官:先生、私です。お忙しい所申し訳ございません、実はかなりマズい事になりまして・・・
『天界宇宙国際警察前』
静:これで私を縛るものはもう何も無い!さあ、覚悟しろ怪盗アマヤドリ‼︎
『深夜 ドルトン邸前』
ケイン:おおぅ!
亜紀:どうした?
ケイン:なんだか悪寒が。
由紀:悪い予感かもしれんな。
ケイン:予感が的中する前にやるか!
次回へ続く・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます