14話 期末試験

 テストの順番は数学1、英語表現、物理基礎、保健体育。テスト内容は




 数1は主に2次関数。


 英語表現はVintageの文法問題。


 物理基礎は運動の法則から仕事とエネルギーの一部。


 保健体育は思春期と健康。




 中間試験同様に保健体育以外はセンター試験の過去問から出題された。数学1と英語表現は手ごたえがあったが、物理基礎と保健体育はあまりない。




 帰宅準備をしているときに




「大輔、テストどうだった? 物理が難しくなかったか?」




「あぁ。俺もあんまり手ごたえがないよ」




「やっぱりか。じゃあ明日も頑張ろうぜ」




 優輝と別れるとすぐにシャルロットが来て一緒に帰宅する。帰宅途中に




「帰りましょうか。今日のテストはどうでしたか?」




「物理と保健体育は微妙だったかな」




「私は保健体育はできましたよ! 数学1も自信があります。朝の約束忘れてないですよね?」




「うん。覚えてるよ」




「勝ちますからね」




「俺も負けないよ。でも俺に何をしてほしいの?」




 俺は疑問だったことを聞くと




「それは勝負が終わってからのお楽しみです」




「そっか。バイバイ」




 そう言って別れた。家に着くとすぐ明日の科目に取り掛かる。問題はやはり数学A。何度解いても完ぺきに理解することができなくて勉強をしていたら9時を回っていた。数学Aにこんな時間を使っていたため、ほかの科目の勉強をしてなかった。他の科目の勉強をすぐに始める。化学基礎やコミュニケーション英語1と世界史Bはそれなりに早く終わったが、音楽の勉強だけがどうやればいいかわからなくて悩んでいたら12時になっていた。もう寝よう...。




 朝になるとすぐに世界史Bと音楽の暗記する部分を目に通して、シャルロットと学校に向かった。




 最終日は5教科で大変だったが、やっとテストが終わる。やはり数学Aと音楽は出来があまり出来がよろしくない。俺とは裏腹にシャルロットはテストができたらしくて、伊藤や森本たちと笑顔で話していた。もうテストの話がしたくなかったのでシャルロットには今日は一人で帰ると言って、帰宅した。




 帰宅後もテストのことが頭によぎり、あまりいい気分ではない。気分でも変えようと思いテレビをつけるとWBのニュースがやっていた。試合でも見て気分を変えようと思い、今日は試合の動画を見て就寝した。




 3日間でテストがすべて返却された。




 テストの結果は


 俺が平均84点、シャルロットが79点、森本が80点、勇気が70点、伊藤が68点になった。俺は数学A、保健体育、音楽でシャルロットに負けた。




「大輔くん、私が勝ったので夏休みに1日もらえませんか?」




「そんなことでいいの? いいよ。これじゃ賭けの意味がないしもう一つぐらい言ってもいいけど...」




「え? いいのですか! じゃあ2学期からも一緒に登校してください」




「毎日は厳しいかもだけど、時間が合うときならいいよ」




「やった!」




 テストも終わったことだし、今後は一つ一つ着実に俺自身の問題を解決していこうと思ったので4人に




「みんな。夏休みにでもどこか遊びに行かないか?」




 俺はみんなに提案した。すると森本は驚いた顔でこちらを見てきてた。伊藤と優輝は俺と森本のことを交互に見て




「「いいよ」」




 と返答してくれた。するとすぐに森本とシャルロットも




「いい(よ、ですよ)」」




 と答えてくれたので、遊びの予定を立てる約束をした。その後森本と二人になって




「今まで距離をとっててごめん。もう大丈夫だから友達として話していこう」




「うん!」




 俺たちはまた友達としてやり直すことになった。友達としてやり直すまで2か月ちょっとかかったけど、俺には1年間ぐらいたった気がした。




 その後はみんなと予定の候補を決めた。候補は夏祭り、プール、映画、遊園地。夏祭りは毎週どこかでやっているのでこの候補の中で何回か遊べたらいいなと思った。




 学校最後の週に




「じゃあ先月言った文化祭実行委員と体育祭実行委員を決めるぞ」




 クラスからはブーイングが起こっていた。




「一ノ瀬は生徒会に申請しているため実行委員はできない。一ノ瀬は今日生徒会室に行けよ」




「はい」




 その後は文化祭実行委員と体育祭実行委員が決まる。文化祭の方は森本が担当。体育祭の方は優輝が担当になった。




 そしてみんなと別れてから、俺は生徒会室に向かった。

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