洞窟の王と、濁流の示す先

暇の三

第1話洞窟の中


「、、、お母さま、ここですか」


彼女は、「武家」の血を引く人間であり、今日では、西洋風のいでたちをしている

「黒風、つつき」


つつきは、南蛮銃が好きだ、なんで好きかといわれると「効率的」に相手を殺せるところである


ーー今日は、お友達との夕食会であり、「南蛮料理」を食べることができるらしい

ーーああ、おなかがすいた


彼女は、普段ーー「南蛮料理」を食べていない、当然ながら、そういうのよりは

和食の人間でというか、時代である


ーー一方で、彼女は、「残骸」狩りの人間である


ーー残骸とは、「特殊能力をもった元人間」である

「--お嬢様、じゃ、行ってきます」


従者のこの男は、主である、筒木に対して非常に着やすい口調でしゃべる


(、、、、本当に敬意あるの?)


そして、忍者張りの消え方をするーー彼は、走って、山の中に入る


ーー「洞窟」それが、「残骸」のいるところだからだ

夜の月も、昼の太陽も恐れる「残骸」たちはーー洞窟の中から出てこない


ー「来た来た来た来たぁ」


ーー日本政府は彼らを殺せといったが、彼らを生かしておけという反撃にあい

また一部の者たちもそうだった目生かされている


洞窟の中に入ると、いきなり車輪が落ちてくる


大量の車輪ーーどうやら、車輪の力を持つ、「相手」らしい

「殺しはしないーーお前は「病気」だ、だから、止める」


いきなり「縄張り」を汚されたと思ったのか、少女の姿をしたそれは襲ってくる

「おいしいそう、おいしそう、おいしそう」


「相手」を止めるのに、「武器」はいらないーーなぜなら武器は殺すためにある


だからーー投げるだけだ「ぎゃ」


そこからーー寝技にもっていき、関節を外すーーそこから縄で縛り連れていく

「離せ、離せーー」


「おっかぁが、おっかあが」


ふと振り返ってみるとーーぞっとする目つきの「老人」がいる、どうやら「妄執」

らしきことがわかった


ーー「妄執」とは、「残骸」として死亡した人間が鳴るもので、特徴的な体臭をもつ、そして腐りかけた肉体


ーーあの目は、娘や息子を守ろうとする目じゃなかった

ーーあの目は、殺す側の人間だ


昔ーー父の仕事をたまたま見ていて感じたことがある

それはーー「殺しなれたさっじん者」の目は、どんな獣よりも恐ろしいということ


ーー「っ」娘を背負って歩くとき、「あいつ」は黙って見送ったーー何もせずに







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