わたしがGalaxyNote10+を使いこなすまで

序 わたしがスマホに変えたわけ

　初めましての方も、そうでない方も、こんばんは。

　昭和・平成、そして、令和を生きる女、竜堂嵐（りゅうどうらん）と申します。

　突然ですが、令和2年1月4日のお昼過ぎ、スマホデビューを致しました。

　おめ、いくつだよ。某CMの「親の成長は早いね」かよ、というツッコミはどうかご容赦いただきたい。

　昨年の事件で何かと肩身の狭い思いをしたガラケー所有者たちですが、別にガラケーって悪くないんですよ。（正直、わたしとしてはあの羽振りの良さそうな男の彼女がガラケーってことに驚いた）

　あの料金の安さと、なにより、あの二つ折りが便利だった……。

　で、そんなわたしがスマホに変えようと思い立った理由は一つ。

　使ってるガラケーの修理期間が終了してしまったから。

　笑わないでください。

　けっこう、切実な理由なんです。

　なぜなら、むかしケータイの電源が入らないという、まさかの症状に見舞われ、あやうく電話帳を失ってしまう危機に瀕したから。

　わたしはあの事件以降、必ず、アナログでも相手のアドレスを記録するという習慣を身に着けました。

　そして、今のケータイもそろそろヤバイ症状が出始めている……。

　なにより充電器がヤバイ。

　ゴムが劣化して、コードが剥き出し。

　いつショートしても、おかしくねんじゃね？　状態。（妹曰くの、『思考回路はショート寸前♪』）

　というわけで、わたしは充電するたびに、戦々恐々していたわけである。

　早く変えろよー、とまるでケータイにまで急かされているかのような有様だったのだが、そうは問屋が卸さない。

　なぜなら、妹が秋に一足先にスマホデビューしてしまい、料金の一括払いが父の口座引き落としに変わってしまったのである。

　そういうわけで、料金一括払いを再びわたしの口座から行うべく、念のため、主たる契約者の父を連れて行った方が複雑ではない。

　――しかし。

　わたしと父の休みは、基本、合わない。

　なにせ、父の休日は基本、月曜日。会社勤めのわたしが休みをとるのは、有休を使っても、けっこう罪悪感ある曜日。

　というわけで、父と休みが重なっている年末年始の休みしか、わたしのスマホデビューはあり得ない！

　で、わたしは考えた。

　スマホかあ……。

　正直、乗り気じゃないんだよなー。

　アプリは使いたいけど、あんま電話もしないし、メールもないしなー。

　最低限、使えるやつならいっかー。

　っていうか、スマホってなに選べばいいの？

　というわけで、検索、検索……。

　残念ながら、iphoneという選択肢だけはない。

　使ってみたいけど、修理、面倒くさい。

　Aquos……。動画、見ないんだよな。

　Xperia……。音楽、聞かないんだよな。

　もう、とりあえず一番安いやつでいっか……。

　そんななげやりなことを考えていた、そのとき！

　GalaxyNote10+。

　……かっこいい名前が目に入って来たよ、これ！

　ペンついてるよ、これ！

　絵とか描けるじゃん、これ！

　そういや、思い出したな。

　あれ、いつだったっけ？　そう、とりあえず、妹と買い物出たときかなんかだった。某商業施設で、デモ、やってたの。

　そう。あれ、ペンついてて、めっちゃ使いやすくて、けっこう感激したやつ。

　それがある。目の前に、ある。

　……使ってみたい。

　すごく、使ってみたい。

　とりあえず、使ってみたい。

　でも、高いよな。

　高いね。

　当然、高いよなあ……。

　でも、初めてのスマホ割引あるし。

　なんか、高いモバイルツールなんか、これを逃したら一生買わないし、買えない気がする（もったいなくて）。

　というわけで、わたしはとりあえず、docomoに行ってみることにした。

　次回へ続く。