第3話 異形の飛行物体

 未確認飛行物体と言いますと、みなさんがイメージするのは、オーソドックスな円盤形の、いわゆるUFOではないかと思います。しかし近年、フライングヒューマノイドや、フライングワームのような、異形の未確認飛行物体も多数、目撃されるようになりました。実は私も、今まで雑誌などに載ったことのないような異形の未確認飛行物体、見てるんですよ。


 私の記憶が確かなら、2013年頃だったと思います。家族で、ゲームセンターや食堂等が連立するアミューズメントパークに行った時のことです。そこにあるゲームセンターで1時間半ぐらい遊んで、子供たちも飽きてきた感じだったので、そろそろ帰ろうか。と、なりました。外に出て駐車場へ向かって歩を進めている途中、突然妻が上空を指して、


「何あれ?」


 驚いたように言ったので、その方を見ると、


「何だあれ!」


 私は妻以上に驚きの声をあげました。


 その物体は、上空70メートルぐらいのところに、ホバリングするように浮かんでいました。


 色は濃緑色。形状は円盤形の台座の上に三角コーンのような胴の部分があり、その先端にサッカーボールのような球体が乗っていて、その球体にはスパイクのような突起が、いくつも出ていました。よく見ると、その物体は、ただ浮いているのではなく、グルグルと回転しながら上空の一点に留まっていました。飛行音は一切しません。


 しばらくすると、その物体は、東へ向かって移動しはじめました。やがてどんどん高度を上げながら南へ移動して、やがて雲の中に消えていってしまいました。


 あれは一体何だったのでしょう……。何を動力にして飛んでいるのか?なぜあんな異様な形状をしているのか?何らかの意思を持った存在なのか?考えれば考えるほど不思議な物体です。


 昔、ウルトラマンレオに、円盤生物と言うUFOなのか生物なのか分からないような物が地球に攻め込んでくるエピソードがありました。例えが古くて恐縮です。最近の物ですと、ヱヴァンゲリヲンの使徒でしょうか。いずれも、大変奇妙な形状をした物体が空からやって来ますよね。私はその時、それを思い出しましたよ。


 あんな不思議な物体はなかなか見られるものではありませんから、忘れてはならないのは写真撮影ですよね。もちろん撮りましたよ。その当時は、まだ私も妻もスマホを持ってなかったので、外出先の家族の思い出は、デジカメで撮影していました。その日も例外なく妻がデジカメを持って来ていたので、それを私が借りて、撮影しました。某オカルト系雑誌に投稿しようかと考えたこともありましたが、ものぐさな私故に、結局、やらず終いになってしまいました……。


 スマホが広く普及して久しい昨今、上より下を見て人生を送る人が多くなったような気がします。今この瞬間も、私たちの頭上には何か得体の知れない飛行物体が飛んでいるのかも知れません。たまに、空を見上げてみると、面白い発見があるかも知れませんね。




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