おばちゃんの証言3
「その後どうしました?」
「どうしたって、まず紙で拭いてから…あ、私ウォシュレット苦手なのよね…。だから紙で直に…。」
「いや、そこははしょって大丈夫です。トイレがすんでから洗面台のあるスペースにでた時に誰かみませんでした?」
「そうねぇ、そういえば丸刈りの坊主頭の男の子が居たわねなんかバツわるそうだったけど…。」
「なるほど、その坊主頭の男の子は見覚えなかったですか?」
「ないわね、あったら覚えてるわよ。だって丸坊主でなかったらジャニーズに居そうな顔だもの…あ、カワイイ系のほうね。」
なに系でも良かったが、だいたい聞くべき事は聞いたかなと池照は思った。
「ありがとうございました。またなにかありましたら御協力をお願いするかもしれませんので、その時はよろしくお願いします。」
そういって池照は頭を下げた。
「もちろんよ、市民の義務ですものね!なんなら家で話してもいいわよ…あ、主人が居ないときね!」
そういうと山村もみさんはウィンクしてみせた。
苦笑いをする池照を肘で小突いて岩井が冷やかして言った。
「ほんま、おおきになぁ、ここだけの話やけど、この男はこう見えてストライクゾーンひろいさかい、間違いなく期待に応えるでぇ!」
「余計な事言わなくて良いですよ岩井さん。」
そう言った池照の顔は少しひきつっていた。
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