番外編5話 シャルロットと森本の会話 森本目線
だいくんと別れてから二人でシャルロット家に向かう。シャルロット家に着いて、今日学校で話した本題を聞く。
「シャルちゃんはいつからだいくんのことが好きなの?」
「1学期の中間試験が終わったあたりで好きって気持ちに気づきましたよ。結衣ちゃんはどうですか?」
「私は告白された時から気になり始めたんだ。好きって気持ちに気づいたのは、だいくんから本音を言われたときかな」
「やっぱりそうなんですね」
私の予想通りシャルちゃんは編入当時から気になってたんだ。1学期の頃は振ったことに後悔はしてないって思っていたけど、今は本当に後悔してる。あの時「はい」と言っていたら今の日常じゃなくて、もっと楽しい日常になっていたのかなって思うから。でも過去に戻れるわけではないので、今の私に振り向いてもらえるように頑張らなくちゃ。それに今の私に振り向いてもらえたら1学期から付き合ったよりもっと楽しくなると思う。私も自分の気持ちに気づけたし。
シャルちゃんは親友だけどライバル。だから
「シャルちゃん。絶対にどちらか、もしくはどちらも振られる。だからお互いどちらが振られても、恨みっこ無しにしよ。それにもしだいくんがどちらも選ばなかったら、二人とも振ったとき以上にかわいくなって見返しちゃお! 私たちのどっちかがだいくんと付き合い始めてもシャルちゃんとは親友でいたい。ダメかな?」
「そうですね。私も結衣ちゃんはかけがえのない友達だと思っています。今後はお互いが大輔くんの情報をゲットしたら教え合いましょう!」
「そうだね」
するとシャルちゃんが
「情報を教え合いましょうと言ったので、昔の私と大輔くんの話をしますね」
「え? 昔から知り合いだったの?」
「うん。大輔くんとはイギリスで小さいころに遊んでたの。だから幼馴染って言うのかな?」
シャルちゃんから衝撃的な事実を聞いた。シャルちゃんはモデル並みの顔とスタイルなだけで反則的なのに、それに加えて幼馴染って勝ち目がないじゃん。私はそんなことを考えてしまいました。
「でもね、今から言うことは大輔くんには記憶に残ってないの。だから大輔くんには言わないでほしい」
「うん」
その後シャルちゃんからだいくんの話をいろいろと聞いた。シャルちゃんを助けただいくんや周りに気をよく使えていただいくん。それ以外にも魅力的な話は多く聞かせてもらえた。
でも話している時のシャルちゃんは嬉しそうな表情や悲しそうな表情をしていた。私の予想だとシャルちゃんは昔のことを思い出して喜んでいたのだろうけど、昔のことを覚えていないだいくんに同情をしちゃって悲しい表情をしていたんだと思う。
私は話を聞いてだいくんが記憶をなくなっていることに少し喜びを感じてしまいました。でもすぐにその感情を抱いた私が嫌になる。
「話してくれてありがと。シャルちゃんさだいくんと一緒に文化祭回りたいよね? だから交代交代でだいくんと二人で回らない?」
「いいですね!」
「じゃあ明日にでもだいくんに言おっか!」
「はい!」
「後ですね。私は後〇〇〇〇...。」
「え?」
「結衣ちゃんにしか言っていないから誰にも言っちゃだめだよ」
「うん...」
話が終わったのが6時過ぎでだったので、私は家に帰宅しました。シャルちゃんとだいくんが幼馴染ってことを聞いて驚きましが、シャルちゃんと私の立場が逆でしたら、私のことを好きな人が覚えていないのはすごくつらい。なので私に振り向いてもらえる確率が少なくなったとしても、だいくんの記憶が戻ってから返事をしてもらいたい。でもそれはだいくんが決めること。だいくんが私かシャルちゃん、もしくは他の人を選んでくれるまで私は待とうと思います。最後にシャルちゃんが衝撃的なことを私に話してくれました。このことは誰にも言えません。でももし本当にその時になってしまったら私は泣いてしまうと思います。
悔いが残らないようにだいくんにはまず結衣って呼んでもらうように頑張る。映画行った時に名前で呼んでって言ったのに呼んでくれないので、今度はもっときちんと言おう。
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