第19話 遺志

 新たな剣一本を手に入れた代償が剣四本。

 明らかに天秤が釣り合っていない気がするが、イドリス曰く、「完璧に能力を再現した」とのことなので、攻撃の手数が減ることぐらいしか困ることはないだろう。

 カー〇ィかお前はと、零斗が突っ込んだのは言うまでもない。


『あぁぁぁぁ、やっぱ親父製の武器は一味ちげえなぁ……。同時にお前の血も味わう羽目になったけどなッ。ぺっ』

「嫌なら吐き出すか? 喋らねえ分、あの剣共の方がお前よりも使いやすかった気がしなくもないんだが」


 先ほどの神妙な口調はどこへ行ったのか、すっかりと元の口調へ戻ったイドリス。

 ちなみに“契約”を交わすと、持ち運びが便利なように、剣の実体を消し、契約者の周囲を漂えるようになるらしく、今の零斗は完全に手ぶらである。

 流石は『回復』の剣を筆頭とした魔剣を“試作品”と言い切った者の作った剣だ。当然のように物理を無視してくる。もう零斗は深く考えることをやめた。

 

 今は何をしているのかといえば、イドリスと契約した際に開いた部屋の扉をくぐり、どこかへと続く長い通路を歩いている途中である。

 

『残念ながら俺が食った武器は二度と出てこねえ。ざまぁ』

「――――今ここでへし折ってもいいんだが?」

『おーけー、俺様が悪かったから実体化させんのやめろ。お前ならマジでやりそうだ』


 実体化させるべく、虚空から剣を引き抜く動作をしていた零斗にイドリスが全力で制止をかける。再び舌打ちと共に、宙に戻す動作を共にイドリスを“収める”零斗。

 この一連の流れがイドリスを使う合図のようだ。武器をわざわざ持ち歩かなくて良いのは素直に便利なので、この点は評価した。

 

『ところで、契約の際にお前の情報を読み取ったが、どんな数奇な人生してんだお前』

「ん、まぁ色々あったな」


 今まであった壮絶な出来事を“色々”で片づけてしまった零斗だが、それを気にすることなくイドリスはつづけた。 


『それにしてもなぁ……なんかそそる響きじゃねえかぁッ!』


 零斗の記憶を読み取ったイドリスが、彼が異世界出身であることに尋常ならざる興味を抱いているらしい。――しかし、そのフレーズに惹かれるというあたり、イドリスが例の病気を患っているのは間違いないようだ。


 というのも、イドリスは『悪食』以外にも様々な能力があるのだが、その中の一つで自由に造形を変化させられるというものがある。最初に出会ったときのあの禍々しい姿は、どうやらその能力で、彼が思う姿に変形した結果のようで、それを聞いた時にほぼ確信した。

 ちなみに、本人は「最高にかっこよかっただろ?」とか宣っていたが、所有者である零斗の趣味が疑われるため、速攻でやめさせた。

 現在は契約したことで、脳内のイメージを直接伝えられるようになったイドリスに、零斗が無難な造形の剣になるよう命令してある。尤も、今は“収納”されているため見えないのだが。


「……記憶を見たなら、そんな良いもんじゃねえよ」

『――――まぁな』


 冷めきった零斗の言葉にイドリスが同意する。

 異世界転生という言葉に心躍らせ、想いを馳せる。――そんな時期が僕にもありましたと、遠い目で零斗が呟く。

 せっかくの魔法も自分は一切使えず、チートも使えない。所謂、主人公無双系のラノベで書かれるモブもこんな気持ちだったのだろうか。

 

 と、零斗が自分と同じような境遇だったであろう彼らに同情しながら歩いていると、おそらく最後だと思われる扉の前にたどり着いた。

 大きさは人の背丈より若干高い程度の黒レンガと同じ材質。装飾も特になく、シンプルに取っ手だけが付いた飾り気のない扉だった。


「ここか」


 だが、確実に今までの扉以上に何かがあると、そう確信させるには十分な存在感。

 

「……さて、ここまでの戦果。見せてもらおうじゃねえか」


 零斗が取っ手に手をかけ、扉を開く。

 

 『迷宮』内に蔓延る魔物とも互角以上に渡り合う技量を身に着け、死闘をつづけた果てにようやくたどり着いた、『迷宮』がという場所。

 一体何があるのかと期待を胸に、不敵な笑みを浮かべながら零斗が扉の先へ足を踏み入れる。


「――――これは」


 入り口を抜けた先にあったのは、まるで屋敷のような内装のエントランス。二股に階段が伸び、中心部には噴水、天井から吊り下げられたシャンデリアのように加工された魔法石が温かい光を放っていた。

 想像の斜め上を行く光景に零斗が言葉を失う。

 まさか『迷宮』の中にこんな施設があったなんて夢にも思わなかった。さらに、無数のドアがあることから相当な数の部屋があることが伺える。

 

 そんな立ち尽くしている零斗にイドリスが声をかけた。


『どうだ、驚いたろ? ここが俺の元主が住んでいた場所だ』

「……いや、こりゃ想像以上だ。すげえな……あらゆるところに魔法石が使われていやがる……」


 空気の清浄まで行われているのか、『迷宮』とは比較にならないくらい空気が澄んでいる。

 

 ふかふかの絨毯に足を取られつつ、未だに呆然とした表情のまま前に進む零斗。


 ……ふとその時、今まで気づかなかったが、空気がきれいになったことで自分がかなり獣臭いことに気づいた零斗。血と汗が混じったような濃い匂いで、正直洒落になっていない。


「……まずは風呂からだな」


 さしあたって、この屋敷内に相応しい恰好になるために零斗は浴場を探すことにした。




「――――誰だ? こいつ」


 適当に着替えを別の部屋から拝借しつつ、浴場内に入り、鏡に映る自分の姿を見た零斗は、自分の目を疑った。


 かつて見知った自分の顔はそこにはなく、髪は真っ白に色が抜け落ち、瞳の色も片目は日本人らしいこげ茶色だが、右目が鮮やかな真紅に染まっている。そして、童顔と散々言われた丸みを帯びていた目や輪郭もどこか引き締まって鋭くなり、心なしか背丈も若干伸びていたようだった。

 ――――もはやかつての自分とはすっかり別人である。

 

「確かに鏡を見る機会なんて『迷宮』にいた時はなかったし、それどころじゃなかったが……。原因はなん……いや、思い当たる節があるな」


 途中まで言いかけて、自分に刻まれた紋章のようなものに目を向ける。これも、イドリスと契約した際に浮かび上がってきたものだ。

 

 白髪になったことの原因は、おそらく磔にされている間の多大な精神的負荷が体に現れた結果だろう。あれほどの苦痛を受けて、体の方にはなにもないという方がそもそもおかしいのだ。精神崩壊までしかけたのだから、これくらいの影響が出たのはむしろ当然と言えよう。

 

 で、肝心のオッドアイに関してだが。これは十中八九、イドリスとの契約の影響だろう。そうでなければ、こんな生物の構造を無視した変化が起こる筈ない。


「あーっクソが! これじゃ本格的に痛々しい奴じゃねえかよッ!! 何が悲しくてこんな中〇病丸出しの恰好にならなきゃならねえんだッ! ここまで来てさらに罰ゲームとか、本ッ当にこの世界はクソだなッッ!!」

『俺を従える主だ。お前の元の外見は知らねえが、今がかっこいいんだからいいじゃねえか』

「よくねえよこの厨二患者がッッ!!!」


 気楽に語る我が武器(透明)に向かって、零斗はさらに降りかかった己の不幸を嘆き、しばらく叫び続けるのであった。



「ったく、久しぶりの風呂を楽しみにしてたってのに結局これかよ」


 ぶつくさと文句を言いながら、白い大理石で造られた、一人で使うには広すぎる湯舟に浸かる。なにやら壁際に備え付けられた龍を象った彫刻の口から湯が流れ出し、湯船から溢れ出た湯はすぐ近くの側溝を流れていく構造となっており、それで常に一定の温度が保たれる仕組みらしい。

 どこからそんな無限の湯が沸き出てくるのかとも思ったが、よく考えれば魔法石を使えば済む話だと一人で納得する。


「しっかしこんだけの魔法石使っても魔力が枯渇しねえとは、流石『迷宮』なだけあるな」


 イドリス曰く、正確にはこの屋敷に入る扉より先の領域は『迷宮』に属さないらしいが、似たようなもんだろと零斗は一蹴した。

 

「あー……だが、おかげ様で最高の湯だ……疲れが溶けてくぅ……」


 惚けた顔で零斗が呟く。

 今まで気を張りつめ続けてきたのだ。これくらいはだらけても許されるだろうと、まるで湯に溶け出していくかのごとく、零斗が脱力して目を瞑る。

 そんな彼に、もしも目があれば間違いなく呆れた眼差しを向けていたイドリスが声をかける。


『にしてもすげえ傷跡だな。顔以外古傷だらけじゃねえか』


 顔は、零斗が頭へのダメージを抑えるようとした結果それほど目立った傷がついていないものの、代わりに邪神龍に貫かれた腹を中心に、重傷だったと思われる傷がいくつも付いていた。

 『回復』を使ったとて、塞いだ傷跡までは綺麗にしてくれない。よって、見る者が見れば痛々しい姿になっているわけだが、それに関してはさして零斗自身気にしていなかった。


「何体の魔物と戦いまくったと思ってんだ。『極撃』を扱えるようになるまでは負けっぱなしだったての」


 単純な力比べでは魔物には遠く及ばない零斗は、『極撃』による効果的な戦闘法を確立するまで、かなりの苦戦を魔物に強いられた。一階層に降り立って初めての魔物に使った『転移』を応用した戦法が通じない者も多く、何度も命の危機に陥ったものだ。


「加護が無ければ今頃、間違いなく死んでたな」

『その《体が頑丈になる》ってやつか? 悪いがそいつが役に立ったっていうのが俺には信じられねえんだが……』

「アホか。――――なんて便利なもん無けりゃ、邪神龍戦でも三回は死んでたっての」


 零斗がこれまで人間離れした耐久力を見せてきた正体。それはかつて自分がと言い切った加護であった。

 気づいたきっかけは、最初に『迷宮』に降り立った際に起きた魔物との戦闘。あの後、五感を鍛え上げることに集中しつつも、なぜあれだけ魔物による重い一撃を耐えきれていたのか、考えていた。

 

 打ち所が良かった――――なんて言葉で片付く範疇を遥かに超えているくらい、あまりに攻撃の威力に反して自分のダメージが小さかったことに疑問を覚え、鍛錬の最中、ずっと原因を考えていた。

 そして、ある時、城に居た頃もがあったことを思い出した。


 それはずばり、ルークとの戦闘である。

 

 あの時も、決して無事とは到底言い難い怪我をしたわけだが、“死んでいてもおかしくはない攻撃”をこの身で受け切ったらしい。

 だが、受け身を取る余裕もなく、また攻撃を防いだわけでもないのに、他に加護を持つを相手にすることを前提にした一撃をまともに受けて、本当にその程度のダメージで済むだろうか?

 

 そんな懐疑の念を抱いて、さらに脳内で検証や、思考を進めていくうちにたどり着いた仮説が、零斗がいう“即死回避”である。

 しかし、最初からすぐそう結論付けたわけではない、と零斗は語る。


「《体が頑丈になる》って言われたら、肉体の耐久力が増すと考えるのが自然だ。俺も最初はそうだと思ってたしな」


 だが、そうなってくると一つの矛盾が発生する。

 なぜ、熟練の騎士であるルークや、魔物の攻撃に耐えられるほど屈強な肉体が、零斗のによって傷ついたのか、と。

 

「考えられる可能性としては二つ」


 零斗が湯船から腕を出し、姿の見えないイドリスに見せるよう指を二本立てる。


 一つ、打撃にはめっぽう強い耐久性があるものの、への耐性を与える物ではなかった。

 これは最初の魔物との戦闘後、真っ先に思いついた仮説だ。あの魔物が放ってきた攻撃は、終始尻尾や腕による打撃。爪などを用いた鋭い攻撃を受けていないため、そういった可能性に行き着いた。


 だがそうなると、ルークのもつを耐えたことの説明がつかなかった。

 なら、と指を一本折りたたみ、零斗が続けた。

 

「そもそも、が違った、と考えればどうだ?」


 片や相手を殺すつもりで放たれた一撃。片や傷つけることを目的としたダメージ。

 ここまで来たら話は簡単だ、と零斗は締めくくる。


「俺の加護は、“ある一定以上の肉体の損傷を問答無用で、耐えきれるだけの威力に抑える”もの。それで説明がつく」


 邪神龍の一撃をまともに喰らえば、防御系の魔法でも展開しない限り、人間の体など、文字通り

 最善でも、内臓破裂に加え全身粉砕骨折。それを受けて立っていることさえできたことで、零斗の立てた仮説は真実味を帯びた。

 

「まぁー、ここに生きてた時点で大体察しは付いてたんだけどな。普通の人間がビル十階相当の高さから落ちて生きてるわけねえだろ」

『……ビルってのはさておき、それはどんくらいの高さなんだ?』

「――――ざっと三十メートル、十分だ」


 そう言ってケラケラと笑う零斗にイドリスは武器ながらに、悪寒に近いものを感じた。


『お前、死ぬのが怖くねえのか……?』


 イドリスの記憶にあるのは、斬られる直前に命を乞うような表情、全てを諦めたような表情、覚悟を決めたような表情、と多くの様相を浮かべてきた人間達。少なくとも、死を前にして笑っているような者の記憶は幾万もの人間を殺してきたイドリスとてない。


 だが、そんな問いをするイドリスに一瞬きょとんとしたような顔をしたかと思うと、零斗は吹き出した。


「ブフッ、お前、武器なのにそんなこと気にしてんの? ああ、そうだな、“死”、ねぇ……そういやここにいる間に忘れてたわ」


 イドリスの言葉によってどれだけ自分が危ない橋を渡ってきたのか改めて自覚する零斗。ここに来るまでに何か一つでも欠けていたら、確実に死んでいた。

 そんなことを何度考えたか分からないが、不思議とそこに恐怖はなかった。

 いつだって頭にあったのは、どうやってと、どうやってという二つだけ。そこにわずかながら『迷宮』からの脱出、というのが入っただけで、それ以外に考えたことはない。


「――――生憎いつ来るか分からない“死”に怯えるほど俺に余裕はなかったんでな。そんなことを考えてる暇があれば鍛錬してたよ」

『……そうかよ』


 こともなさげにそう語る零斗の声は、やけに浴場に響くのだった。




「おおおおっ、これはまたすげえなぁっ!」


 風呂から上がった後、イドリスに案内され零斗が足を運んだのは書斎――――と呼ぶには些か広すぎる部屋、である。

 宙に浮くいくつもの本棚にはぎっちりと書物が詰め込まれており、全てを読み切るのに何百年かかるのか見当もつかない程の量だった。

 高く造られた天井には本を読むのに適した光を放つ照明が設置されており、二階まで本棚に埋め尽くされた本は吹き抜けから見えるだけでも、活字が嫌いな者なら卒倒してしまうだろう。

 

「これは読みがいがあるなぁっ」


 だが、読書に全く抵抗がないどころか、むしろ趣味とさえいえるほど好いている零斗にとって、この貯蔵量はまさしく宝そのものだった。

 キラキラと目を輝かせて本を見つめる様は、まるで新しいおもちゃを与えられた子供のごとく生き生きとしている。

 ――しかし、試しに一冊手に取ってみたところ、その表情はやや曇った。


「……これ、“人類語”じゃねえな。何語だこれ」


 この世界で人間が使う言語は主に“人類語”と呼ばれる言語だ。

 訛りがあるかどうかという違いだけで、言語そのものが大きく異なることはない。そのため、これさえ覚えてしまえば人間との意思疎通で不便することはまずない。

 そのことから、異世界出身で人類語に触れたことがなかった零斗が、口頭言語が奇跡的に日本語と一致していたことを頼りに、死に物狂いで人類語を習得したことを覚えている。

 

 だが、その知識を叩き伏せて否定するかのような難解な文字で書かれた本。これは初めてアラビア語を目にした時の衝撃に似ている。

 難しい顔をして唸る零斗に、イドリスが声をかけた。


『“魔精語”。主に魔人族と精霊族の間で使われる言語だな』

「……はぁぁぁぁあ、んなことだとは思ったけどな。ったく、また一から覚えなきゃいけねえのか」


 イドリスの一言に頭を抱えつつ、大きくため息を吐く。


「……一応聞くがイドリス、お前、魔精語を読めたり……」

『さっぱりわからんな。はははッ!』


 思っていた通りの回答に、内心で「使えねえな」と舌打ちしつつ、数ある本棚を見渡す。


「――――まあ、こんだけ本があるんだ。探せば一冊くらいあるだろ……」


 これだけの本を集めた愛読家のことだ、どうせ知識の収集効率を上げるのに必要な“あれ”くらい保有しているだろうと、零斗が脳内に思い描く本を探すべく、室内を歩き回り始めた。

 



「……ん、あったあった」


 魔精語でタイトルが書かれた背表紙の並びの中に、自分の見慣れた言語で書かれた題名の本があった。


「やっぱ、こんだけ本を集めりゃ“他言語習得”もするよな」


 そういって――――『人類語入門』とでも書いてあるのだろう魔精語の横に、で“人類語”と書かれた書物を手に取り、中身に目を通す。

 書いてある内容から見て、基礎的の文法の習得に関しては問題なさそうだ。


「当然、もしてるはずだと思ったが、期待通りだな」


 これで、ここにある書物は最低限ではあるものの読むことが可能になる。

 時間はかかるだろうが、イドリスに『時壊』を使わせれば、ある程度時短することができるはずだ。


「イドリス、『時壊』だ」

『……あー、ハイハイ。わかったよ』


 零斗の一言で何をしようとしているのかを察したイドリスが、『時壊』を零斗に対し行使する。流石に“完成品”ともあって、傷つけるという工程を踏まずとも能力を発動できるらしい。

 感覚的な変化はないが、これで集中している間は時の流れが遅く感じるはずだ。


「さてと……、始めるか」


 

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