第6話 魔力トレーニング2




 これは、魔方陣が書かれた紙、いや布?

世に言うスクロールってやつか?


 「これには初歩的な攻撃魔法が書かれている。こうして書いたものを持ち運べばすぐに使えて便利だ。だけど陣が小さくなったり固定されていないと消費魔力は多いしこういった物は結構高価だ。まぁ俺は自分で書けちゃうんだけどな」


 なるほど、スクロールと言っても魔力は必要なものか。でも攻撃魔法にいちいち魔方陣何か書いてたらすぐにやられるだろうしこれは魔法使いにとって必須だな


 「これは陣を書くと言う意味合いでは一緒だ。これとは別にもう一つ魔法の使い方がある。それがこれだ」


 そういってクレンは人差し指を立てた

 そしてよくわからない言葉で何やら詠唱のようなものを始めた



 『我が声に応え攻撃を成せ。我が魔力を糧に小さく頼りのない光を与えよ。プチライト』


 クレンの立てた人差し指から優しい光が溢れ出す


 「これがもう一つの魔法の使い方、魔言による詠唱だ。ちなみに今のは、我が声に応え攻撃を成せ。我が魔力を糧に小さく頼りのない光を与えよ。プチライト、と詠唱したんだ。これももう少し大きくなったら教えてやるからな」


 詠唱、だと?正直魔方陣しかないと思ってたから詠唱何て考えたこともなかったけど、控えめにいってくっそやってみたい。めっちゃカッコ良かったよ今のクレン


 大きくなったらと言わず今すぐにでも教えてほしいんだけど



 「まぁまてホープ。お前の言いたいことはわかるぞ。今すぐ詠唱をやってみたいんだろ?だけど駄目だ。というか無理だ。

 この魔法の使い方はさっきの布に書いた魔方陣何かとは比べ物にならないくらい魔力を使う。だからこれを教えるのは少なくとも魔方陣での魔法を連続で十回使えるようになったらだ。それまでは使うもう一つの魔法と召喚魔法の今できる応用を教えるよ。それでいいかな?」


 クレンがこちらを伺うように聞いてくる



 うん、今詠唱を使えないのは悔しいけど色々できることが増えたから万々歳だ


 この前まで暇で暇でしょうがなかったのに今ではちゃんとした目標までできた


 このとき俺は初めてこの世界で生きてるんだと実感した  




 




 ごめんそれは嘘。初漏らしをしたときからそれは感じてたわ


 

 


 

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