第77話 オッサン、意気に応える

 水晶宮と呼ばれるシャルール王国の王宮。

 以前、ドゲルゼイの使者を迎えたときにも使用された謁見の間に、現在は数十人の人間が集められていた。

「イオリ殿達が到着されました!」

 入口で騎士が声を張り上げ、それまでざわついていた謁見の間はピンと張り詰めたまま静まりかえる。

 

 数秒後、扉が開かれ、伊織、リゼロッド、香澄、英太、ルア、ジーヴェトの6人が謁見の間に入ってくる。

 その場に居た者達が見守る中、中央の通路を通って玉座の前まで移動する。そしてその場で膝を突いて礼をした。

 女王であるリュミエーラは扉が開かれた時点で玉座から立ち上がり、段を下りて伊織達を出迎えた。

 その傍らにはリュミエーラに似た、美しい容貌と可憐さを兼ね備えたような少女が従っている。

 

「ようこそおいでくださいました。

 先日の貴殿からの問いにお応えするためにこうしてお呼びだてしたこと、お許しください。

 シャルール王国は全ての力を振り絞り、ドゲルゼイ王国の侵略に抗することを決めました。

 その上でイオリ殿にお願い致します。

 どうか、我が民のためにそのお力をお貸しください。

 それが叶うならばこの王宮にある全ての財貨と、このリュミエーラ。

 それから……」

「わたくし、ユエフィラ・ファン・ラ・ミュールはイオリ殿にこの身を全て捧げさせて頂きます」

「ドゲルゼイから王国の民を守ったその時、王位を甥に任せて、以後はイオリ殿に誠心誠意仕えさせて頂きます。どのような恥辱や苦痛を与えられようと、けっして裏切ることなく全てを差し出しましょう。

 どうか、どうか、我らに助力をお願い致します」

 

 悲痛と言えるほどの叫びを口にしながらリュミエーラとユエフィラが伊織の足元に跪き、地に額をつける。

 そしてその対象とされた伊織はというと、珍しく引きつった顔だ。

 その表情に『どうしよう?』という感情をありありと浮かべて英太と香澄、リゼロッドに助けを求めるかのように視線を巡らす。

 が、3人はそっと目を逸らした。

 今の状況はどう見ても民衆を人質に無理難題を押し付け、挙げ句に美しい母娘を得ようとする鬼畜そのものである。

 外聞が悪いにも程がある。

 伊織としては、王家の所有する財貨や以降の破格の待遇など、伊織達の助力がなければどのみち奪われてしまうものを全て差し出すくらいの覚悟を見せることまでは予想していた。

 だがさすがに国家君主である女王とその後継者候補である王女が体面をかなぐり捨ててここまでへりくだった態度を示すとは思ってもみなかったのだ。

 

 伊織は英太達裏切り者どもをひとしきり睨んだ後、大きく溜息を吐き、次に周囲を囲んでいる貴族と思しき者達に視線を移した。

「……で? アンタらの仰ぐべき君主、女王陛下と王女殿下がどこの馬の骨かもわからない旅行者に跪いている状況を、アンタらは是とするのか?

 本来王家の盾となりその体面を守るのも貴族の役目だろうが」

 言葉と同時に、部屋の温度が一気に数度下がったかのような冷ややかで抗しきれないほどの威圧感が貴族達に掛かる。

 おそらく並の兵士ならば揃って跪いて許しを請うだろう。それほどの圧力だ。

 

 だがそれを向けられた貴族達は、真剣な表情を崩すことなく強い意志を籠もった目を伊織に向ける。

 そしてその中の一人が静かに歩み出て伊織の前に立った。

「得体の知れぬ輩に陛下が身を捧げる覚悟をせねばならぬ、そうさせてしまったのは我らの力不足故のこと。

 その罪を何より許せぬのは己自身である。

 我らは全員が既に後継者を定めた。この上は戦場にて罪を雪ぐのみ」

 簡潔で力強く、そして覚悟と慚愧の籠もった言葉に、伊織は小さく「ほう?」と溢す。

 この場にいる貴族達は100人にも満たない数だ。

 女王であるリュミエーラが貴族達が見守るこの場であえて恥辱に耐えて伊織に跪いたことを見せた。そのことからシャルール王国の貴族のほとんどが参席しているのであろうと察することができる。

 一国の貴族としては少なくも感じるが、それだけの者達が一様に同じ目をして伊織達を射るかのように見つめている。

 おそらくは女王に対する忠誠心も貴族としての矜持も抑え込んで戦場で命を散らす覚悟なのだろう。

 

 伊織はこれ見よがしに大きく溜息を吐く。

「やれやれ、それほど長居するつもりはなかったんだけどなぁ」

「一度は首をつっこんじゃったんだから仕方ないんじゃないっすか?」

「まぁ国家間の争いに関わるのもオルストやグローバニエでやったんだから今さらじゃない?」

「一方的に攻めてくるような野蛮な国なら遠慮する必要ないし、それに、なにより美味しい酒を造る街は守るべきよ!」

「パパ、ちょっと嬉しそう」

「やっぱりこうなったかよ。付いてくんの失敗だったかなぁ」

 仲間たちの呆れ混じりの言葉に伊織は肩を竦める。

 

「女王陛下。それとユエフィラ殿下。

 お二方の、それにシャルール王国貴族の覚悟、しかと見させていただいた。

 ドゲルゼイ王国との戦い、全力で助力させていただこう」

 伊織の言葉にリュミエーラとユエフィラが顔を上げる。

「本当、ですか?」

「ええ。無論国を守るべきはその地に住まう者達がすべきこと。あくまで主体はシャルール王国の貴族や兵、民です。

 ですから我々がするのはシャルール王国がドゲルゼイに勝つ、その手伝いです。それをご理解頂けるのなら必ずや勝利に導いて見せましょう。

 ですので、いいかげん立ち上がってもらえません?」

 

 最後だけは疲れて気の抜けたような本音を溢す。

「……それをお望みでしたら」

 リュミエーラはそう返し、ユエフィラも促して立ち上がる。

「それと、ドゲルゼイに打ち勝ったときの報酬ですが」

 改めて伊織がそう切り出すと再び女王と王女の顔が緊張で強張る。

 が、続けられた言葉を聞き終えると別の意味で驚いたものに変わった。

「金銭には不自由をしていないし、報酬に女性を得るというのも趣味じゃない。

 だから――――――――をいただきたい」

 

 

 

 厳しい冬を越え平野に積もった雪が粗方消えた頃、南の空に明るく青い星が登るようになる。

 大陸北部に春の訪れを告げるその星は“北狼の瞳”と呼ばれ、それを合図に農民達は麦を撒くために畑を整えはじめるのだ。

 野を奔る風はまだ冷たいが日は暖かくなってきている。

 そんな、北の大地が待ち望んでいた季節にあって、望まれぬ者もまたこの地にやってきていた。

 東から西へ、幅が大人の背数人分はあろうかという巨大な翼を広げ、8騎の飛竜がシャルール王国の王都シュヴェールへ飛来した。

 

 やがて湖面に反射した陽を浴びて美しい輝きを放つ王宮の広場へ先触れもなく降り立った飛竜の背に乗っていたのは、冬の初めにリュミエーラへ降伏を勧告しに来たドゲルゼイの使者であった。

 その時は3頭の飛竜と4人の騎士が帯同しているだけだったが、今回は8頭の飛竜に騎士の数は十数名に及んでいる。

 目的は降伏勧告の返答を聞くためである。

 当然歓迎されるわけもないことはわかっているので示威的に人数を増やしたというわけだろう。

 

 飛竜の背から使者達が地面に降り立つと、すぐに数人の兵士が身分と目的を問いただしてくる。

 前回と同じく通り一遍の対応であり、そこに意外性などはない。

 だが、兵士達の微妙な態度や周囲を囲む騎士、兵士の視線に使者の男は違和感を覚える。

 向けられる視線や声音こわねが予想していたものとは違っているように感じられたからだ。

 違和感の正体に気付かぬまま使者達が別室へ通される。

 最低限の家具しか置いていない簡素な部屋で、しかも護衛として共に来た8名の騎士も一緒に入ると狭く感じる。

 案内した兵士はさっさと立ち去り、普通なら供されるであろう飲み物をもってくるような気配も無かった。

 

「チッ。随分な扱いだな。ドルファン陛下の使者に対しこんなことが許されるとでも思っているのか」

「降伏しか選ぶ道がないからこそ不満が溜まっているんでしょうよ」

「まぁその責任は女王や高官に取らせれば良いでしょう。どのみち数ヶ月先にはここの奴等は全員奴隷になるわけだし」

 忌々しげに吐き捨てる使者の男を騎士達が宥める。だがその言葉すらまるでシャルール王国が全面的に降伏することが既定路線であるかのようなものだった。

 そしてそのまま半刻以上が経過し、幾度も『どうなってるんだ!』と部屋の外に立っている兵士に言ったものの『女王陛下は使者殿をお迎えする準備をしておりますのでもう少しお待ちください』と返ってくるばかりだった。

 使者の男は怒りに震えるが、さりとて返ってしまうというわけにもいかない。

 しかも怒りにまかせて当たり散らそうにも部屋にはろくに調度品すら置いていないので騎士達を相手に愚痴を言うくらいしかできない。

 

 使者達の忍耐力が限界に達するよりもほんの少し前になってようやく兵士が謁見の間に案内すると告げられ、彼等は怒り心頭といった表情を隠さないまま移動した。

 そして、謁見の間の大扉が開かれ、使者の男が一言怒鳴り散らそうと口を開いた瞬間、中の様子に気付いて口を閉ざした。

 謁見の間には百人以上の貴族や騎士が一糸乱れぬ形で整列し、正面の玉座には女王リュミエーラ、その傍らには宰相であるオリーベンとユエフィラ王女が立っている。

 そのこと自体は驚くようなことではない。

 国の行く末を告げる場に全ての貴族や王族が顔を揃えることは普通であろうし、ドゲルゼイの使者が来るのを迎えるのも当然のことだ。

 

 だが、その場にはさらに3人の、見たことのない服装を身に纏い、まるで高位であるかのように当然の顔をして女王の側に立つ男女がいた。

 そしてなにより使者の男が口を噤んだのはこの場を支配する空気だった。

 予想していたような憎しみが籠もった視線でも悲嘆に暮れた重々しい雰囲気でもなく、決意と覚悟を込めた視線と緊張感が作りだした空気。

 所詮は大国の威を後ろ盾に威張り散らすしかしてこなかった使者である。それに抗することができるような胆力は持っていない。

 共に居るドゲルゼイの騎士ですらその圧力に顔を強張らせ、腰にぶら下げた剣を無意識に握り締めている。

 

 圧倒されながらも騎士達に押されるように玉座の手前まで進んだ使者の男に、女王が口を開く。

「しばらくぶりですね、使者殿」

 静かな、それでいて氷の様に冷たく固い口調を使者に向ける。

 男達を半刻以上も待たせたことに対する謝罪はなく、そのことに触れもしない。

「それで、この度の用向きはなんでしょうか」

 女王のその平坦な口調に、さすがに使者の男もプライドを刺激されたらしい。

 圧倒されていたのが嘘のように怒りの感情が戻ってくる。

「……惚けられては困りますな。言うまでもなく、ドルヴァン陛下からの要請に対する返答をお聞きするためにわざわざ来たのです。

 それで、どのような決定になったのでしょうか。

 まぁ、聞くまでもない事でしょうが」

 

 ようやく多少の余裕が戻ったのか、使者の男は以前にも見せた不遜な態度で嘲るように訊ねた。

 それをみてリュミエーラが小さく息を吐き、玉座から立ち上がることもなく答える。

「その件ならば、確かに考えるまでもありません」

 言葉の途中で使者の男の口元に笑みが浮かぶ。が、続いた言葉でそれは凍り付いた。

「シャルール王国はドゲルゼイには従わぬ。それが答えです。

 それでも尚無理を通すというのならば、我々は最後の一人となろうともドゲルゼイと戦うまで。

 ドルヴァン王に伝えよ。シャルール王国は何一つ譲るつもりはない! 我が領地に踏み入っても得られるものなど何も無いと」

 

 毅然とした言葉と何者にも屈せぬ強い意志を込めた目を向けられ、使者の男だけでなく帯同する騎士達も愕然とする。

 国力の差を考えればシャルール王国がドゲルゼイに対抗することなどできるはずがない。自殺行為としか思えなかった。

「っ! じょ、女王陛下は我が身可愛さで民衆尽く死なせるおつもりか? そんなことが許されると?」

「これは私ではなくシャルール全ての民の総意です。ドゲルゼイに従い奴隷として恥辱に塗れるくらいならば人としての尊厳を持ったまま死ぬほうが良い。

 神ならぬ身でありながら人の心を捨て去ったドゲルゼイの者達には理解できぬでしょうが」

 使者の言葉にも眉一つ動かすことなく言ってのけたリュミエーラの目から逃れるように周囲の貴族達に視線を移す。

 だが、その貴族達も女王の言葉を当然のこととして受け止めているようで、逆に敵意を込めた視線を彼等に返していた。

 

「…………後悔、しますぞ」

 結局、苦し紛れにそう捨て台詞を残して使者達は踵を返すしかなかった。

 逃げるように、いや文字通り逃げ去った使者達の背中を見送ったリュミエーラはその姿が見えなくなると長く息を吐いた。

「これで、良かったのですね?」

「ああ、上出来だ。後は準備の続きを頼む」

 リュミエーラに頷いて返し、オリーベンに後を頼むと伊織と英太、香澄は使者達の後を追うように謁見の間を出る。

 

 

 

 怒りと恐怖がない交ぜになった表情を浮かべていた使者の男と騎士達だったが、練兵場で待機していた飛竜や控えの騎士達の元に戻る頃にはなんとか気持ちを落ち着けることができるようになっていた。

 むしろ逆に屈辱で怒りのみに塗りつぶされたといったほうが良いかもしれない。

 腹立ち紛れにシャルール兵の1人や2人切り捨ててしまおうかと思ったほどなのだが、どういうわけか案内の兵士も来た時には周囲を囲んでいた者達も、広場には誰ひとりとして姿を見せなくなっていた。

 そのことがさらに怒りを増幅させたが、そのせいで不自然さに気付くことができない。

 いずれにしても使者達にできるのはすぐにでも本国に戻り、ドルヴァン王にシャルールの回答を伝えることだけだ。

 もはや使者の男の頭はその報告でいかに自分の責任を回避するかということで占められていた。

 

 見送られることもないまま、騎乗を終えた騎士達はすぐに飛竜を飛び立たせる。

 巨大といっていい大きさの空飛ぶ獣は人の重さなど感じていないかのように力強く翼をはためかせ、瞬く間に水晶宮を見下ろす高さまで舞い上がると東に向かう。

 地を走る獣では到底叶わないほどの速さで本国を目指す。

 早馬で半月は掛かる距離も、飛竜であればわずか2日だ。

 駆る騎士達にとっても今回のシャルールの決定は予想外の出来事。

 その重要性は考えるまでもなく、できる限り早急に戻らねばならない。

 だがそれも半刻も飛ばないうちに背後から近づいて来た奇妙な音によって阻まれることになった。

 

 バラララララ…………

「追いついたけど、普通に打ち落としちゃって良いの?」

『いや、あのでかい鳥がどのくらいの速度が出るかとか動きとかも一応確認しておきたいから適当に追い回そう。耐久力とかスタミナなんかもわかったらもっと良いな。

 別に少しくらい逃げられても問題ないけど、できれば全滅させるのが望ましい、って感じで』

「うっわぁ雑ぅ。あ、あっちも気付いたっぽいっすよ」

 緊張感が欠片も感じられない会話をヘッドセット越しに交わす現代日本人トリオ。

 追っているのは当然先程まで水晶宮で尊大な態度を取ろうとして失敗した挙げ句ドゲルゼイに逃げ帰る途中の使者達の一行である。

 

 聞くところによるとドゲルゼイが侵略するときの主力となっているのは主に3つの部隊であるという。

 その一つが飛竜を飼い慣らして運用している飛竜部隊であり、ドゲルゼイは進軍の際にまず飛竜部隊で空から攻撃を始めるらしい。

 対空砲が装備されている現代地球の軍ならともかく、この世界で空からの攻撃に対処するのは難しい。

 大がかりな投石機や弩弓であっても数百メートル上空を自在に飛び回る飛竜を打ち落とすなどそうそうできることではない。

 数としてはせいぜい500騎程度という話だが放置しては簡単に体勢を崩されてしまうだろう。

 

 そこで伊織はまずその“飛竜”の能力を確かめることにした。

 前回降伏を勧告するためにドゲルゼイの使者が訪れたときも飛竜に騎乗した騎士が帯同していたので今回もそうするだろうと予想して待ち構えていたのだ。

 自然界において大きさは強さを測る上で絶対的な基準となる。

 その意味では巨大な飛竜はこの異世界では敵無しの存在なのだろう。だが反面、えてして大きさは速度や機敏さを失うことにもなる。

 ハヤブサなどは急降下時に時速350kmを超える速度を出せるというが、飛竜の巨体では到底無理だろう。ましてや人が騎乗しているのなら尚更だ。

 その予想を確認するためにあえて使者達を害することなく退去させ、こうして追ってきたというわけである。

 

 使用する機体は英太と香澄の高校生コンビがAH-1Zヴァイパー、伊織はAH-64Dアパッチ・ロングボウの戦闘ヘリ2機である。

 追ってくる2機に気付いた使者達の騎竜が速度を上げる。

 が、それでも速度は時速150kmに満たないようで、操る騎士達の様子からも余裕があるようには見えない。

 アパッチの巡航速度は時速276km、ヴァイパーはさらに早い。

 振り切れないと察したらしい飛竜部隊が散開する。

 英太はそのうちの一騎にターゲットを絞って追い回す。騎士がひとりだけ騎乗している一番身軽そうな飛竜だ。

 

 飛竜は急旋回したり急降下急上昇を繰り返しなんとか振り切ろうと必死になるがその動きは予想の範囲を超えるものではなく、戦闘ヘリの運動性能で難なく追尾できていた。

 30分もそれを続けると飛竜の動きが急激に悪くなる。

 元々それほど長時間高速運動ができるほどの体力は無いのだろう。むしろこの巨体でこれだけの動きができることのほうが脅威とも言える。

「う~ん、こんなもんかな?」

「そうね。伊織さん、そろそろケリをつけて良い? さすがにちょっと可哀想になってきたし」

『おう。ってかこっちはもう半分ほど墜としちゃった。てへっ!』

「「か、可愛くねぇ~っ!」」

 

 程なく英太の追っていた飛竜が、そしてバラバラに逃げていた飛竜も圧倒的な速度差であっさり追いつかれ、20mm機関砲によって墜とされていった。

 使者の男が乗っていた飛竜は地上に降りようとしていたようだったが、そちらもアパッチを駆る伊織によって墜とされていた。

 地上までの高さは100メートルほど。

 ひょっとしたら生きているかもしれないが。

 

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