主人公は異世界召喚され無事に帰還する。
めでたしめでたし。
だがしかし、そこは本筋ではないのだ。
そこからも続いて行く、帰還後の人生において大富豪に成り上がる。
めでたしめでたし。
まだだ! まだ終わらんよ!
あるかもしれない次回の召喚に備えて、準備万端の用意をする主人公。
稼いだ金は使うためにあるんだとばかりに、戦闘ヘリやらなんやらと、えっ? そんなものまで買えるのか? の全てを買い込む主人公。
その準備は無駄にはならなかった!
再度の召喚である。さぁここからが本筋だ!!!
何を何処まで買って準備したのか?
読者の想像力を作者の創作力が上回るのか? あるいはその逆もあるのか?
きっとこんなのも買い込んでる。あんなのも持ち込んでるに違いない。
そういった想像で楽しみ、想像が当たればやっぱりかぁと喜び、出てこなければまだかまだかと待つ楽しみも。
ふてぶてしい態度と同郷の年下召喚者への優しさが同居する主人公は魅力的で、それ故に主人公の恋愛感の無さが少しばかり寂しくもある。
通販購入スキルで買い足す異世界ファンタジー物語に飽きてしまった方にはぜひ読んでみて貰いたい。
お勧めです。