◇閑話.人物紹介.その26 ――――――――

 ※このエピソードは、

  376話~390話にて登場、もしくは新しい情報の出た登場人物の紹介です。

  一部にネタバレも含みますので、先に376話~390話を

  読まれた後に目を通す事をオススメします。


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『ジェイキー』

 ・男

 ・???歳

 ・T265

 ・オーガの中でも暴力的で恐ろしげな顔をしているが、実は優しい。



 ・魔物側において、土木建築で有名なオーガ。

 ・オーガとして見ても、かなり強面こわもてだが、

  性格は面倒見が良く、優しい性格。

 ・なお仕事柄、口調はやや粗暴。


 ・建築ごとをやらせたらトップクラスだが、

  自分の仕事にはプライドを持っている。

 ・納得のいかない仕事は請け負わず、

  また完遂しても出来が良くないと判断すれば

  イチからやり直すなど、徹底した職人気質。


 ・はるか昔に魔物側が滅ぼした人間の町の復興を命じられ、

  気乗りはしないものの、命じた相手が相手だけに

  仕方なく仕事を請け負った。



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『オマイス』

 ・男

 ・???歳

 ・T120

 ・小柄だが、そこそこ偉い板挟み中間管理職の苦労人



 ・小型の悪魔で、

  現場と上との間で板挟みになりながらも頑張っている苦労人。

 ・見た目は雑魚っぽいものの、その気になれば相応に強く、

  おおよそヴェオスと互角程度には実力を有している。


 ・しかしながら争いごとはあまり好まないタチで、

  結局戦いの道は選ばず、魔物達の統制など

  内政的な仕事に落ち着いた。


 ・常に上と下から板挟みになるポジションゆえ、

  常に疲れているような雰囲気をまとっている。

 ・現場の者には一定の理解を示し、

  同時に上からの意も上手く下に繋げるため、

  上下の両方から好感を持たれている。

 ・それゆえに両方からお願いされては仕事が増えるなど、

  彼の苦労は絶えない。



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『コイザン』

 ・男

 ・???歳

 ・T105

 ・会話可能な知能以外は普通の雑魚ゴブリン。



 ・仲間の魔物と共に “ あの方 ” に命じられ、

  王都に潜入および潜伏任務をこなしていたゴブリン。

 ・潜伏組のリーダー格だが、知能と人語を喋れる以外は

  ただの小柄なゴブリンである。


 ・相棒の霊呪の鎧カースド・メイルと、

  知能の低い魔物達と一緒にクルシューマ伯爵を脅迫し、

  居座り続けていた。

 ・王国王都での情報収集が主任務だが、

  基本は耳に入って来るものをまとめて伝えていただけで、

  情報獲得のための活動を積極的に行ってはおらず、

  最低限の情報獲得もクルシューマ伯爵にやらせていた。

 

 ・王弟達に捕らわれた後は、

  ” あの方 ” への忠誠心は皆無で、命が大事と

  素直に降参し、下っ端なりに知っている事は全て吐露。

 ・相棒の霊呪の鎧カースド・メイルが宿った

  新しい鎧を王弟に与えられた。


 ・手紙も書ける上に、意外と達筆。


 ・なお、アイリーンに斬られたアレは現在治療中で、

  鎧の下の股間部はオムツよろしく包帯でぐるぐる巻き状態。



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霊呪の鎧カースド・メイル

 ・男?

 ・???歳

 ・T???

 ・割と義理堅い


 ・鎧を憑代よりしろとするエネルギー生命体の魔物。

 ・コイザンと違って固有の名前は持っていない。


 ・コイザンと共に王国王都に潜入および潜伏任務についていた魔物で、

  クルシューマ伯爵の鎧に宿り、

  伯爵を脅迫する重要な役目を担っていた。


 ・宿った鎧をかつて身に着けた事のあるすべての・・・・人間を

  呪うことができ、どんなに遠く離れたところにいようが、

  その身体の動きを鎧に強制同調させ、身動きを制御することができる。

 ・なので彼が、鎧の兜だけを一回転させるだけで、

  簡単に首をへし折り殺すことが出来てしまう。


 ・しかし一方で、本体であるエネルギー生命体部分は非常に脆く、

  鎧に宿っていなければ何もできない雑魚以下の強さしかない。

 ・しかも憑代よりしろである鎧を失えば

  エネルギーを消耗していき、自然消滅してしまう。


 ・一度鎧に宿られてしまうと脅威だが、

  逆に、鎧の可動部分のすべてを物理的に完全に抑え込まれてしまうと

  身動きが取れなくなる。


 ・王弟達に捕らわれた後は、

  クルシューマ伯爵の鎧から新たに用意された鎧に宿り直したが、

  それは相棒のコイザンに与えられた鎧であった。



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『ヘモンド』

 ・男

 ・38歳

 ・T173

 ・小悪党タイプの貴族



 ・王室派貴族で男爵位の男性。

 ・裏で密かに王国を裏切り、魔物と通じていた。


 ・長い物には巻かれる一方で、

  巻かれながらもなお貪欲に利益を追求する打算家。

 ・しかし優れた知略を巡らせられるタイプでもなく、

  その器は小さい。


 ・結局、魔物側にあっても

  橋渡しの連絡係程度の扱いしか受けていないが、

  それでも本人は隙あらば、

  魔物側のより上位の者と面識を持たんとしている。



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『ユルゴント』

 ・男

 ・???歳

 ・T235

 ・誰の頭が大きいだと?


 ・王国領内に設置されている

  魔物達の中継拠点の1つを任されている地竜亜人系の魔物。


 ・見た目は二足歩行するグランドドラゴンで、

  肉食恐竜感のある迫力を持っている。

 ・だが、アイリーンの見立てでは

  ヴェオスが抱えていた手下の魔物程度の強さしか持っていない。


 ・一人称はワガハイで、

  見た目よりは冷静かつ理知性のある思考や判断を下せる。

 ・だが、知力はあまり高くはなく、

  特に隠された小規模なところとはいえ、

  中継拠点を任されるにはやや決断力に欠けている。



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『ルワンマ』

 ・男

 ・42歳

 ・T169

 ・おじさん系魔導士感


 ・王国の数少ない魔術兵の1隊を指揮する魔術兵長の1人。

 ・魔法兵や治癒術兵とは違い、

  魔術の研究もその存在意義に含まれているため、

  王都から動く事は少ない。


 ・魔術兵自体の数が少なく、研究の進みも芳しくないため、

  兵長といっても閑職の責任者だとよく自嘲じちょうしている。


 ・王弟殿下が

  魔法魔術に見識と興味を持っていることに感心している。



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『ディーオ』

 ・男

 ・???歳(中年)

 ・T164

 ・暴発するおっさんエルフ。



 ・エルフの栄光を取り戻し、再興するために暗躍する

  原理主義的な一派に属している中年エルフ。


 ・かねてより過激な思想を抱く原理主義一派の中でも、

  特に暴力的な方面に特化しており、

  裏社会などを通じて入手した知識や道具、素材などを元に研究し、

  己の身の一部を魔物の因子によって硬化したり、

  古の攻撃的な魔術の修得などにも余念がなかった。


 ・長老衆が頼りなしとばかりに暴発しがちな若者に先駆け、

  王都にて<ヴァリウス・ドゥーメイガス>発動を強行しようとした。


 ・しかし発動する前に

  肝となる魔法陣を王弟が無力化した事により不発。

 ・その後、ティティスによって倒された。



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『エルドリウス』

 ・男

 ・???歳(老齢)

 ・T150

 ・最高齢の老エルフ。



 ・エルフの栄光を取り戻し、再興するために暗躍する

  原理主義的な一派を率いるエルフの最長老。

 ・大国フェーレハルテス最後の王の親友にして、

  祖国滅亡の悲劇を存分に味わってきた無念の世代の生き残り。


 ・王国北部の山岳地帯に隠れ住み、

  状況を見ながら都度、王国に謀略を仕掛けては

  エルフ族の維持と再興のための原資を得てきた。

 ・再興の大望のため、足がかりとなる地を常々欲しており、

  ルクートヴァーリング地方を王国から切り取ろうと画策したりもしたが、

  売国の流れを掴んだ王弟により失敗している。


 ・若い頃は血気盛んで、

  祖国滅亡の責任は魔物の大軍を北へといなした王国の人間どもにあると考え、

  王国に悪意や害意をぶつけたり、人間全体を恨んだりもしていた。

 ・しかし歳を重ねるにつれ、

  仮にそのまま王国が魔物の餌食になって潰れていたとしても、

  その後にフェーレハルテスへと至る可能性は高く、

  遅かれ早かれであった事に思い至り、人間に対する悪意は鎮火していった。


 ・だがその黒々とした意志は若い世代に引き継がれてしまい、

  人間に対する安易な暴力的、暴虐的な策や案を考えるエルフが多く、

  最近はその手綱を取るので手一杯になってしまっている。


 ・皇太后に仕えるティティスや、

  人間に娘を嫁がせた亡命者マクスムル家をはじめとした

  一部のエルフ達を裏切者と呼んでいる。



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