第2話東京


ーー江戸は、13代、徳川綱吉は、北国の大国ーー「ロシア」と同盟を組んだ


なぜ、ロシアなのかーー長崎のポルトガルの「宣教師」に聞いたところ


「西洋は、今ーー大規模な、植民地時代」でございますということ


そこでーーロシアと国交を結び、緩やかであるがーー西洋文化を取り入れた


だから、緩やかに「幕府」は崩れていったしーー「ある世界における「幕末」みたいなことにはならなかった



ーーー東京府

ーーーだが「ある世界」の東京ほど急激ではない分、受け入れる民に「どこか必死感はない」


だからーー「浮世絵」が否定され、紙くずになるということもなかった


そしてーーということは、「迷信」「伝説」のたぐいの話が闊歩(かっぽ)

するということでもある


「政府」に、そこまでして「徳川の世」を変えようとする根気や執念がない分

よくも、悪くもーー「東京」「大阪」「京都」当たりの人間が、上についた


ーーそこで、「木を隠すなら森の中作戦が発動したのである」


ーー「残骸」という存在を隠すのなら、いっそーー「落語」や「読本よみほんで、隠せばいいのではないかというわけである


ーーーだから、まことしやかに「残骸」のうわさは流れている


「ただいまーー」「おかえりーー、」


江戸時代の、元名家の生まれでありーーロシア人の祖父を持つ男は

「戦利品」のまんじゅうを持って帰ってきた


「残骸」をとらえて「お偉方(なんか、えらい先生方)」にもっていくと

ーー研究して、「残骸」をなくす薬を作ること使われるらしい


ーーちょっとだけ、胸糞悪くなるーーどういう扱いをされているのか考えると

だがーーまぁ、知っている先生も何人かいるので、そこまでひどくはないだろうということが言える


「黒子」から手紙が届くーー「伝令役」の黒子たちも、彼らもそうなのだが

想像以上に足が速い


10里を四半刻30分ではしるくらいだ、おおげさだーー怪物だって


いや、それが本当だーー出なければいきなり、お嬢様と別れてから山の中の「洞窟」

にいけはしない

第一ーー住んでいるのは、「関東」ではあってもーー「東京」ではない


「お嬢様も、「残骸」狩りに出るのかーー南蛮銃と「妄執」の左手を使う」


「妄執」の体の一部をはぎ取り、それを武器にするというのは確かに有効で

ーー「妄執」の能力を使えるものの


ーーなんだか、死体を粗末にしてるようで、罰が当たりそうというか、

なんかあまり好きになれない



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