09 優しい王女ミリアム
宿の仕事に慣れてきて、後輩の従業員に色々な事を教えられるようになった頃。
私はミリアム様によびだされた。
ミリアム様は、この国の王女様だ。
優しそうな顔立ちが特徴の、儚い雰囲気を身に纏った王女。
私が元いた国に王子様と婚約関係にあったらしいけど、最近その婚約を破棄したらしい。
私はどうして呼び出されたのか分からず、宿屋の主人に都合してもらった正装に身を包んで向かった。
そして、お城に行った私は久しぶりに王族の人と顔を見た。
「この国での生活で不満な事はありませんか?」
「いっ、いいえ」
ミリアム様は私の事をとてもよく気遣ってくれた。
どうしてか分からなかった私は、理由が気になったのでつい質問していた。
「どうして国外追放された私などを気遣ってくれるんですか」
ミリアム様は、その理由を話してくれた。
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