ショウスケの土産
親友のショウスケから旅行の土産をもらった。
わざわざショウスケは僕の家に届けに来てくれた。
「森のサイダーと味噌漬け豆腐チーズ風味」
「ありがとう」
森のサイダーは木の皮を使った変わっているサイダー。
豆腐は味噌に漬けて、発酵したもの。
チーズ風味の豆腐美味そうだな。
僕はショウスケにカナコのことを話そうとした。
だけど、躊躇った。
カナコとは何もないけれど、家に泊めてるのがちょっと後ろめたいことの様な気がしてきた。
「そういやさ、夏吉と付き合ってたカナコさん。家出したらしくて、旦那が探し回ってるらしいよ」
「えっ? 離婚したんじゃないの?」
しまった。
口が滑った。
僕は墓穴を掘っていたことに気づいた時にはもう遅かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。