第13話 マスコミによる印象操作、統計の罠から推測する、隠された意図。

 みなさん、マスコミが公表する数字や統計、全部、丸呑みして信じていますか? 


 たしかに、マスコミは嘘は言いません。

 ですが、印象操作しているのも事実です。

 これらは数学のマジックであり、統計学の盲点と言われています。


 例えば、出生率。女性1人あたり、1.46 人 (2015年) だそうですが、アメリカの1.84人に比べて少ないという風に表すこともできますし、これは出産した女性を対象にした数なのか、それとも全女性、幼児を含めた上での数なのか、そこまで詳しく明記されていません。


 2016年の出生数は、97.7万人だそうで、死亡数は戦後最多である134万4千人に上り、出生数が死亡数を下回る【自然減】は初めて40万人を超えそうたそうです。


 このように、出生率、出生数、自然減、データのどの部分、どの数字を切り取るかによって、数字が多くみえたり、少なくみえたり、%表示することによって、強い印象を与えたり、弱い印象を受けるように、マスコミが印象操作しているのも事実です。


 離婚率もそうです。結婚したカップルの3組に1組が離婚しますといって、エンドユーザーを煽ることもできますし、離婚率の高い都道府県 TOP10、年齢別の離婚率、離婚に至るまでの年数、再婚率、日本の離婚原因における離婚率にクローズアップしたりして、印象を全く違う意味合いに書き換えたり、離婚件数が22万 6215 組(平成27年人口動態統計の概況)いましたという風に数で表示することによって、そんなに多くいるのかという風に、印象操作することも可能なのです。


 100分の3。100000分の3000は、確率上、同じ数値を意味する数字です。なので、死亡率が3%でしたと書くか、日本兵に殺された中国人が3000人いましたと書くか、それによって受け手の印象が、180度、違ってくるわけです。


 これらは、数字のマジックと言われています。

 よく使われる言葉で、顧客満足度調査NO.1という言葉がありますが、これも何と対比してNO.1なのか、どの他社製品と比べてNO.1なのか、その部分がよくわからないという意味では全く意味をなさない言葉だと思います。


 マスコミによる印象操作、統計の罠から推測する、隠された意図。これらは、マスコミの意図により、縦のものを横長に見せたり、色を脚色したりして、情報を与える側によって、有利に見せるように情報操作されていることが多いです。

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