第3話

「新年会をやろう、みんな集まれ」という内容の文を彼らと俺のグループチャットに送る


既読もつかない…


かく言う私がなにより、チャットの通知を切っていたり、気づいても読まなかったりするのだからそりゃ彼らもそうなるだろう。

必然だった。

歩いて各自の部屋に声をかける


みんなでいつもの如く薬を飲んだ。

おせちやお雑煮なんてものは無いが。

そもそも私も彼らもまともな食事は必要ないのだから。



新年会、内海屋と鳥遊里が芸をすると。


内海屋「コント、野球」


鳥遊里「かっとばーせかっとばーせたーかなし!」

内海屋「ピッチャー第1球、投げました!」

鳥遊里カキーン「ファーーー!!」


内海屋「ゴルフかよ」ビシッ


なんともまぁベタな。ベッタベタである。


こんな正月を1度はやってみたかったのだ。

面白いかは別にして。


あの苦痛にまみれた大勢の場なんか

もう行かなくていいのだ。



あぁ、思い出すだけで吐き気をもよおす。


視界が揺らぐ

彼らも動けないようだ。


気づけば内海屋が刃物を片手に

鳥遊里を切り刻んでいた。



間違いなく

僕のせいだ。

それを笑いながら眺める紫香楽

冷えた目で見る嶺隠

泣きそうな顔で眺める輝虎


虚ろな目で

それを

止めることも無く見ていた。

全て押し付けて


ごめんなさい。


わたしは





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