第3話狼ノ王


お偉方と一口に言っても、その数、種類とともに、いろいろある


ーー中には「変わり種」もいる

彼はーー「無性別」らしい


「ただいま」「はい、おかえり~」

特に、言葉はないーーっていうか突っ込めよ

「おい、っつこめーーそこ、っつこむところだろうが」

「そうか」


彼は、狼に肩を食われてるーー腹も、初めての人間ならこれにびっくりするだろう

失神するかもしれない


ーーこの「狼」24体は、全員<残骸>だ「ようこそ、っか、お久しぶりじゃね

ようこそ、


ーーー「残骸」を治療し、人に戻すだけではなく、「もし、戻りたくないのなら

力のコントロールを考える」


ーーー「残骸」の能力を扱えるようにする「さぁ、行くわよ~」


いつも、いつもぼけてはいるが、このおかしさのせいでわからないこともたくさんある

とりあえず「狼王」おおかみおうと呼ばれてる


「--それでどうした」

ーーこいつは、こんなんでも「残骸」を無力化する、治すということにかけては「第一人者だ」



相変わらず、頭をかじられながら話だーーいくら、なんでも出血しながらの話もどうかと思うがこれが「こいつの特性」なのだ



ーーー自分の体内に、<残骸>がいる、2体いる

ーー24人の狼たち愛護する家族に、喰われてもーー「再生」する

いや、その時だけーー「超常再生能力」が使える

それだけじゃなく、普通ーー「残骸」には、「瘴気」しょうきがある


ーーだから、「体内」に、残骸を入れてると、「体内」に瘴気が入り

ーーー「死亡する」


「でも、俺は死なないぜぇ、くけけけけ」

肩をすくめるーー怪物

喰われてーー再生するたび、喰ったほうも、喰われたほうも「瘴気」が薄くなる


ーーつまり、「人間に戻る」少しずつだが、回復する



ーーつまり、こいつは、自分の体を喰わせることで、「残骸」をもとに戻す


「あーーん、」「あ、あーーん」

髪の毛を入れられる

「お前、ーー「妄執」か、気をつけろよ

今、物騒な相手が来てる」


知らぬ間に、体に「瘴気」がたまってるーー「瘴気」とは、毒のようなものだ



ーーーあの「老婆」か、あの洞窟で会った老人を思い浮かべる


ーー体が、楽になるーー少しあたたかくなる「すまない、ありがとう」

「いいってことよ」


24人の大半が、しっぽを振っているーーい野草中をした二人も、結局は彼に

身をうずめる

「よし、よし、いい子、いい子」



ーー彼には、家族がいる「24人」の狼と「体内にいる<残骸>」そして死んだ父親だ


「まぁ、研究にかまけるのもいいが、少しは実戦に出ろだとよ、俺も行くぜなにせ


俺って「実戦」で役に立つし」


そうだ「他にも」能力を隠し持ってるーーー「お嬢様とともに、こいつと行くか」

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