第3話村へ「還る」


ーーここの土地は「貴族」である、姫が買った土地だ


つまり、この土地の所有者は「姫」である


「姫」は、この者たちが黙っても働くのを見て「縄張り」以外の目的にする必要があるというそれは


「拠点」だーーといっても、「二つに分けたうちの拠点」


そうー「居残り組と」

「残骸や妄執」と呼ばれる存在を捕獲する組に分ける必要がある


単純に考えるなら、男が捕獲、女が「居残り」でもいいのだが


捕獲とはいえ、「異能」の人間や、元人間を相手にするのに、そいつらの行動原理がわからないのではお話にならないし


仕事のほうも、結構力仕事があるのだ、というか

「やはり、仕事が多すぎるのが問題」


一人、一人に仕事があるーーーそれぞれ割り振られた所定の位置で、それぞれの仕事をする

何班かに分けられている分、替えが聞かないことも多いのだ

ーー救いっちゃ救いなのは元の主人の「世話」とか「付き合い」だのがない分

経費とか、その分の手間がないことくらいか


ーーそうなるとどうしても「居残り」組は、人数が多めになる

「いっそローテーションでも」

(いや、無理かーー、、、「捕獲」にどうしても向かない人もいる、そういうひとや

ーー力の弱い人をあいつらに向けるのはやめよう)


「「志願」してみたら、ダメ人間が手を挙げる自信はあるが、逆にそいつ以外手を上げなかったら


というか、、、強制するのはなぁといい気分である

ーーまぁ、でもとりあえず、どんな仕事があるか、見てみようかそれも仕事だしというわけで「見回り」ならぬ「散歩」をしてみる



ーー全員、芝刈りは共通、そこから「山サイド」に行くもの「海サイド」に行くものでまずは分かれる


海サイドのほうへ行くと、「船」での漁に励むものーーあるいは素潜りでとるもの

ーーあるいは、それを隣の島の連中に売るもの二分けられる

移動も、船である


「山サイドは」--「山菜」や「麦、大豆、稗(ひえ)」


などの穀物ーーー「洗濯」や、染め物などに分けらられる

連携はあるようだがーー「隣の仕事」に手を付けることもなし、と

このほかにも、木こりとか、ほんっといろいろある

そのすべての収入が、主人に行かなくなり「公平」に分配される分、働き甲斐があるらしい


「さて、どうしよう」


どうにかしてーーー分けたいのだが、まぁ、それよりもまずは、付き合いのほうが先かもしれない


人の特性や、個性を知れば、おのずと見えてくるものもあるはずだ

そう思うことにした


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る