困難な方を選べ

消防の仕事を通してこれは人生で大切だなと思った言葉のフレーズで

「困難な方を選べ」というのがあります。


この章ではこの話をします。


「困難な方を選べ」


この言葉は消防学校の時に教官がよく言っていた言葉です。


消防学校初任教育を出ると色々な上司や先輩に出会うことがある。

中にはやる気もなく楽な方へ楽な方へと流れて行こうとする人がいる。

だから、優しい甘い人よりも困難で厳しい人について行け。

いざ現場に出た時に困る。


という感じでした。

本来の意味を考えるなら、

消防人として常日頃から自己の研鑽に努めてないといざ現場に出ないと困った場面になるということです。


実際私自身も、

もう少し訓練や勉強をきちんとしておけばもっといい結果が出たのではと思うことも多々ありました。

(まーその時はやってもやっても抜けてくばかりで負のスパイラルに入ってましたけど)



実は、

転職活動を始めたのは新卒一年目のポンプ隊勤務の時からスタートしてました。


その時は、

「もーいやだ。辞めたい」という甘い気持ちで逃げるような転職活動をしてました。

まーでも、親の反対やらビニールハウス効果(第2話参照)と

辞める理由のピースがかなり弱いものだったので結局転職はしませんでした。


今思えばその時にもし転職していたら、

負のスパイラルから抜け出るのにそれ相応の時間と手間がかかっていたか、望まない人生を歩んでいたかなと思います。


まー人生にifなんてないと思いますけどね。

今のマインドセットなら、どうにでもしてたと思います。



それはさておき、

私自身その言葉通り、困難な方を選んでしまいました。


人生をゲームに例えるならイージーモードからベリーハードに一気に切り替えたような感じです。


公務員と違い。

今は自由なキャリア形成ができます。

だけどのその分、公務員の時にはなかった難しさというのはあると思います。


それは

“自分自身で道を切り開いていかないといけない”

という極々当たり前のリスクが公務員の時よりも顕著に現れてきたのかなと感じます。


でも困難な方を選んだことによって

無限の可能性を感じることが多いです。


ビニールハウスの中にいる頃に、

消防の人脈以外からも色々な情報を集めるようになりました。


その時にそのベリーハードな人生で楽しそうに夢を叶えた人を見かけてふと。

イージーモードは手に入らないベリーハードの自由度の凄さを感じて

すんなりと日本で警察官になれない事を受け入れて違う道で消防を辞める事を決意できた。



困難な方を選ぶ選択ができたのはその、

自由度の高さを感じたのがきっかけだったのかなと今になってみれば思います。



今思えば、少し履き違えた解釈をしてると思います。


なぜかって?

「困難な方を選べ」を送った先が新米消防士への言葉だからです。


一度っきりの人生ですから、

自由度の高いオープンワールドの世界で色々な選択肢、アイテム、キャラクターと出会える人生の方が面白いと私は思います。


そろそろ

メインヒロインが出てきてくれないかなという細やかな愚痴を最後に書いて今回は終わります。

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