第25話 新たな気付きを与えてくれる友人、知人を持ちましょう!

 あなたが、友人、知人を親友だと認める基準、根拠は何ですか?

 私は今でこそ酒を断ち、タバコもやめ、好きなゴルフをやめて、ゴルフ道具一式処分してしまいましたが、長期間、営業をしていた兼ね合いで、自分で言うのもなんですが交友範囲が広く、学校でも小学校から中学3年までの9年間、学級委員を続けてきた過去がある。


 当時はそれなりに人望もあったし、五分刈りの坊主頭で(野球部だったため)、おちゃらけた、ピエロのような道化者だったので、異性からも人気で、教師からの信頼も厚かった。


 よく言えば、いい子ちゃんで、模範生のように過ごした学生時代でしたが、中学を卒業した頃から、少しずつ、その反動で人生の歯車が狂い始め、ダークネスになっていった。


 高校では、学校内でタバコを吸ったり、自宅で麻雀をするようになり、大学ではアルバイトばかりして、学校で勉強した記憶がない。


 学生時代の経験は、つらいことも多かったけど、楽しいことの方がそれに勝るくらい多くて、あの頃の経験、記憶、不屈な精神が、今も自分の体内を脈々と巡り、困難に打ち克つ術を学んだのかなと思う。


 あなたが、もし若く、これからの日本を担う人なのだという自覚があるのなら、やはり友人、知人、同僚、異性には、新たな気付きを与えてくれる人を友人に選ぶべきだと伝えたい。


 特に10代、20代の若者には、口を酸っぱくして言いたい。

 映画の話だったり、家族の話だったり、友人と行った旅行の話でもいい。


 食べた料理の話でも、音楽の話題でも、絵画、文藝のノウハウ、なんでもいい。

 なにか新鮮な気付きを与えてくれる友人、知人、異性を生涯の友にすべきだと思う。


 人間、歳を取り、適齢期になれば、いつか結婚する機会を得て、友人仲間から離れ、疎遠になり、自立する機会に恵まれる。


 子供を授かり、否が応でも子供中心、家族中心、会社中心の生活を強いられるようになり、友人、知人が離れていく、一抹の寂しさを味わう。


 価値観が少しずつずれてゆく友人とは、異なる環境から、少しずつ疎遠になってゆくのもその頃からであろう。


 誰だって、自分の家族を守らなくてはいけないし、家庭が話題の中心に据え置かれるから当然のことではある。


 友人にランクはなく、無知蒙昧だとか、優秀な人材だとか、分別する必要は毛頭ありませんが、できることなら、自分に対して誠実で、なにかしらの気付きを与えてくれる友人、知人を30才くらいまでは自分の周りに置くべきだと思う。


 思春期なら尚更、人生を豊かにしてくれる相手を友人に選ぶべきで、何かしら影響与えてくれる友人を身近に置きたいものだ。


 幸い、私は、上司、社長、会社、学校、部活、趣味を通して、色々な場面で、多くの友人知人とつながりを持つ機会を得たので、無駄な付き合い(キャバクラでの飲酒仲間や、パチンコ、競馬などのギャンブル繋がりの友人、ゴルフなどの道楽仲間)もたくさんいましたが、それはそれで、今にして振り返れば、人生を豊かにしてくれたのかなという思いが強い。


 今は遠く離れてしまった友人達ですが、遠く離れていても、心の中で会話することができるくらい、身近に感じることができる。


 人は、悩んでもどうにもならないことで、くよくよしたり、人生を悲観して自殺未遂したり、様々な試練を味わうようにできていますが、もしも身近な存在に兄弟、両親、友人、妻、夫、子供、それらの守るべき存在があれば、多くは危険を回避できる。


 もしも、【悩んでもどうにもならないことで悩まない方がいいよ】、そう諭してくれる友人、知人が、あなたの周りにいたなら…。


 気付きを与えてくれる友人がいたなら…あなたは、どんなに救われることだろう。


 あなたの人生は輝きを失うことなく、未来を断つこともなく、明日を無事に迎えることができる。


 もしもあなたが、お金に勝る友人がいないと現実を嘆くのなら、どうぞ書物で、その不足分を補って欲しいと思う。


 書物は、単行本で1冊1500円程度。

 文庫なら、1冊800円程度で、人生の酸いも甘いも、出口の見えない八方ふさがりな状況を、回避できる。


 同じ事で悩んでいるのが、あなた一人ではないということを、知れるだけでも心強いですし、転ばぬ先の杖になってくれる。


 友人、知人の助言というモノは、あなたの人生に気付きを与えるため、その一瞬の為だけに、存在するのかもしれない。


 目の前に表れる、神が使わせた、神のお告げに、時に耳を傾けることも必要ですし、哀しいかな、友人、知人、かつての恋人は、価値観の相違から、いずれ自分の身辺から去って行く運命を辿る。


 心理学の本にも、悩みを解決する糸口はたくさん掲載してありますので、どうぞそちらも参考になさってくださいませ。


 私がイチ押しするのは、やはり純文学の書物で、純文学の書物には、胃がよじれるほどの、人生の苦難を疑似体験できる良い先例が山ほどあります。


 なので、そちらも拝読していただき、読書する習慣を身につけてくださいまし。

 ラノベも、ストレスの解消に役立つとは思いますが、私的には、できれば純文学も半々くらい読むようにして、ぜひ人生に色、幅を設けて欲しいと思う。


 あなたは、これからの人生で、よき伴侶、人生の先輩、秀でた上司、反面教師を含めた様々な人生の師に出会う。


 できることなら、自分に気付きを与えてくれる友人、知人、上司、教師を大切にしていただき、それを人生の肥やしとして、また糧として、人生を有意義なモノへと昇華し、着実に歩んで欲しい。


 それが今後の人生を10倍も20倍も明るいモノにするでしょうし、歳を経て、にっちもさっちもいかなくなった時、袋小路で困った時に、人生の苦難を味わったことを、きっと感謝する日々に変える。


 グッド・ラック。

 あなたの人生が素晴らしいモノになることを祈ります。


 そして暗く沈んだ夜が明けることを祈ります。

 夜明けの来ない朝はありません。

 また、夜明け前が1番、暗いといいます。

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