進展2

「だとしたらどうだというんです?」


覚悟を決めて池照はそう言い放った。


「誰に何をどう相談しようと、事件がより速く解決すればそれで良いじゃないですか?」


池照は岩井をまっすぐに見てそう言った。


「有罪」


「へ?」


「情報漏洩と少女趣味の罪により有罪」


「なんですかそれ!」


「と、普通なら言いたいところだけどな、あの嬢ちゃんが特別やって事は認める」


「でしょう?」


「あの子、妙に大人っぽいから少女趣味は保留にしといてやるわ」


「そっち!」


「そっちや、とりあえずこのあとの飯はお前の奢りやからな」


「ええ?」


「当たり前やろ!有罪なんやから!」


「はぁ」


「それと防犯カメラ見せてもらえるようにさっきの店長に話通しておけよ」


「え?」


「え?じゃないよ、自殺じゃないとしたら証拠がいるやろ?」


「あ、じゃあ、他殺で行くんですね?」


「まだ、可能性の段階やって、あくまでも!」


「ありがとうございます!先輩!」


「おう!晩飯も奢れよ!後輩!」


「えー!」


岩井は池照のリアクションをみて口の端を上げてニヤリと笑った。


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