第2話

さて家に帰ってきたらやるべき事があります。あの残骸と遺品整理です。


「そう言う事ですから魚奉出してください」


「御意」


私の命にこころよく返事をして、食べたテントの残骸と人間の遺品を吐きだしました。別に唾液とかそういうの無いので、そう言うモノでは汚れてないです。


「テントの残骸は要りませんね、ゴミと一緒に焼却炉へお願いします纏威。魚奉は戻っていいです。あっまだ燃やさなくていいです」


「「御意」」


纏威は残骸とゴミを焼却炉に持って行きました、魚奉は式符に戻ります。


「後は…どうしましょうか?」


ざっと見た感じは『食用品』に『BBQセット』、『うきわ』あとは『服』や『下着』さらには『スマホ』ですね。

えっなんで私が現代機器について知っているかですって?それは外で活動する、お友達ようかいに聞いていますから、実物とか見せて貰ってますし…ここ結界のせいで電波とやらが届かないんですよね。使えたら便利らしいのですがね…

っと、纏威が戻ってきましたね。それじゃあ…


「食料品を食糧庫へBBQやうきわは倉庫にお願いします」


「御意」


返答して運んで行きます。

服や下着は家の中に保管場所があります、さすがに纏威じゃ家の中に入れないので、私自らが運びます。

スマホも一応は家の金庫に入れておきます。分解は暇な時にしておきましょう、最近の私の趣味です。

ちなみにですが、車やらなんやらは例のお友達ようかいが対処してくれます。

纏威の作業は終わりました。


「戻りなさい」


「御意」


纏威も魚奉同様、式符に戻します。そして別の式符を取り出して…


「『通届つかい』知らせなさい」


式神符『通届』と書かれた式符を纏威、魚奉と同様に短く素早く呪を唱え投げる。すると式符は綺麗な小鳥へと姿を変えた。


「きぃ」


そして私の命令どおり、友達に知らせに飛んで行きました。これで怪しまれる確率が格段と減りますね。

あとはご近所さんにクレームを言いに行くだけです、後片付けくらいはちゃんとしなさい。っとね。


「場合によっては、消滅させるころすだけですし問題無いですね」

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