◇閑話.人物紹介.その27 ―――――――

 ※このエピソードは、

  391話~405話にて登場、もしくは新しい情報の出た登場人物の紹介です。

  一部にネタバレも含みますので、先に391話~405話を

  読まれた後に目を通す事をオススメします。


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『ロヴァース』

 ・男

 ・???歳

 ・T187

 ・半狼半馬の魔物



 ・魔物側の兵で、

  王国内に密かに設けられていた中継拠点に

  赴任している魔物達の内の1体。


 ・元は黒色系の毛並みを持ったウェアウルフの一兵卒。

 ・だが、王国東国境の戦場にて敗北し、

  下半身を失って死にゆくところだったのを、

   “ あの方 ” の実験により、魔馬の下半身を融合させられ、

  一命をとりとめた。


 ・知能も高くなり、乱暴な口調ながら流暢に人語を話せる。

 ・人工的に作られた存在に等しいため、

  彼のような魔物は自然界には存在しない。


 ・アイリーンに生け捕りにされた後、

  洗いざらい知っている情報をしゃべった見返りとして、

  コイザン達同様、その命と身柄は保障されている。



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『ユルド』

 ・男

 ・20歳

 ・T180

 ・若さで燃えるやる気の士官。



 ・セレナーク妃将直属の兵で、一個中隊の兵士長を務めている。

 ・まだ新米もいいとこの若さでありながら、

  中隊兵士長を任せられるほど、兵士としてその能力は高い。


 ・だが、それでも経験浅い彼が兵士長の1人という役職につけたのは、

  セレナ旗下に配属された兵士が、新任ばかりだったためである。

 ・王室に入った妃が軍権を持つことを

  最後まで反対した軍部のせめてもの嫌がらせの結果、

  優れた経験値を重ねているベテラン兵が全て他部署に取られる形となった。


 ・そのため、セレナは旗下の兵達の能力の高さで

  暫定的に役職を決めざるを得なかった。

 ・だが、若い年で早々にそれなりの地位を与えられたユルドは、

  やる気に燃えており、少々危なっかしくもあるものの、

  気合い十分に兵士長として日々頑張っている。



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『コルフ』

 ・男

 ・37歳

 ・T164

 ・小心者な下働きの男



 ・ファンシア家で働いている使用人の1人。

 ・以前は皇太后と前王の元で

  下働きの男として日々雑用をこなしていた。

 ・シャーロットが養子になった際に、

  皇太后より密命付きで、ファンシア家へと奉公に出された。


 ・シャーロットに対して、微かながら淡い恋心を抱いていたが、

  皇太后からのかねてよりの密命を果たすべく、

  魔法陣魔術<ヴァリウス・ドゥーメイガス>を起動し、

  ファンシア家の敷地もろとも爆死した。


 ・彼の死後、

  ティティスの “ 彼はあと何回だったのか ” という問いに対し、

  皇太后は “ これで最後 ” と意味深な会話をしており、

  単なる策謀のための捨て駒ではない模様。



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『ドモホール』

 ・男

 ・???歳

 ・T160

 ・鹿角の短足系執事悪魔


 ・“ あの方 ” に命じられ、

  整備した新たな町をエルフ達に譲渡・案内役を担った悪魔。

 ・小柄ではあるものの、

  高い知能と品格ある執事風の装いと態度の悪魔で、

  エルドリウスとも交渉の席で何度か顔を合わせている。


 ・自分の仕事にどこまでも従順であり、

  命じられたことを完遂するまでは決して帰ってこない、

  ある種の仕事の鬼ともいえる性格。

 ・戦えばそれなりに強力な戦闘力を有する個体ではあるのだが、

  その性格から戦場に送れば敵勢力が

  すべて死滅するまで帰ってこようとしない怖れがあるので

  事務方に配されている。



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『モイル』

 ・男

 ・54歳

 ・T169

 ・重心バランスに優れた工事現場の親方。



 ・メイトリムの各種整備や建設を担った工務職の職人たちの代表者。

 ・普段はべらんめいな江戸っ子気質だが、

  市民根性が根付いており、

  お偉いさんを前にすると緊張する。


 ・優れた土方である一方で、新しい事には不器用。

 ・しかし向上心が強く、

  メイトリムで温泉施設を建設する際には、

  何十回と温泉についての説明を聞き返すなど、前向きで熱心。



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『ギリーヴ』

 ・男

 ・???歳

 ・T300

 ・黒光りする魔像悪魔。



 ・巨大なガーゴイル魔像悪魔

 ・3mという大きさで、その身体は漆黒の金属で出来ている。


 ・王国の東国境の先、魔物達の領域のはるか彼方の地にある、

  岩の城の中の生産工場の総責任者をしている。

 ・見た目には後方支援部署向きとは思えない厳つさだが、

  知能が高く、意外にも責任感が強い。


 ・岩の城は、かつての魔物達の本拠地であったが、

  現在では彼らの主人たる “ あの方 ” が居を一か所に定めずにいるため、

  勢力の絶対的本拠地ではなくなっている。



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『グモッド』

 ・男

 ・???歳

 ・T192

 ・背の高い人間っぽい姿の魔物。


 ・灰色の人グレーマンと呼ばれる人間に極めて見た目が近い魔物。

 ・繁殖班の1つを監督しており、

  常々荒ぶっている同部署の部下の魔物達の手綱を取るのに

  気苦労が絶えない苦労人。


 ・基本、あっけらかんとした性格で、

  細かい事は気にしないタイプなのだが、

  長らく現場監督ポジションに置かれたせいか、

  最近は細かいことにもうるさくなってきたと、自分でも自覚しており、

  軽く自己嫌悪に陥っている。



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『マール』

 ・女

 ・38歳

 ・T175  B103 W70(UB78) H100

 ・ドシッとしたメイドとして頼もしいガタイのベテラン。


 ・ファンシア家のお抱えメイドの1人。

 ・体格の良い女性で、いかにもベテランな重量級。

 ・落ち着いた物言いと、

  その姿からは想像できないほど繊細かつ器用さを誇り、

  メイドとしてあらゆる仕事をこなせる。


 ・10代の頃は戦士として戦いに身を置いていたが、

  前王の護衛仕事に駆り出された際に襲ってきた魔物達を相手に奮闘。

 ・その際に神経系の後遺症が残る深手を負った事により、

  長時間の戦闘に耐えられなくなり、20歳になる頃に戦場から距離を置いた。


 ・次職を探すにあたり、長時間の戦闘を強いられる事はないだろうと、

  貴人の護衛という形でファンシア家に雇われたが、

  気づけばハイレベルなメイドとして完成した自分がいた。


 ・なおガタイの良さは戦士時代の名残りかと思いきや、

  ファンシア家に雇われてから変わったようで、

  10代の頃は細身の女の子だったらしい。



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