第70話 人の枠から堕ちた者達
カリファネス大主教に操られた
「んじゃ、とりあえず最終的に目指すのは遺跡の一番奥ってところだな」
「そうね。帝都のセジュー大主教とルアエタムって人からもらった見取り図から考えてもそうだと思うわ」
セジューとルアエタムから入手した大聖堂の見取り図を基に作成した図を広げながら伊織とリゼロッドが目的に合致する可能性が高い場所の目星をつける。
傍から見るととても敵地の真っ直中でしているとは思えない態度だが口調はのんびりとしたものだ。
どうせ相手は準備万端で待ち構えているのだろうから焦ったところで意味は無いと考えているのだろう。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
そんな伊織達の後ろから、強引に付いてきたのにここまで存在感なく空気と化していたセッタが叫び声を上げた。
「ん? どした?」
「お、お前達はどうしてそうも平然としていられるんだ! 何なんだあの化け物は! あれがカリファネス大主教なのか?!」
「さっきイオリも言ってたでしょ? あれは本人じゃなくて操られるだけの人形よ。自我も思考力も破壊されて遠隔で動くだけの」
「そういえば、もうひとりの女の人も人形なんですか?」
「……居たわね、そういえば。残してきたけど大丈夫なのかしら」
「ああ、完全にじゃなくても命令されたことだけしかできないようにほとんど自我が残ってないからな。どっちにしてもああなっちゃ元に戻しようがない。なにせ食事や排泄すら命令されなきゃしようともしないだろうからな。あれも遺跡から発見された古代の魔法の産物だろう。
俺達が召喚された時の魔法陣も生け贄の魔力の余剰分を英太達に吸収させてたし、魔法王国ってのはよっぽど他人を犠牲にすることに躊躇がなかったんだろうよ」
伊織の吐き捨てるような言葉にセッタは愕然とする。
「ば、馬鹿な……教会はそんな魔法を集めて研究していたというのか……」
別派閥の専横と堕落に憤りを感じていたのは確かだが、それでも物心ついた頃から信じその身を捧げてきた教会が、実はそれよりもずっと前から外道の技術を使っていたということに衝撃を受ける。ニーチェに倣って『神は死んだ!』と叫んだ方が良いかもしれない。
「教会が、じゃないな。堕ちたのはあのカリファネスとかいう奴だ。教会の罪はそんな奴に権力を与えて好き放題させてきたことだ。だから諸悪の根源を取りあげる。
別に信仰に古代魔法も遺跡も必要ないだろ? 魔法が全て非道なものというわけじゃないし有用なものは多い。だが奴はそれを自己の欲望を叶えるためだけに使っている。それがどんなものであっても。
あの爺さんは知ってたんだろうよ。どこまでかはわからんが、な。だから作り直そうとしてる。
で? そんな教会の実態を知って、お前さんはどうする? 別にここで抜けても俺達のすることは変わらんし、好きにしてもいいぞ」
伊織の突き放すような言葉。
初めて会ったときもそうだが、伊織はセジュー派に対して厳しい。容赦なく甘えと怠惰を指摘し選択を迫る。
だがここに到ればセッタにもその意味がわかった。
教会が腐敗している。教会が間違った方向に向いている。公国の大聖堂はそれを放置している。
兆候はあったのだ。それを単に派閥のせいにして自分達にしか目を向けていなかった。だからこそ伊織はセジュー派の理念も聖職者としての努力も無意味と断じたのだ。
「私は、カリファネスと戦う。光神教徒として」
しばし瞑目した後、セッタは決意を込めた目を伊織に向ける。そしてそれに対する伊織の答えは「だから言ってるだろ? 好きにしろ」という素っ気ないものだったがそれで充分だった。
「でも結構距離ありそうっすよね。コブラ使います?」
リゼロッドの手元の見取り図を覗き込んだ英太が訊く。
だが伊織は首を振った。
「狭いところもあるからな。アレじゃでかすぎる」
というわけで、またまた新たな車両の登場である。
「あ、なんか見たことある形」
「こういうの見ると何か安心できるわね」
「いや、違いが分からないんだけど?」
英太、香澄、リゼロッドが好き勝手に言っているが、伊織が異空間倉庫から出してきたのはこれまでの車両と比べると明らかに小ぶりなジープに似た車両だった。
屋根がなく幌フレームがあるだけのフルオープン。しかもドアすらついていないビキニトップと呼ばれるタイプだ。
1982年製のスズキ・ジムニーSJ30F。
排気量539cc2ストロークエンジンを搭載し、二世代前の軽自動車規格でありながら本格悪路走行4輪駆動車として未だに世界で高い人気を誇るスズキ自動車が生んだ大ベストセラー車両の中でも最も評価の高い2代目ジムニーである。
全幅わずか1395mm、ホイールベースも2030mmしかないので小回りが利くという点では小型軍用車両はおろか競技用4輪バギーすら凌駕する。
さすがに頑丈さでは軍用車両に及ばないがそれでも軽自動車とは思えない堅牢さを持つRV(SUVではない)車なのである。
もっとも異世界人であるリゼロッドから見たらこれまでの車よりちょっと小さいという感想しか持たないだろうが。
シートは4人分しかないが後部には荷台があり武器弾薬がたっぷり乗せられるし道路交通法違反で捕まる心配が無いから5人乗ったって構わないだろう。
幌を掛けるフレームがあるので香澄希望のバレットM82だって撃てるはず。
さっそく自動小銃や短機関銃、予備弾薬、手榴弾、パンツァーファウスト3まで運び込む。もちろん英太も予備の太刀を数振り用意した。
そうして準備を整え、英太が運転席、リゼロッドが助手席、香澄が後部座席に座る、というかバレットM82とミニミ軽機関銃を幌フレームに引っかけ、シート上にM4カービンと予備弾薬を乗せて立っている。セッタはその横で小さくなって座った。
そして伊織が宝玉を回収して異空間倉庫を閉じようとしたとき、リゼロッドから声が響いた。
伊織達が今居る場所は正門正面にある大きな聖堂の裏側。
そこからさらに奥へと広大な敷地が広がっているのだが、敷地のほぼ中央に教会の重要施設となっている遺跡への入口がある。
正確には遺跡は地下部分に広がっており、その上には建物が建っているのだがそこからぞろぞろと甲冑姿の人間が出てきて伊織達の方に向かってきているのだ。
数はおそらく2、300程度。公都の聖騎士達だろう。
彼我の距離は2キロもないのでそれほど時間を掛けることなくここまでやってくるだろう。
しかし遠目だがその者達の動きに違和感があるように感じてリゼロッドが双眼鏡を取りだして覗く。
「……何、あれ? 何か変よ」
見てもリゼロッドには変だとしか表現ができない。
別に何か策を弄しているだとか常人離れした動きをしているとかそういうことではない。
ただどうにも現実感がないような、奇妙な気持ち悪さを感じさせる兵達だった。
伊織はまだ閉じていなかった異空間倉庫に再度入り、すぐに150センチくらいの長さがあるケースを持ってくる。
取り出したのはナイツアーマメント社が製造するセミオートマチックスナイパーライフル、M110SASSだ。
さすがにこの距離をM4カービンで精密射撃するのは難しい。乱戦には向かないので準備していなかったのだが、異空間倉庫が開いたままだったのを幸いに出してきたのだ。
伊織は素早くM110を組み立てると弾倉を突っ込み、
そして準備ができると躊躇うことなく引き金を引いた。
ダンッ! ダンッ!
「当たったわ! って、ウソ?! 倒れたのにすぐに起き上がって歩いてくるわよ!」
双眼鏡を覗き込んでいたリゼロッドが驚きの声を上げる。
「……チッ」
「やっぱりアレも古代魔法?」
苦々しく顔を歪めて舌打ちした伊織に香澄が問う。
「だろうな。痛みを感じなくさせることは魔法を使えばそれほど難しい事じゃない。それだけじゃなくあの感じだと自我を弱めて戦闘マシーンにでもしたんだろうよ。あと身体のリミッター外して超戦士化とかもあるかもな」
言いながら伊織はM110の片付けもそこそこに異空間倉庫に放り込み、空間を閉じる。
「殲滅する?」
過激な事を言いだした香澄に伊織は首を振る。
そしてニヤリと笑うとジムニーの前に出て仁王立ち。そして、
「いや、ここは俺に任せて先にいけ!」
「ちょ、フラグ出た?!」
「この戦いが終わったら、お前に伝えたいことがあるんだ」
「ダメ押しかよ!」
どこまでも緊迫感のないやり取りである。
「まぁ冗談は置いておいて、とりあえず先に行っててくれ。打ち合わせ通りで」
「了~解っす。あ、合流前にあの大主教とかが出てきたらどうします?」
「とりあえず何が飛び出てくるか分からないから慎重に、後は臨機応変」
雑な指示に苦笑いを残してジムニーを発進させる英太達を、手をヒラヒラと振りながら見送る伊織。
そして向かってくる聖騎士達を迂回するように距離を取りながら中心の建物に向かっていったのを見届けると、ジムニーに乗せずじまいだったリュックからM16の予備弾倉を2つと立てかけてあった小銃を手に取る。
「信じていた神は応えず、上司からは人の尊厳すら奪われ使い捨てにされる。
憐れすぎて同情すらできねぇなぁ。
……せめて安らかに、か」
誰に聞かせるでもなく呟いた伊織は悲しげな目を向かってくる聖騎士に向けた。
ジムニーが時計回りで聖騎士達を大きく迂回し、遺跡の入口を兼ねる建物に近づく。
見取り図を見ると建物自体は平屋の構造だが入口を抜けるとすぐに地下へと続く階段があるようだ。
あくまでメインは遺跡を利用した地下の施設であり、地上の建物は警備の聖騎士が待機する詰め所の役割を兼ねている。
そして入口だが、当然の事ながら今は扉が固く閉ざされており声を掛けたところで開けてくれるはずもない。
だが幅も高さも3メートル以上は優にあるのでジムニーならばそのまま入って行けそうだ。
「英太、扉吹っ飛ばすからそのまま突入して」
「わ~ぉ、了解っ!」
完全に戦闘モードに切り替わっている香澄が過激な事を言いながら後部からパンツァーファウスト3を取り出し、ブローブを引き出す。
そして発射。
走っている車からとは思えないほど正確に狙いをつけられた弾頭が扉の下、床部分との境目ピンポイントに命中し、扉を丸ごと吹き飛ばす。
扉の真ん中に着弾すると貫通して爆発する可能性があり、その場合はジムニーが通り抜けられない。見事としか言い様がない。
どう考えても女子高生に必要なスキルとは思えないが。現代日本に戻ってから役に立つことがないのを祈る。
ジムニーが入口を通る。と、思いの外近い位置にポッカリと地下へと続く口が開いていた。
「う、うぉぉぉっ?!」
慌てて急ブレーキを掛けるが間に合わずちょっぴり前輪が入ってしまうが壁でなくて良かった。警備している聖騎士が居たら跳ね飛ばすつもりで勢いよく突っ込んだのが悪かったらしい。
「結構深そうね。車で入るには問題なさそうだけど」
リゼロッドが立ち上がって覗き込み、そう漏らす。
その言葉通り、中にあった地下への入口は幅10メートル近く、高さは扉と同じくらいはあるだろう。
階段ではなく固められた滑らかなスロープになっているようで、壁には魔法具の照明が定間隔で備えられてはいるが薄暗くて奥まで見通すことはできない。
見取り図で見ても地下はかなり広いようなので人や物資の行き来は馬車のような荷車が使われているのかもしれない。
少し躊躇はしたものの、結局そのままジムニーで地下へ入っていくことにする。
スピードはゆっくり目にスロープを下る。
見取り図で見るよりも通路は長く深いようで、スロープが終わったのは数百メートルほど進んだ頃だ。おそらく地上から50メートル以上の深さがあるだろう。
下りた先は大きなホールになっており、等間隔に並んだ巨大な柱が天井を支える構造となっているらしい。
まさに地下神殿といった雰囲気だが、現代日本人である英太と香澄としては埼玉県春日部市にある『首都圏外郭放水路』を思い浮かべる。
「だいたい見取り図と同じみたいね」
リゼロッドが周囲を見回して確認した後そう言った。
ホールの中にも要所に照明が置かれているためある程度は見通すことができる。
「だったら予定通り|ここから一番遠い位置にある部屋の
意味深な言い回しでリゼロッドが提案し、英太、香澄、セッタが頷く。
「とりあえず
「っ!!」
ダダダッ!
ウォン!
英太の声に瞬時に反応した香澄が流れるような動作でミニミ軽機関銃のセーフティーを外して
とほぼ同時に英太は停止していたジムニーを急発進させた。
直後、一瞬前までいた場所で破裂音が響く。
「さすが、といったところですねぇ。でもあのバケモノがいないということは引き離すのは成功したということですか。あの連中も少しは役に立ったようです。まぁそうでなくては超戦士にした甲斐もないないというものですが」
どこからかそんな言葉が投げかけられ、英太達は周囲の気配を探る。
だが確かに人の気配は感じられるものの所在が判別できない。
「今日はあの奇妙な荷車じゃないんですねぇ。あんな鉄の塊に隠られてはどうにも手出ししづらいので助かりますよ」
再び聞こえてきた、どこか籠もっているような反響しているような不思議な声だ。
「ふっ!」
タンッ! ズドムッ!!
香澄がホルスターからファイブセブンを抜きつつ背後を振り向き発砲する。
今度はたった一発で放たれた爆裂矢を撃ち抜きジムニーまで届く前に爆散させる。
「リゼさん、ジムニーお願い」
矢が放たれた場所を探っても捉えられないことでやり過ごすことを諦めた英太が太刀を手に車を降りる。
「ようやく相手をしてくれる気になりましたか? 歓迎します。しかし、あなた方だけで我々相手にどのくらい楽しませていただけるのでしょうねぇ」
「へぇ~? 伊織さんにビビって逃げたチキン野郎も、居ないとなったら随分強気だよなぁ。
まぁ? 飛び道具が恐くてコソコソ隠れて弓矢で攻撃するしかないんだから所詮はその程度なんだろうけど」
嘲るような言葉に、英太はクスリと笑うと抜き身の太刀の背を肩に乗せて挑発する。
相手の姿が見えないからと動揺している様子は無い。
ザワッと周囲の気配に剣呑なものが混ざったように感じる。
「子供がひとりで我々を倒せるとでも?」
「ひとりじゃないな。俺も剣を振らせてもらおう」
セッタもジムニーを降りてショートソードを抜き、英太の背中側に回る。
距離のある戦いでは戦力にならないが地に足をつけて剣を振るならそれなりに自信があるのだ。じゃなきゃ本当にくっついてきただけになってしまう。
さすがにセジュー派を代表して伊織達と同行しているのに“うっかり八兵衛”より役立たずではルアエタムに合わす顔がない。
尚、英太は英太で背中合わせで敵を迎え撃つという演出にちょっと口元がニマニマしてたりする。
「っ?!」
ギンッ!
不意に嫌な気配を感じて英太は咄嗟に太刀を足元に弧を描くように振る。
その勘は正しかったようで固い金属質の物を弾く音が響いた。
(今の、どっから飛んできた?!)
「ッチィ!」
今度はセッタが右脇から抉るように伸びてきた黒い槍先のような物をショートソードで弾く。
ピュン! シュッ!
それを皮切りに次々に英太とセッタを襲う黒いナニか。
しかし弾いても弾いてもそれが床に落ちる音が響くことはなく、まるで四方八方から見えない剣を突きつけられているようだ。
「ぐっ!」
「セッタさん?!」
「だ、大丈夫だ」
どうやらセッタが左の脇腹を突かれたらしい。が、呻き声は一瞬だけで言葉通り大丈夫なようだ。
英太だけでなくセッタもまた伊織が提供した防弾防刃素材の服で全身を覆っているし薄手ながら急所を保護する衝撃吸収素材の入ったボディーアーマーも着用している。服はタートルネックのように首まで覆っているし防弾ヘルメットも被っているので顔面への攻撃さえ気をつければ致命傷にはならない。痛いには痛いけど。
その様子にいらだったような気配が漂う。
必殺の攻撃のつもりだったのだろうが、攻撃を弾いた感触といい今のセッタへのクリーンヒットでもそれほどの衝撃を受けなかったことといい、鋭くとも軽い、切れ味に頼った攻撃なのだろう。だがそれでは英太達に傷を負わせることができないし、刃物に毒が塗ってあったとしても傷がつかなければ何の意味もない。
(慌てなくても大丈夫だね。それにそろそろ…)
「英太!」
香澄の声に、英太はヘルメットに内蔵されていたバイザーを降ろして耳を塞ぐ。セッタも一瞬遅れてそれに続いた。
直後に響いた150デシベルを超える爆音と100万カンデラの閃光。
お久しぶりのM84スタングレネードの爆発である。
「「「ぐ、あぁぁぁぁぁ!!」」」
相変わらず出所の分からないながら、完全に予想外の攻撃だったのだろう悲鳴としか思えない叫び声が3つ重なる。
スタングレネードの光が消えるまではわずか数秒。
だが太陽でも直視できるようになっているバイザー越しに英太はようやく相手の場所をみつけることができた。
ただ、その相手はまるで地面から生えているかのように下半身が床に溶けており、両手の先端は槍のように尖っている。そしてその姿は某少年探偵の犯人のように真っ黒な姿をしている。多分名前は○沢さんというのに違いない。
「なんだかよくわかんないけど、見っけ!」
英太とセッタとしてはどういう理屈かは分からなくても姿が見えた以上苦戦することはあり得ない。
すぐさま刀とショートソードを振るって床から生える敵を切り捨てた。
すると床に溶け込んでいたはずの下半身もはじき出されるように姿を現し、そしてそれきり動くことはなかった。
ダンッ、ダンッ、ダンッ!
そして距離があったことで油断したのか、突然の閃光と仲間の死に動揺したのか、ここまで隠し通していた気配が漏れ出し、すぐさまそれを察知した香澄がM4カービンで狙撃し、30メートルほど離れた場所から呻き声をあげ崩れ落ちる音が響いた。
「……これも……古代魔法、なのか……」
「そうなんじゃない? どういう原理でなってるのか知らないけど」
「生命工学完全に無視してるわよね」
「オルストやバーラでは古代魔法を記した資料の中に禁書指定された物もあるけど、その中には人体を改造したり別の生き物とくっつけたりするものもあったらしいわよ。概要だけでも危険があると判断される資料は解読も研究も禁止されてるから詳しいことは私も知らないわ」
床に溶け込んでいた暗殺特化の人間に、香澄が狙撃した相手も翼が生えていたりヤモリや蛙のように手足に吸盤のようなものがついていたりしている。
完全に人間以外の生き物と化したカリファネスの私兵を見て、英太達は一様に苦々しげに顔を歪めた。
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