番外編6話 シャルロットと森本の会話 シャルロット目線

 結衣ちゃんと大輔くんの事を話すために私の家に呼びました。私の部屋に呼んでまずなにを話そうか迷っていると結衣ちゃんから




「いつからだいくんのことが好きなの?」




 と尋ねられました。いきなり本題を言われてしまったので驚きましたが、やはり考えていることは同じなんだな。結衣ちゃんにどんなことでも嘘はつきたくありません。日本に来て数少ない友達だから。




「1学期の中間試験が終わったあたりです。結衣ちゃんはどうですか?」




 私が日本にきてすぐに大輔くんが嫌な役回りをしてくれたことに気づいて、この人は優しい方なんだな思い、好きになりました。でも私が日本に来てすぐに優しくしてもらえなくても、好きになっていたと思います。なぜなら大輔くんは学校で誰にでも優しくしていますし、家が近所なので席が隣同士にならなくても私に優しくしてくれていたと思うから。




 結衣ちゃんにいつ好きになったのかを尋ねたら、やっぱりカラオケにみなさんと行った次の日でした。私が結衣ちゃんにひどいことを言った時、大輔くんが結衣ちゃんに本音を言っていました。多分その時に結衣ちゃんの気持ちに気づいたんだと思います。当時、結衣ちゃんが大輔くんのことを振っていたのでライバルとは思っていませんでした。でも夏休みに入ってからの行動を見るとやっぱり大輔くんの事が好きなんだなと感じました。




 私が留学する前に振ってくれたことには感謝しています。もし今結衣ちゃんと大輔くんが付き合っていたら私の付け入るスキがありませんから。でもこんな考えをしている私自身の性格が嫌になる。




 その後、結衣ちゃんがどちらが選ばれても友達でいたいと言ってくれました。その提案はものすごく嬉しかったのですが、大輔くんが結衣ちゃんを選んだ時、私は結衣ちゃんに友達としての態度がとれるかわからない。それでも結衣ちゃんがこのようなことを言ってくれる良い友達を持てたなと実感します。




 私も結衣ちゃんに大輔くんとイギリスにいたことを話します。まだ結衣ちゃんは私と大輔くんが幼馴染だってことを知らなかったので驚いていました。二人だけの過去にしておきたかったのですが、結衣ちゃんになら言ってもいいなと思います。結衣ちゃんも興味津々に聞いてくれて嬉しかったのですが、やはり過去の話をすると嬉しいことを思い出す一面で、このことを大輔くんが覚えていない一面もあって複雑な感情です。




 過去の話をした後、結衣ちゃんには大輔くんにこのことは話さないでほしいと伝えると、結衣ちゃんは了承してくれました。私が話している時、結衣ちゃんは私の顔を見て少し複雑そうな顔をしていました。顔に出ていたのかな?




 その後に結衣ちゃんから魅力的な相談を受けました。文化祭で大輔くんと二人で回れたらどれだけ楽しいのかな。多分私は舞い上がってしまい、私はあたふたしちゃうと思う...。でもすごく楽しみです!




 結衣ちゃんには話していいと思ったので、結衣ちゃんが帰る前に○○○○を話して、結衣ちゃんは帰りました。このことは大輔くんにはごまかして言ったので、まだ気づいていないと思います。なので結衣ちゃんと私だけの秘密。その時が来れば私は泣いてしまうと思いますが、もう決まってしまっていることなので変えることはできないです。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る