第12話 身体障害者になりたい、叶うことのない願望を抱く若者たち。

 パラリンピック、凄いですね。

 熱き戦いに胸が、ジーンときます。


 病気や不慮の事故で足を失ったり手を失ったり、身障者の方の苦労は日々絶えないと思いますが…。


 このまえ、ある記事を読み、ビックラコン・マークでした。

 健常者でありながら、身体障害者になりたいという憧れ、願望を持つ人達が少数いるらしく、彼らは何不自由なく使っている手や足を切断したいという欲望に駆られるという。


 彼らがどうしてそういう思考をするのか、周りから憐れみの目を向けられたいからとか、社会から保護されたいとか、何も仕事をせず、一生涯、障害者年金を貰って暮らしたいからだとか、その理由について詳しく明記されてはいませんでしたが、私的には衝撃が走りました。


 私もある一時期、軽い対人恐怖症になったとき、歩くときに、手が邪魔だなと感じたことがあって、さすがに切り落としたいとまでは思いませんでしたが、手がぎこちなく動く不自由さに心を痛めたことがあります。


 ヴィンセント・バン・ゴッホは、鏡に写らない左耳だか右耳だか忘れましたが、存在しないものがあるのは理不尽だと言う理由で、自らの意思で片耳をナイフで切断してしまった。


 人間、考えられる、ありとあらゆることは、世界中の誰かが必ず実行していることだと言っていましたが、五体満足に生まれて片足を切断したい願望がある人に、どういう言葉をかけていいのか自分でもよくわかりません。


 彼らが正常な思考を持ち合わせているのか、はたまた単なる興味本位でそのようなことを呟くのか、事の真意は汲み取れませんが、きっと感謝の念が薄いのでしょう。冗談でも、そういう言葉を言うべきではないように思います。


 昔、見世物小屋というものがあった時代、中国などでは、人間の手足を故意に切断し、だるま人間として、見世物小屋に置いたと都市伝説で伝え聞いたけど、人間はどこに向かおうとしているのか、よくわからないことに気付く。


 中国の三大悪女の一人、西太后は、夫が愛した女性に嫉妬で狂う余り、両手両足を切り落とし、目をつぶして視界を奪い、さらに鼓膜を破って音を遮断させ、そしてここからが胸が悪くなるような話ですが、便壺の中で、クソを食わせて飼育したと記されている。これが世にも恐ろしい、【手足を切りて人豚という】の語源です。


 ボーイズ・ラブ、ガールズ・ラブが、ここ最近、雑誌を賑わしたかと思えば、それに感化されてしまう男、女で巷は溢れかえり、男に生まれながら男を愛す運命に翻弄され、自らマイノリティーに飛び込もうとする若者が後を絶たない。


 彼らは同性愛について、自らの体を改造することについて、なんの深い理解も知識もなく、ただ流行を追うが如く、海外の闇医者を利用して性転換を施すようにも見える。


 たしかに遺伝的な要因で、同性しか愛せない男女がいることも事実だと思う。

 しかし脳に、特段、特異な性質が見れない中性な若者が、単なるファッションを追い求める感覚で、マスコミに踊らされ、流行に感化された結果、同性愛へと目覚めていくケースも多々あるだろう。そのことについて誰も警鐘を鳴らさないことに私は特段、深い危機感を持つ。

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