……ピ……ピピ……ピピピ……

「はっ！」

目が覚めた。何だ夢かとホッとしたが、スマホを見ると出勤時間の1時間前。

しかも火曜日だ。明らかにVR課への出勤２日目である。

昨日、自宅に帰った記憶がない。

いや、むしろ会社で仕事をした記憶がない。

ヤバい。

何が何だか分からないが色々とヤバい気がする。焦ってベッドから飛び起きた俺だが、テーブルに見知らぬ手紙が置いてあるのを発見した。

拝啓　

山田俊輔様

先日は、突然の事態に見舞われたこと、申し訳ありませんでした。

急な変化に驚かれ、事態が把握出来ないままに今を迎えられていることと存じます。

VR課は今回の事態を重く受け止め、山田俊輔様にご安心していただけるよう、

対応を取らせて頂きますので、お目覚めになられましたら、VR課に、ご出勤してください。

VR課一同、お待ちしております。

お身体ご自愛ください。

敬具

追伸

出勤されない場合はそれ相応の対応を取らせて頂きますので、ご了承ください。

……

全然！　全然ご安心出来ませ～ん！！

最後の追伸なに！？

脅し？　脅しだよね！？

……俺、

今日も……会社行かなきゃ行けないの？

は

ぁ

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