如月

梅のつぼみが膨らみかけてきました。


私には、卒業までの時間が迫ってきています。今まで過ごした環境から離れることが、一番惜しまれます。なれるのに一年もかかった高校生活はまたたく間に終わってしまいます。私は大学生になります。学習面では、4月に良いスタートが切れるかどうかは、今どのように生活するのかにかかっています。それが入学後の自分の負担を和らげ、環境に適応するための近道なのかもしれません。間違ってしまいがちですが、もう勉強の成績だけで人間の価値が決まる社会ではありません。まずは4月中に、学内で情報を共有できる仲間を見つけ連携プレーで乗り越えたいと考えています。


それはそうと、私はどうもチーム戦が苦手です。人に気を使うよりも自分の労力を消費したほうが楽な気がするからです。しかし、経験上、こういう考えが自滅の方向に私を突き落としてきました。人と協力して、大きな力を得るために、自分の身の丈をしっかり見極めたいと考えています。そのために入学までの時間を使って読書をします。「文は人なり」なんて言葉があると小林英雄さんが教えてくださいました。彼は「読書について」のなかで本を通して他人を知ることが、自分を知ることに繋がると解釈しています。


また、人間関係を広げる必要があります。私の付き合いを考えてみると、先生や同い年の人、友達の親や後輩の割合が高いです。告白しますと、まともに先輩と仲良くしたことがありません。中学生時代に部活動なんてろくに参加しませんでしたし、高校生になってからは永年帰宅部を自称していました。しかし実際将来に私と関わるのは年齢や身分は様々です。しっかりと礼儀をわきまえなければなりません。


長くなりましたが、今後の課題は人と協力することです。読書で自分を知りること。先輩と円満な関係が築けるように礼儀をもつこと。これら二つを以て大学生になるべし。


皆さん、本格的に寒くなっていますけど、どうか暖かくしてお過ごしください。


敬具



Written by ゆうひ

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