召喚状
ナーキッドが聖公会に呼びかけたら、やはり……
推薦する女子修道院を買い取り、修道女さんを要員として欲しい。
さらには買い取った女子修道院を、高等女学校の運営母体として欲しいとの提案があった。
結局、聖公会以外にも幾つかの南米のカトリック系女子修道院も買い取り、高等女学校を作る羽目になったようだ。
さらに聖公会ではないが、どさくさまぎれにアメリカ東部とカナダの女子修道院も……
この時、設立されたのはアイルランドのダブリン高女、ブラジルのリオデジャネイロ高女、アルゼンチンのブエノスアイレス高女、ペルーのリマ高女、タスマニアのホバート高女、カナダのトロント高女、アメリカ東部のボストン高女の七校、アイスランド語は必須である。
さらにテラの一級市民地域に八年制高等女学校も設立されることになった。
この新設五年制七高女の卒業生は、希望すればテラの八年制高女の一般及びメイド任官の女専課程に編入できる。
メイド任官女専課程の卒業生は、メイドに採用され一級市民となるが、一般女専課程の卒業生にも一級市民地域との自由往来が、特別に許可されるという特典がある。
一級市民地域との下交渉など、二級市民地域の各国政府は、ここの一般女専課程卒業生は必要という事だ。
七校のある地域は喜びに沸きます。
とくにアメリカ東部とカナダは顕著である。
この二つの地域はもうすぐ二級になると騒いでいるのです。
忍とセレスティアには、即刻ニライカナイに出頭せよとの命令が来た。
「さて来ましたね、忍さん、悪いわね、弁明に付き合わせて」
「それは私が言う言葉でしょう、しかし今回の事は織り込み済み、トロント高女とボストン高女、素知らぬ顔で設立しましたからね」
「まぁしかたないでしょうね、三級をフライングで二級にするのですから」
「ここが正念場かも知れませんね」
「結局はミコ様が貧乏くじ、でも私の代価が貧乏くじの元になるのですよ」
セレスティアはカラカラと笑い、忍はそんなセレスティアに救われる思いであった。
「ある意味、出来レースでしょう?」
「まぁそうですけど、先走りしましたからね……」
「ハウスキーパーに目から火が出るほど怒られて、百合の幹部会議でいびりまくられて、最後にセレスティアさんのお詫びとしての代価差し出し……」
「出来レースのつもりですが、これで済まないかもしれません、その時はきついですが私に考えがあります」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます